『これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを 戦力の放棄 といいます。「 放棄 」とは「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、けっして 心ぼそく思うことはありません。 日本は 正しいことを、ほかの 国よりさきに 行ったのです。 世の 中に、 正しいことぐらい 強いものはありません。もう 一つは、よその 国と 争いごとがおこったとき、けっして 戦争によって、 相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめたのです(あたらしい憲法のはなし、文部省)』。
なぜ、日本という国に生まれ、日本に住む人びとと暮らすことに誇りを抱くことができるのでしょうか。それは正しいことを他の国よりも率先して行うからです。その正しいこととは決して独善的なものではなく、世の中の誰とでもその正しさについて議論を深め合い、誰とでもよりよい方向へと物事を正していくことができます。その上、戦争が終わり平穏な暮らしの中で、自分の幸福を自由に追い求めることができるのは、日本国憲法の条文によって国民の権利が保障されているからです。令和の新しい時代に、世界に誇れるこのすばらしい日本国憲法を一文字も変えずに引き継いでいきたいと強く思う次第です。