スペイン・バルセロナの記事も佳境を迎えております。
最後のテーマ「おすすめ観光スポット」を、前編・後編と分けてご紹介します。
後半にガウディ建築をまとめたいと思います。
凱旋門といえば、フランスはパリのエトワール凱旋門が有名ですが、バルセロナにもあります。
1888年のバルセロナ万博の際に建設され、万博の会場となるシウタデラ公園への入場門として使われていました。
シウタデラ公園はヤシの木がたくさん植えられていて、パリの凱旋門とはまた違った雰囲気ですね。
この通りは約300メートル続いており、遊歩道になっています。
マイケル・ジャクソンの真似をしたり、シャボン玉・ローラースケート・人形遣いの大道芸人などがパフォーマンスをし、たくさんの人で盛り上がっていました。
凱旋門は、カタルーニャの建築家「Josep Vilaseca」がデザインした、レンガ造りの建物は、スペイン独特の建築様式で建てられています。
同じバルセロナにある「サン・パウ病院」もこの建築方式で建てられており、「世界で最も美しい病院」と言われています。(「世界で一番~」も結構ありますね笑)
サン・パウ病院には時間が足りず行けなかったのですが、銀行家パウ・ジウの寄付によって建てられた巨大病院です。2009年まで実際に使われていました。
バルセロナ凱旋門は高さ約30メートル。パリの凱旋門が約50メートルなので、比べると少し小さめではありますが、存在感があります。
先ほどのバルセロナ凱旋門でも少し記載しましたが、1888年のバルセロナ万博の会場となった公園です。
万博会場の前は、戦時の要塞として使われていたという歴史もありますが、今は広大な公園として、地元の人たちや観光客でにぎわっていました。
園内にはカタルーニャ自治州議会議事堂やバルセロナ動物園もあります。
「カスケーダ・モニュメンタル」
ガウディが学生時代に、建築に携わっています。
ガウディの建築が公園内で見られるなんて、さすがバルセロナですね。
訪れた日のバルセロナの気温は、約20度ととても暖かく、卓球やヨガをしたり、芝生でごろごろとしている人たちもいて、近くに住んでいたら通いたい公園でした。
大きな池では、ボートに乗ることもできます。
カタルーニャ広場からランブラス通りを下った終点地に「コロンブスの塔」が建っています。
コロンブスといえば、新大陸(アメリカ大陸)を発見したイタリア人と言われていますが、なぜイタリア人の彼の像がバルセロナにあるのでしょうか?
彼の新大陸発見の為の航海旅行を出資したのは、当時のスペインのイサベル女王。
1492年に新大陸を発見した後に、女王に謁見する為、バルセロナを訪れています。
スペインとアメリカの交易を記念して、バルセロナ万博に合わせて建てられた像で、左手でアメリカ土産のパイプを握り、右手で「新大陸」を指しているといわれています。
指さす方向はアメリカ!かと思いきや、どうやら違うそうです。
ではイタリア?でもないそうで、海を指しているだけなのかもしれません。
そもそもコロンブスがイタリア人なのかという説もあり、バルセロナにはカタルーニャ人だと言っている人も多いとか?!
そんな諸説がありますが、塔は壮大で彫刻も素晴らしく、海の近くにあって眺めもいいのでお勧めのスポットです。
1928年から約150年かけて建てられたゴシック様式のカテドラル(大聖堂)で、
バルセロナでも最も古い建築物です。
地下聖堂に、サンタエウラリア聖女の棺が安置されています。
繊細な彫刻や、遠くからでも存在感のある3本の塔のある大聖堂。
実は、こちらの外観はバルセロナ万博の際に改装されたもので、以前の姿とは全く異ります。
現在の正面から見る外観は、フランス・ゴシック様式ですが、以前はカタルーニャ・ゴシック様式で、塔も繊細な彫刻もなく、実にシンプルでした。
中に入りたかったのですが、観光客は入れないミサの時間でした。
内部は昔のままのカタルーニャ・ゴシック様式になっており、ステンドグラスの窓がとても綺麗だそうです。
観光スポットは、バルセロナ市内の中心地にまとまってはいるものの、名所が多いので、なかなか回り切れませんでした。
一つ一つの歴史や、建築を調べていると面白くてキリがないですね。
次回は、バルセロナと言えばの「サグラダファミリア」などのガウディ建築について書きたいと思います。
今回も動画にまとめています。よかったらご覧くださいませ。