(2019年2月27日、3月2日追記)ALISアンバサダーのCosmosさんが詳細なレポートを上げてくださいました!
ミートアップの詳しい内容はCosmosさんの記事を見ていただくとして、本記事はkazの雑感ということで読んでいただければ幸いです!
2019年2月23日に、大阪・本町の「Billage OSAKA」で開催されたブロックチェーンMeetUp 第2回「トークンが実現する新たな世界」に参加してきました!
プログラムと登壇者は以下のとおりです。
基調講演「世界のブロックチェーン業界の最前線」(株式会社gumi 代表取締役会長 國光宏尚さん)
事例紹介「新しいソーシャルメディアとコミュニティの運営」(株式会社ALIS 代表取締役CEO 安昌宏さん)
パネルディスカッション(國光宏尚さん、安昌宏さん、株式会社幻冬舎編集本部 竹田匡宏さん)
交流会
レポート、誰が書くのかな〜と思っていたのですが、ワインチさんとコスモスさんの両アンバサダーに挟まれて、「kazさん、レポートよろしく!」と言われてしまっては…書かないわけにはいきません!
とはいえ、コスモスさんのこれまでのレポートが素晴らしすぎて…たとえば、こちらなど。
到底ここまでのレポは書けませんので、後日、おふたりに補足いただけることを期待して、「レポ(仮)」とします(泣)。
ですので、あくまで「kazが理解した限り」でのレポになりますので、本来の文脈やニュアンスからズレている可能性もあります。
もし大きく間違っているようなところがありましたら修正いたしますので、ご連絡いただけましたら嬉しいです!
また、Billage OSAKAさんからYouTubeに動画をアップするというアナウンスがありましたので、詳細はそちらでご確認いただければ幸いです!
あ!もうひとつごめんなさい。
写真などの掲載許可を取っていませんでした(泣)
ですので、会場の雰囲気はBillage OSAKAさんの動画か、ワインチさん・コスモスさん・kazのTwitterをご覧いただければと思います。すみません…
ちなみに、募集定員は120名ということでしたが、会場に用意されていた座席はほぼ空席がありませんでした。
また、今回は大阪商工会議所が共催に入っていることもあってか、年配の方の参加も散見されました。
参加者の男女比は9:1という感じだったように思います。
(講演の枠組み)gumiの事業を通して、ブロックチェーンをめぐる産業の現状とこれからを展望
・「新テクノロジーファースト」:スマートフォン、VR/AR、ブロックチェーン
こうした技術で「しかできない」、こうした技術「ならでは」の新しい体験の実現が必要
これから伸びていくマーケットの中に身を置いて頑張ることで、事業を伸ばすことができる=そのマーケットを見極めることが必要
・ブロックチェーンをめぐるキーワード
トラストレス×自立的×非中央集権(ビットコインの仕組みで説明)
唯一性×トレーダブル×資産性(コピーできない、ゲームを事例に)
トークンエコノミー(インセンティブモデル)
・インターネット、GAFAをどう超えるか?
