反Facebook、反Googleを明確に掲げ、個人のプライバシー保護、言論の自由を最重要視した真の自由なインターネットSNSを標榜するMindsプロジェクト。
コンテンツの投稿、投票、コメント、コードのデバッグなどコミュニティへの貢献度に応じてトークンが報酬として貰える仕組みはSteemitやALISと同様であり、今後、確実に競合するとみて良いと思います。
ALISでは早々にペンギンさんが詳細な解説記事を書いてくださっています。(9/26日以降、投稿されていないのが残念です。南極に帰ってしまわれたんでしょうか。こうした日本では手薄な情報をいち早く共有してくださる方は貴重だと思います。ペンギンさんカムバック!日本はこれから冬だよ!)
獲得できるトークンはいまだイーサリアムしかもそのテストネット上で動いており、フィアットに変えられない点はALISと一緒ですが、プロダクトの方は着実に完成に近づいており、Facebook, Twitter, Instagram, Youtube, Mediumなどなど現在のSNSの成功例を全部ドリしたような総合SNSプラットフォームに仕上がってきています。
また最近ではビットコイン決済の先駆者としても有名な米小売大手Overstock社の子会社から600万ドルの融資を受けるなど、徐々にその存在感を大きくしてきています。
なので、クサそうかなと。
個人の表現の自由とプライバシー保護のために邪悪な巨大企業に立ち向かうなんて、Mr. Robotみたいで中2病はもはや不治の病とあきらめた自分にとって超大好物なやつやんけ!
しかもあのANONYMOUSがプロジェクトの全面支持を表明してるっていうし!これは乗っかるしかないっしょ!もう俺の盗んだバイクは止まらねぇぜ!
Anonymousから世界中のハッカー、デザイナー&クリエイター諸君への団結を呼びかける!
人々の人々による人々のためのトップサイト共創のため、皆でMinds.comとオープンソースで暗号化されたネットワーク構築に協力しよう!
と思っていた矢先、当のAnonymous側から
AnonymousはMinds.comを支持しない(バッサリ)
と全面否定される展開に。おまけに、Anonymousから、下手したら攻撃者からサイトのデータを全消しされかねないプラットフォームの脆弱性を指摘される素敵なプレゼント付き。
Anonymous自体が分散化されたハクティビスト集団なので、確かに何を持って“Anonymousが全面バックアップ!”を謳えるのかは、言ったもんがちというか、まあそういうマーケティングだったのだろうなと。
現時点での@katakotoさんの判断としては、プロジェクトのスタートが2012年でいまだベータ版という進捗状況と、かようなクリティカルな脆弱性を含むバグだらけなソースコードもかんがみ、我々のような自由を求める戦士たちの前線基地、もとい重度の中2病患者の収容先としては少し忍びないかな、と。
けれど世の中的にはFacebookの問題点がメディアに大きく取り上げられ、こうした対抗勢力が時流に乗るにはまさに絶好のタイミング。
モバイル・アプリは既に使いやすいのがそろってるし、Steemitも同じ戦略でユーザー数獲得を狙ってきているので、結局は志しがどうとか、高邁な理想がどうとかは大多数のユーザーにとってはホントどうでも良くって、“仮想通貨とか怪しいし何だか良くわかんないけど、みんな使ってるし、やってみたらなんか楽しいし使いやすいし、しかもお金がもらえるらしいし”みたいな層に訴求したもんが勝つんだろう。つまんないの。