今回は、だいぶ古い記事ではありますが、最近何かと話題の取引所の上場費用にまつわる面白い話としてご紹介します。
今年4月Verifyという分散型ペイメント・システムを計画している会社の社長さんが、KuCoinでの上場プロセスでの自身のひどい体験を暴露して話題になっていました。
記事では、KuCoin側からの下記のようなひどい対応が時系列で刻々と記されています。以下、ポイントをまとめました。
上場に関する申し込みを行ってから何週間も音沙汰無しで放置された。
先方からやっと連絡あり。上場の費用には5BTCが必要である。もしくはTwitter上にて他の2プロジェクトとコミュニティ投票で競う方法がある(この場合は無料)。
しかしコミュニティ投票による方法は、1ヶ月近くも延期され、蓋を開けてみるとTwitterでのRT投票ではなく、バイナンス型の有料投票で開催された。しかも競争相手が他に10社も含まれていた。
Verify側は、勝算を考慮しこのコミュニティ投票期間にも並行して5BTCを支払っての上場を打診していたが、KuCoin側からのレスポンスはなかった。
最初の連絡から12週間後、5BTCを支払ってやっとの思いで上場の約束を取りつけた。合意書を取り交わし、(チャイニーズニューイヤーを理由に何度も延期されながらも)どうにか上場日時も決定、とりあえずこれで一安心。
KuCoin側、合意書にはない新たな規約を持ち出してきて一方的に上場日時を延期。
完全にぶち切れたVerify側は皆に全てをぶちまけると宣言。何度も直訴するもKuCoin CEOからの返答は未だなく、ウェブサイトから関連するチームメンバー名を削除してだんまり。
というような内容でした。早くからもうBTC払う~言ってるのに、この対応は確かにないわ~という感じですね。その後こんな事まで暴露されてる始末。
Update: KuCoin offered us 0.5 BTC to “not publish” this post.
追記:KuCoin側が0.5BTCでだまっといてくれないかと打診してきた。
なんで0.5BTCやねん!ちゃんと5BTC全額返金したんかい!
コインチェック事件しかり、急成長する業界に人員も体制も追いついていない実態が見えてきますね。今回ご紹介したのは今年4月の記事ですので、今は体制も整い改善されている事を願います。
BINANCEを始めとした大手取引所への上場が、価格に大きな影響を与えるのはもはや周知の事実。それにまつわるあれやこれやで、今後もこうしたトラブルは増えそうですね。
たとえ400BTC払おうが、4000BTC払おうがクソコインは上場させねえぇ!大事なのは費用じゃねぇ!プロジェクトだ!自分たちのプロジェクトに集中しろっ!(ビシッ!)
「はっはー、陛下、なにとぞ私のコインを上場させてください!」
「陛下、私のコインを上場くださいませ!」
「うるせぇ、いいから黙って上場費用400BTC払えや。」