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台湾のBincentiveは仮想通貨取引にミラートレードで勝負をかけていくそうですよ

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  • kaz
  • 2019/05/22 16:19
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仮想通貨の市場は値上がり基調に転換してきましたが、ALIS運営の記事にも触れられていましたように、日本の仮想通貨規制をめぐる状況はまだまだ芳しくありませんね。

一方、台湾でも仮想通貨に対するイメージ向上はまだまだ道半ばですが、2018年ごろから新たな仮想通貨取引所が多く開設されていて、「百花繚乱」といえるような状況になっています。

以下のまとめ記事にまとめましたが、「ちょっと多くない?」と思うほど、バラエティ豊かな取引所が開設されています。

今回は、仮想通貨取引に新たなアピールポイントを持ったプラットフォームが開設されたということで、少し書き留めておきたいと思います。

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…ということを書き始めて、僕のALISの過去記事をふと見てみると、今回取り上げるBincentiveの記事をすでに書いていました。

以下、この記事と重なっている部分もありますが、新たなポイントもいくつか報じられていますので、新しい情報も含めて、あらためて記事にしておきたいと思います。

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もくじ

・Bincentiveは投資モデルを転換させる?

・「HatchQ」を通じて人材獲得?

・これからの市場の盛り上がりを信じて…

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Bincentiveは投資モデルを転換させる?

台湾のスタートアップ系ニュースサイト「Meet創業小聚」は2019年5月9日に、台湾の新たな仮想通貨取引所である「Bincentive」に関する紹介記事を掲載しています。

記事のタイトルは、「伝統的な投資モデルを転換、Bincentiveは仮想通貨のスマートミラートレードプラットフォームを打ち立てる(顛覆傳統投資模式,Bincentive打造加密貨幣智能跟投平台)」とあります。

ミラートレード(跟投)」とありますように、Bincentiveはプロトレーダー(交易專家)のトレードモデルに加えて、AIによる取引モデルなどをユーザーが選択してコピーできる仮想通貨取引プラットフォームを提供しているということです。

記事には、従来ある投資ファンドとの違いについて…

・投資ファンドの利用には一定額の口座管理費とサービス料が必要だが、Bincentiveの場合は利益が出た場合にトレーダーが得た収益の30%のみを徴収する

・パブリックチェーンによるスマートコントラクトによって、投資の透明性が確保される

前者については、こうした料金設定が果たしてリーズナブルなのかどうかわからない部分がありますが、後者については台湾での新たな仮想通貨投資スタイルを提供しているといえそうです。

記事に掲載されているイメージ図によれば、BincentiveはプロトレーダーやAIによるトレードモデルを統合した「Q-Dapps(Quasi-Dapps、擬似脱中央集権化アプリケーションプログラム)」を提供し、これをスマートコントラクトを通じてユーザーに提供するという形をとっているようです。

こうしたシステムを実現・発展させるために、Bincentiveは人材獲得にも力を注いでいるようで、取引所としては珍しい取り組みもしているみたいですよ。

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「HatchQ」を通じて人材獲得?

記事によれば、2018年7月に創立されたBincentiveはこれまでに2回、台湾で「HatchQ」というクリプトトレードバトルを開催しています。

1回目については冒頭に挙げた僕の記事に開催を告知した時の内容を書き留めましたが、2019年5月現在、2回目のトレードバトルが開催中で、公式ウェブサイトも公開されています。

公式サイトには第1回目のトレードバトルの様子を収めた動画も公開されています。

このトレードバトルの成績優秀者は、賞金などとともにBincentiveが提供するプラットフォームの正式なパートナーとして、トレードモデルを提供するトレーダーとしての環境が提供されるそうです。

上に挙げた「Meet」の記事はこのHatchQの開催目的について、Bincentiveの創業者である卓昭明さんが「クリプトエコシステム(加密貨幣圈生態系)」の形成を目指すものだと述べたことに触れています。

より良い投資環境の提供のために、広く人材を獲得しようという姿勢が見て取れますね。

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これからの市場の盛り上がりを信じて…

Bincentiveについては、冒頭に挙げた2018年10月に書いた記事ではまだプライベートセールをこれから始めるところだと書きました。

「Meet」の記事によれば、その後、プライベートセールが実施されて、約300万アメリカドルの資金を集めたようです。

Bincentiveの公式ウェブサイトに掲載されているパートナーには、仮想通貨取引所として台湾で知名度の高い「MAX」や「Bit Point APEC」、さらには仮想資産専門の投資会社「Coinful Capital」や仮想通貨ヘッジファンド「Amber AI」も名を連ねていて、注目度の高さにつながっているようです。

台湾でもまだまだ、仮想通貨・暗号資産に対する印象はネガティブだといえますが、もともと投資熱の高い地域ですから、ここ最近の仮想通貨価格の持ち直しはポジティブに転じる材料になるかもしれません。

Bincentiveのプラットフォームが提供するようなサービスは、投資効果が現れるかどうかが肝心だと思いますので、市場の持ち直しのなかで実績を上げることができるかどうか…

台湾の仮想通貨をめぐる全体的な動向と合わせて、これからもコツコツと動きを追いかけて行きたいと思います!

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