こんにちはhikarumです。
普段、海外SF、ミステリー小説、文系・理系教養本を中心に読みます。
今日紹介するのは、
です。
大枠で定義すると
半導体の重要性による
政治力学や地政学→安全保障に関わる問題に焦点をあててます。
正直言うと、前半は勉強不足の為もあり、(半導体の知識がそもそもないので💦)
あまり面白いと感じませんでしたが、
中盤以降はその前提知識がついてきたことによりかなり面白い内容でした。
私の世代(40代)とかだと、昔のイメージで割りかし日本って半導体製造のシェアを少なからず、…むしろ、大きくは持ってるのかな
と思っていましたが、この本を読んでみると
製造に(半導体には設計、製造、後処理など色々工程があります)ついていえば、20、30年以上前から、台湾や韓国に追い抜かれているらしいです💦(私が勉強不足なだけで、知ってる人にとっては常識でしょう)
半導体といえば
自動車、スマホ、家電〜軍事兵器に至るまで私たちの生活は勿論、社会的なインフラなどにとっても密接に関係してます。
すなわち
半導体のサプライチェーンを確保、掌握するのは
その国にとっても安全保障上かなり重要、というか、必須です。
日本は勿論アメリカでさえ
国内の半導体技術を復活(半導体をなるべく自国で生産したいから)させるために、
を誘致しています
(簡単にいえば、技術を模倣するためです。ただ、
かかるらしいです…希少性が凄いというか、博打というか💦)
最近、熊本にTSMCの国内2番目の工場建設を検討されてるみたいです。
ちなみに、
台湾TSMCもさるもので
最新の3ナノの技術は門外不出にしたいため
5ナノとかだったら
国外へ嫌々ながらも、誘致を受けているようです。アメリカなどの圧力に屈して💦
(この本出版時点では3ナノ技術はTSMC、5ナノ技術はTSMCとサムスンだけに限られています)
まさに、
半導体の技術は国家安全保障に関わる問題だといえなくもないですよね。
加えて、面白いのは
近年まで
グローバリゼーションが先進国からアマゾンやアフリカの秘境の一部まで拡大してしまった感はありました。
しかし、半導体のような特殊な技術については特に
トランプ前大統領に端を発する
米中対立が(中国への半導体関連の輸出規制など)ブロック経済へ反転しているのも興味深いです。
また、
この本はロシア✖︎ウクライナ戦争前に出版されていますが、
この戦争が起こった今では
半導体のサプライチェーン
の重要性はさらに上がっていると思います。
さらに、想像してしまうと
半導体生産のトップの技術を擁する台湾
をアメリカが中国に簡単に渡すわけはないと夢想してしまいます。
この辺りは、ウクライナ問題とは多少違う
ベクトル
かもしれません…