(都心で生活するなら)電車と切り離せないほどの電車大国、日本。
また電車に限らずとも人が行動する時間、1日約18時間のうち、約2~3時間を占めるであろう「移動時間」に、マーケターの白羽の矢が立てられてから久しいですが、2019年版「移動者マーケティング」はどのように変化していくのでしょうか?
私が注目しているサービスを紹介しつつ我流予測を立ててみます。
まず移動者マーケティングの古豪「JR東・JR東日本企画」の動きから。2020年までに全山手線列車のデジタルサイネージ化が完了すると発表していますが、当然サイネージAdsだけで2020年以降に適応できるとは思っていないようです。
サイネージだけでなく、駅にスタンプラリーを仕掛ける広告プランも企業へ提供しているようですが、現代の移動者はスマホ画面を見ていることがほとんどですよね。
そんな中JRが打ち出したネクストプランがこちらです。ジャンッ
その名も「Ringo Pass」。Suicaでビックデータを貯めたJRが、次に挑戦するのバイクシェア、 タクシー、バスなど、様々な交通手段を一つのアプリでつなぐMaaSプラットフォーム!
実際にRingo Passを使ってタクシーに乗ってみました。支払いは画像の裏にあるQRコードをスマホから読み込むだけで、アプリのネット決済が行えます。taxiメーターと連動しているので、金額の誤入力もありません。精算の際は運転手さんがとても楽そうでした。(どのように連動させているのか、サーバー構成が気になります。)
今後はこのアプリを移動者のプラットフォームとして確立させることで、5年先、10年先まで使える盤石なマーケティングプラットフォームへと転換していくことは想像に難くありません。
JRは被災地復興や、グルメフェスで知られる過疎地活性化ビジネスも行っているので、そことの連携も考えられます。日本という国をさらに楽しめるようになりそうですね。
さて、移動者をマルッと取り込んでしまうスマホアプリのプラットフォーマーに入り込める隙間があるとすれば。それはおそらく音声なのではないかなと思います。移動者は得てして音楽を聴いているものです。
ですのでYoutube広告への出稿短歌の高騰や、AmazonのAudibleが課金モデルからフリーミアム+広告モデルへ…といった変化が一般的に予測されます。
が私的に2019年は「スマートスピーカー」が生活へ入り込んでくるのではないかな?と思います。
アメリカでは既に40%以上の家庭にスマートスピーカーが置かれているそうで、下のように音声プラットフォーム基盤が車に入り込む事例も増えてきています。
車移動以外では、 LINEがClova搭載ワイヤレスイヤホン「 MARS」を発売していて、Clovaスキルを使った際にAdsを流す等Youtubeのような動画・音楽サービスでなくても十分生活に入り込むことが可能かなと。
今年中に各社どこまでできるかはわかりませんが、2019年の動きが今後の生活のスマート化に大きく影響するのは自明でしょう。安全で便利な生活が、1日でも早く実現することを祈っています!
今回は2019年に移動者マーケティングがどう変わるのか?を考察してみました。他にもこんなサービスはやりそう!というものがあれば是非、教えてください^^
個人的には大手企業がプラットフォームとして面を取り尽くす構図よりも、メルカリのようなベンチャーが移動業界でも出てきてくれたら楽しいなぁと思います。