こんにちは、節穴です。
これから#ICO図解シリーズ、はじめていきたいと思います。
記念すべき第一回は、「IXledger(通称”IXT”)」について図解して分かりやすく解説していきます
まずは、IXTの概要について説明していきましょう。
IXTとは、再保険市場をブロックチェーン化することを目的とした、ICOトークンです。
上の画像において上部が従来の再保険市場、下がIXTが目指す未来のIXT市場というわけです。
これまで、紙で契約書を書いてやり取りしていた過程を、ブロックチェーンに置き換えて効率化しようという計画です。
では、そもそも再保険市場とはなんなのでしょうか?
IXTを知るためには、まず再保険市場について知らなくてはいけません。
再保険市場とは簡単に言うと「保険会社の保険会社」です。
例えば大規模な災害や事件が発生した時、保険会社が保険契約者に支払わなければならない保険金の額は膨大なものになります。
こういった非常事態が発生した時、保険会社は経営的に非常に危うい状態になります。
そんなときに頼りになるのが再保険会社です。
再保険会社は、通常の保険サービスと同じように、保険会社から平時に保険料を徴収し、なにか特別な事由で莫大な保険金を払わなければいけない状況になった時に、再保険金を保険会社に支払うという業態の会社です。
では、なぜそんなニッチな市場を狙っているのでしょうか?
再保険市場というのは思いっきりB2Bのいわば目立たないニッチな市場です。
果たしてそんな市場に魅力があるのでしょうか?
IXTが再保険市場に目をつけている理由を知るためには保険契約そのものが金融商品としてトレードされているというイメージを持たなくてはいけません。
みなさんは債権が金融市場においてトレードされている事実をご存じでしょうか。
例えば私がAさんに年利10%で、100万円のお金を借りたとします。
私はこの時点で年利10%の100万円の債務と100万円の現金を同時に手にします。
一方でAさんは100万円を失う代わりに年利10%の100万円の債権を手にします。
ここで一年が経過します。すると、なんと私は100万円の現金をすべて仮想通貨投資につぎ込んで溶かしてしまっていました。
Aさんは年利10%の110万円分の債権を持っていますが、段々不安になってきました。
「こいつは本当に借金を返済できるのか?」と。
そこでAさんは私が自己破産なり夜逃げなどをするリスクに怯えて、この債権をBさんに100万円で売ります。
Bさんは毎年10%ずつ増えていく110万円の債権を100万円で買うことができたわけです。
もちろんAさんが危惧する自己破産や夜逃げというリスクを考慮した上での取引です。
このような債権のトレードが金融市場では頻繁に行われています。
これと同じようなことが再保険市場でも行われているというわけです。
例えば、上の画像のように火山の近くに住んでいる顧客と保険契約を結ぶ保険会社があるとします。
この保険会社と再保険会社Aは再保険契約を結びます。
火山が噴火した時は大規模な損害が予想されるので、その時は当然再保険会社Aは再保険金を保険会社に支払わなければなりません。
一方で、当然のことながらそのぶん再保険料が定期的に再保険会社Aには支払われます。
しかし、再保険会社Aは不安になってきました。
「あの火山はもうすぐ噴火するのではないか?」と。
再保険会社Aからすれば、火山が噴火しないと読んでこの再保険契約を結んでいるわけです。噴火が起きれば間違いなく損失が出ますから。
なのに、どんどん火山が噴火するのではないかという予想が立ち始めるわけです。
ここで、再保険会社Aはこの再保険契約を金融市場に売ることができます。
株などの金融商品のトレードと同じですね。
ここで、「あの火山はおそらく死火山だから噴火はないだろう」と読む再保険会社Bが登場します。
この両者の間で、再保険契約はトレードされます。
以上が再保険市場の説明でした。
IXTが目指すのは、この最後の再保険契約のトレードの部分をIXTというプラットフォーム上で行おうというものです。
現在今説明したような再保険契約のトレードは、紙と電話で行われているということです。
昔、株券は紙でできていて株の売買は電話で行われていました(ウォーレンバフェットなんかは今でも電話で注文するらしい)。
しかし、21世紀になってからは株券は当然電子化され、トレードもインターネットで行われるのが普通になりましたよね。
しかし、同じ金融市場でありながら再保険市場はいまだに「紙と電話」の文化が残っているというわけです。
ここをブロックチェーンによって一気にハイテク化させてしまおうというわけですね。
スマートコントラクトといって、ブロックチェーンは契約書を電子化することが技術的に可能になりました。
それが故に、契約書文化の再保険市場にとてもフィットしているというわけです。
時価総額:17億円
発行済み:35,800,000IXT
発行上限:65,000,000IXT
購入できる取引所:HitBTC、YoBit、ForkDelta、Qryptos
以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからもPDCAサイクルを回しながら同じようなICOトークンのホワイトペーパーを図解に「翻訳」したような記事を書いていこうと思います。
もしアドバイスや批判や修正点などがあればツイッター(@kouriten_2403)でリプください。
以上、節穴でした。