NHK紀行バラエティー『ブラタモリ』は2020年6月20日に2019年2月2日放送の第124回「福井」をアンコール放送しました。新型コロナウイルス感染症の拡大でロケが出来なくなったための措置ですが、林田理沙アナロスには嬉しい再放送です。
番組の主要舞台の一乗谷は福井県福井市城戸ノ内町にある国の特別史跡です。行政区画は福井市ですが、福井市街から東南に約10キロメートル離れています。戦国時代に越前国の戦国大名の朝倉氏の本拠がありました。
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公の明智光秀が身を寄せた場所です。初回放送時以上に関心を持って観ることができます。『麒麟がくる』が放送休止になってしまったことが惜しまれます。もっとも新型コロナウイルス感染症の拡大がなければ『麒麟がくる』の放送休止もありませんが、『ブラタモリ』の一乗谷のアンコール放送もありませんでした。
一乗谷は住戸毎に便所があるなど先進都市でした。北ノ京の呼称は伊達ではありません。朝倉義景は名門意識からの根拠のない驕りが滅亡を招いたと語られることが多いです。『麒麟がくる』の朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)もバカ殿的に演出されています(林田力「『麒麟がくる』第二十回「家康への文」何が蹴鞠だ(怒)」ALIS 2020年6月1日)。しかし、先進都市ならば織田信長を成り上がりの田舎大名と侮ったことは、むしろ常識的な結論であったかもしれません。
一乗谷では経済発展に応じて武家地の一部を商家に明け渡していきました。役所が一等地を占め続ける現代日本は中世以下と言えるでしょう。特に一乗谷のある福井県は県庁が福井城の本丸にあります。県庁に行くためには堀に架けられた橋を渡ることになります。一乗谷は谷の入口に城戸を設け、町人地も含めて町全体を守護する城塞都市でした。これに対して現代の福井県庁は自分達が守られればよいという公務員感覚の反映でしょうか。
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