元旦に初詣を終えたのですが、今年こそは「あの神社」の御朱印を頂こうと
茨城県の坂東市まで出陣して参りました。
「あの神社」とは平将門公を御祭神とする国王神社で、将門公の三女・如蔵尼が父の最期の地に庵を建てたのが神社の創建とされ、如蔵尼刻んだ「寄木造 平将門木像」が御神体となっています。
なんかもう、名称からして凄い神社ですよね。
神として祀られたり、叛逆者として扱われたり・・・
鳥居から望む参道です。
参道を真っ直ぐ進んで、拝殿へ。
萱葺きで趣きのある造りです。
派手さや華やかさはありませんが、静かな佇まいの中で地元の方々から大切にされてきたのが良く分かりますね。
社殿内部には「寄木造 平将門木像」の写真が飾られていました。
さすがに本物は見ることはできませんが、これだけでも大満足です。
お詣りも無事に終わり、御朱印を頂いて参りました。
これが“貴重な国王神社の御朱印”です。何が貴重かと言うと、
手に取った時は感激でした!
国王神社の近くの延命院に「平将門公の胴体」が埋葬されている胴塚があると聞いたので、平将門公の菩提寺である「延命寺」へ移動しました。
こちらも趣きのあるお寺だなぁと思いつつ、中を散策しましたが、どこにも胴塚らしきものがありません。
再度調べたところ、「延命寺」ではなく「延命院」も近くにあるとのことで、
再度移動です。(なかなか紛らわしいですね)
やっと辿り着きました。ここが平将門公の胴体が眠るとされる延命院の胴塚です。
将門山古墳とも呼ばれているようですね。
今年は平将門公没後1080年を迎えますが、参拝客が絶える様子が無いことが
伺えますね。
ここには平将門公の胴体が今でも眠っていることが記されています。
「平将門の乱」によって朝廷からは逆賊として扱われながら、徳川の時代には
神として神田明神等で神となり、明治政府からは朝廷に刃向かった逆賊にされ、
昭和になってから再び神として祀られる平将門公。
でも、この地の人々から大切にされ、1000年の時を超えてずっと神として祀られつつ静かに眠っておられるようですね。
国王神社も延命院も、静かで上品な佇まいの本当に素敵な場所でありました。