おんちゃーっす!@katakotoーっす!
今日の仮想通貨MEMEはこちらすーっす!
ビットコインの価値があがってんのか、それとも法定通貨の価値がさがってんのか、俺にはよく分かんない。
低調が続くクリプト界隈では“ETFだ!ETFさえ来てくれれば、すべては解決する!”みたいな論調が多いですが、実際の所はどうなのでしょう。
僕は仮想通貨から投資の世界に入った人間の御多分にもれず、難しい金融理論などは理解したくてもわからないので、そんな時には“信頼のおける”人の意見を頼りにするようにしています。
この“信頼のおける”をどう見極めるのかがクリプト界隈では非常に難しいのですが、一つの基準として“自身の能力がめっちゃ高いのに、それをわざわざ平易な言葉で一般の人に伝えようとしてくれている”という点があります。(この“自身の能力がめっちゃ高い”によって、巷の特に日本のインフルエンサー達がことごとく排除されるわけですね。)
そんなわけでマスタリング・ビットコインの著者、アンドレアス・アントノプロスさんの声に耳を傾けてみましょう。
皆がETFに大興奮している。なぜなら他のマーケットでETFが承認された時、例えば金などの価格が、劇的に上昇したのを知っているからだ。突然、そのコモディティがより多くの投資家に入手可能になり、彼らが飛び重なって参入してくる。
しかし、その反面、そうしたマーケットはひどく操作(マニュピレーション)されている。ETFを開始するという事は、機関投資家の価格操作能力を高めるだけだという事だ。これはETFで取引されるからというだけではなく、より広範囲、世界的に流動性の高いマーケットであるためだ。
あなたのバブルを弾けさせよう。たくさんの人たちがETFが承認されるのを待ち望んでいるのは知っている。みんな“ムーン”と“ランボ”を期待しているからね。
でも、私はそれはひどい考えだと思っている。ETFは承認されると思うよ。それでも、それはひどい考えだ。
私は実際の所、ETFには反対だ。
ETFはビットコインのエコシステムを傷つけると思っている。
理由はこうだ。ビットコインETFはとても巨大なビットコインの管理ホルダーとなる。この大きなビットコインの管理ホルダーは、株主たちに代わってビットコインを保有する事になる。そして株主たちにそのビットコインの株を与える事になる。でも、ETFの所有者には、本来のビットコインキーホルダーが有する何の責任も権利も与えられないんだ。
誰かがビットコインのキーを所有しているという事は、取引所で単にトレードしている人や、ETFを持っている人より、より多くの権利と責任を持っているという事を意味する。
例えば、どこの取引所に自分のビットコインを送るかを選ぶ事によって、自分のビットコインを“投票”に使う事ができる。そしてビットコインのオリジナル・キーを持っていれば、どのフォーク・コインを選ぶかも選択する事ができる。これからも十分あり得る事だが、もしフォークに関する論争が起こった時には、ビットコインを管理するファンドの影響力は今や巨大なものがある。それに対し、株主達はそうではない。どのフォークを選ぶかは、ファンドが決め株主たちにその選択権はない。
~省略~
私たちは巨大な管理取引所が、ビットコインエコシステムにおいて大きな影響力を持つことはすでに知っている。彼らが一千万の顧客の代わりに、フォークをサポートするかしないかを決める事ができるのだ。本質的に、意見は非常に巨大な通貨量に関する話になる。
ETFは、これをより大きなスケールで行う事になるのだ。ETFは機関投資家たちにビットコインへのアクセスを与えるが、ビットコインのコンセンサスやガバナンスに関する発言権は与えない。それらの発言権は、中央集権化されたファンド・マネージャーが、ETFに関わる人々に代わって有する事になる。なぜなら彼が、実際にビットコインのキーを有する者だから。
これは非常に良くない事だ。
ETFはビットコインの終わりではないだろう。ビットコインの価格の操作をまねくという事だけだし、スケーリングの決定に関する討論においても外部からのコントロールを引き起こすだけだし、もしフォークが起こる時、彼らに大きな決定権が与えられる事になるだけだ。こうした事は最終的には、私たちが彼らがビットコインを分割させ自身の“コーポレート・バージョン”ビットコインを作り出すのを見る事になるだろう。
~省略~
(たとえば私たちが、今のビットコインに匿名性と機密性の高い取引機能を欲した時、自分たちの“コーポレート・バージョン”ビットコインを希望するETFマネージャーは決して容認しないだろう、と例を挙げています。)
ETFは根本的に、それぞれのユーザーが管理人を介さず、直接的に自身のプライベート・キーへのコントロールを持っているがゆえに、自身のお金を直接管理できるという、ピアツーピア・マネーの原則を侵害する。
あなたのキー。あなたのビットコイン。
あなたのキーではないなら、それはあなたのビットコインではない。
ETFは数百億ドルもの“Not your keys, Not your bitcoin.”の乗り物である。
それゆえ、私はビットコインETFに反対するし、購入もしない。
しかし、いずれにしろそれは実現するだろう。なぜならとても大きなマーケットの興味・欲望が存在し、それに対し彼らの技術に関する知識が乏しいから。機関投資家たちは今の所、単純にビットコインを直接保有する事ができない。
私が思うに、最終的には2種類の機関投資家が作られるだろう。実際のビットコインを保有する技術的ノウハウとそれらのアドバンテージを有した、真に財政的に自立した機関投資家と、そうした技術的能力を持たず、それゆえ常に仲介役を利用する機関投資家。
これは、自身のキーを自分で管理するユーザーと、管理取引所のウォレットに預け切りの事実上、第二層のビットコインユーザーがいる(彼らをもしビットコイン・ユーザーとするならばの話だが)現状のビットコインエコシステムとほぼ同じ事である。
とお思いでしょう。僕も少し思いました。でもそれと同時に、本当のビットコインの持つ意味・可能性に魅了された賢者の言葉には、自分の欲の事しか考えていない自分を恥じ入るというか目を覚まさせられた思いです。
アントノプロスさんは、取引所に自分のビットコインを預け切りのユーザーに対しても「本当のビットコイン・ユーザーではない」と暗に批判しています。そして一人一人が自身のお金の管理者としての声・自立性を持つことの重要性を説いています。国家やメガ・バンクへのアンチテーゼとして生み出されたはずのビットコインが、こうしてまた大きな力に取り込まれようとしている今この時に、一度立ち止まり、こうした面白い時代に生きている僕たち一人一人が、彼のメッセージを考えてみる価値は大いにあると思いだいぶ長文になりましたが翻訳してみました。
今までのやり方じゃ、ダメだったから今の世界はこうなんだよね?目の前に提示されているのは、今まで誰も体験したことがない全く新しいやり方だよ?今までと同じでいいのかい?
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