<肝炎、脂肪肝>
肝炎は、肝臓の細胞に炎症が起こった状態のことをいいます。
原因ごとに、ウイルス性肝炎、アルコール性肝炎、薬物性肝炎などに分けられます。悪化するまで、自覚症状に乏しいのが特徴です。
肝臓は、血液や体内に発生した有害物の解毒器官です。
肉を食べすぎると、たんぱく質を分解してできるアンモニア、スカトールなどの有毒物が腸内で増加します。
それを解毒しようとして肝臓に負担がかかります。
そこへ、ウイルス、アルコール、薬などをきっかけにして炎症が起きるのです。
肝臓に脂肪がたまりすぎている状態が脂肪肝です。
主な原因は、食べすぎや飲みすぎです。疲れやすい、だるいなどのほか、皮膚や目が黄色くなる「黄疸」が出ることもあります。
食べすぎをやめて肝臓の負担を軽くすること、運動をして脂肪を消費することが改善への近道です。
<胆のう炎>
肝臓では胆汁という消化液を作っています。
肝臓の裏側にあり、胆汁をためておく袋が「胆のう」です。
胆のう炎は、胆のうがブドウ球菌、レンサ球菌などの細菌に感染し、炎症を起こしている状態です。
発熱、おなかの右上の痛み、吐き気が主な症状です。
大腸内の細菌類が増加し、胆のうまで上がってきてすみつくために、炎症が起こることもあります。
胆のうに流れてくる胆汁の成分であるコレステロールやビリルビンなどの成分が濃くなりすぎると、細菌のエサとなり、細菌の増殖を助けてしまうこともあります。
胆汁は、肝臓で血液から作られています。
血液中のコレステロールや余剰物、老廃物を出し、血液をきれいにすることが、胆のう炎の予防や治療につながります。
また、胆汁の排泄を促し、炎症を鎮める野菜をとることも重要です。
おすすめの野菜o(・x・)/
強肝・解毒作用のあるビタミンUや、イオウ・塩素など肝臓を浄化するミネラルを含む。
キャベツ・セロリ・ニンジン・大豆・キュウリ・パイナップル・リンゴ
=キュウリ=
キュウリの苦み成分の1つであるククルビタミンBに、強肝作用がある。
・キュウリの煎じ汁
① キュウリ4本の皮をむく
②皮を煎じる
①の皮と水カップ2をなべに入れ、弱火で煮込む。水が半量になったら火を止め
る。これを1日3回に分けて飲む。
[キュウリの力]
カリウムやイソクエルシトリンなどの、利尿作用の高い成分が豊富。
ビタミンCも多く含まれています。髪や爪の健康によいケイ素が含まれているのも特徴です。
買うときのポイント……表面にハリとツヤがあるもの。イボが尖っているものが新鮮です。
食べるときのポイント……ビタミンCを壊す酵素が含まれています。
酸がこの作用を抑えるので、サラダや和え物には酢を使うとよいでしょう。
陰性体質の人には、生食ではなく、塩を加えて発酵させたぬか漬けがおすすめです。