こんにちは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
本日は議会のお仕事についてご説明させていただきます。
議員と聞いて街頭演説で理想像を語ったりするシーンを思い浮かべる方の多いのではないでしょうか。
選挙活動や政治活動としての側面が強いものです。
特に有権者の方は選挙という形で政治に関わる以上、何をしているか理解をしておくことは投票する上でも大切です。
主な仕事は議案の審査と質問の二つです。
一つ目が議案の審査についてお伝えいたします。
まず、予算・決算と条例を多数決により決めることが重要です。
基礎自治体においても2,000億円以上の予算があります。
歳入と歳出のバランスが経営的に問題がないか、資産マネジメントが適切に行われているか、他にも個別に支出の妥当性などを判断します。
会計の仕組みも整備され、BS/PLなど民間企業で用いられているような資料も存在します。
自分のお金ではなく、他人のお金の使い道を決めるため、責任が重い仕事であり、スキルも求められます。
誰が議員になっても良いと思いますが、民間企業の経営経験がある方にもっと参入をいただきたいと感じることがあります。
また、国では法律、地方自治体では条例を制定します。
ルールを決めることになるわけですが、より具体的に申し上げると何かしらの規制をかけること、あるいは過去に決めた規制を緩和することになります。
最終的には各議員ごとに判断していくことになりますが、議案やその参考となる行政資料はほとんどインターネットで公開されています。
面倒なので見る方も少ないと思いますが、思いつきでご提案されても区政で採用をすることが難しい場合もあるので、最低限の行政資料をもとにご提案をいただくようにお願いをする場合もあります。
多数決により最終的な意思決定が行われることになります。
つまり、国でも地方でも選挙が非常に重要になることを意味します。
議会日程以外で選挙の運動員として活動することが必要になったりもするわけです。
二つ目の質問ですが、簡単に言ってしまうと行政に対して自由に発言をできる機会をいただいています。
テーマは自由なので、私はインターネットで区民の方から質問案の公募をさせていただき、その内容に基づき発言をしています。
予算や条例等の議案審査と質問を行うために適切な方を選ぶことが重要になります。さらに、政策に詳しいことのみならず、実現するまでのプロセスを整備するスキルも必要となります。
本来であれば仕事を誰に任せたら良いかを判断する機会となりますが、一方でパフォーマンスが得意な人が選ばれやすい傾向にあります。
私も能力が高いわけではありませんので、精進しなければなりませんが、ぜひ選挙の際に参考にしていただければと思います。