GAFAのようなプラットフォームによる「中抜き」をなくして、ノードを直接つなげる
アイデアとしてあったP2Pがトークンエコノミーによって自立的に回っていく
・具体的事業としての「My Crypto Heroes」
ゲームの中で獲得したものが「確実に自分のもの」になる
現状のユーザー数・DAUはまだまだだが、ブロックチェーン×デジタルアセット経済圏の拡大は必然的
・新事業である「Financie(フィナンシェ)」
「ドリーム・シェアリング・サービス」として、会社や組織への投資ではなく「個人」にスポットを当てたファンエコノミーの実現
これまでのサービスでは「初期のファンへのメリット」がほぼ存在しなかったので、そこをフォローできるようなサービスにすることで、「運命共同体」のような形でファンを位置づける
イーサリアムベース、Bancorプロトコル、インセンティブ、ファンコミュニティ、表面上は法定通貨で回っていく、カードはオンチェーンで・オンチェーンとオフチェーンの切り分け、など
Financieは、すでにウェブサイト公開中(ローンチは3月ごろ)
(個人的注目ポイント)
ブロックチェーンが実現しうる「唯一性」は「コピーできない」というメリットがあること
=「改ざんできない」ではなく、「コピーできない」ことが「唯一性」を担保するという表現は、一般ユーザーに訴求力のある捉え方
(講演の枠組み)①ALISの紹介、②目指すべきWeb3の時代、③Dapps運営で感じたメリット・デメリットの3点
・ALISの紹介
社会関係資本への注目・社会関係資本の提供=「信頼の可視化」を目指す
トークンエコノミーによるコミュニティとのサービス共創
徹底したオープン化、コミュニティの活発な活動展開(ハッカー部、イラスト・漫画部、広報部、ALISTORE)
・Web3の時代を追い求める
中央不在ということによるメリット(利便性・データの精度・新たなガバナンス)
DAppsの価値(現在のインターネットが提供しているサービス価値、ユーザーに資産価値のある情報やデータを付与するという価値、新しい経済圏・ガバナンス)
特に3つ目に関わって、全員が経済圏に参加し、ともに議論・共創してくれるコミュニティメンバーの存在が必要
・Dapps運営で感じたメリット
コミュニティとの共創の楽しさ、大幅な自己成長が果たせる、ニュース効果が得られる、ファーストペンギンになりうる可能性
・Dapps運営で感じたデメリット
ユーザビリティが最低、コントロールできない部分からの影響(マーケット、トークン価値)、黎明期で正解がない(すべてが初めてで手探り)、ソフトウェアエンジニアリングの知識が必要、高度なセキュリティ意識が求められる
(個人的注目ポイント)
(ALISISTAには「言わずもがな」の論点かもしれませんが)コミュニティとの共創、事業の徹底したオープン化・透明性の確保徹底を実践
竹田さんが質問し、登壇者のおふたりが答えるという形で進行
・なぜ、ブロックチェーンの世界に入っていったのか?
安さん…新しい社会制度・経済圏をブロックチェーンは作れるのかなと思って。
國光さん…理念的な部分:decentralized(中央集権との対比)、GAFAのようなプラットフォームの自動化(GAFAに勝つ)
・資金調達の方法、お金の流れってどう変わる?
安さん…ICOの観点から:1、投資コストが安い、2、お金を持ってる人がぐっと増えていた、コミュニティにトークンでどう回していくか
國光さん…ICOはアメリカではほぼ無くなっている、SAFT・SAFTE(証券的な仕組み)、投資家保護の仕組み(投資の仕組みが十分に整備できていない)
・大阪万博への理想は?
國光さん…お金を集めるためにトークン発行っていうのは「?」、ブロックチェーンじゃなきゃできないことって何か?
安さん…今後も残していくためのトークン(人々の行動をインセンティブナイズしていく)、ユーティリティトークンの価値(プロトコルに使えるというメリット→インセンティブの手段として組み込む)
・2019年のブロックチェーン業界はどう盛り上げていこうと考えている?
國光さん…ビジネスとして一般にわかる形で(ゲームやコミュニケーション)、まともなユースケースが出てくれば。centralizedへのアンチとしてのdecentralizedが、大企業などが入ってきて「ポジティブな空気感」が醸成される、2年後あたりにGAFAが入ってきて一気に拡大
安さん…Web3とそれ以外の領域に分かれていく(金融から動く、ユーザーへの価値還元:こっちの世界があるよという提示)
→國光さん「金融は入ってこない」(サービスを停止できない分野ではまだ難しい、ゲームとコミュニティとエロは止まっても大丈夫なので、こちらが先行)
その後、slidoを通じたフロアからの質問への応答がありましたが、50件ほど寄せられた質問のうち、時間の関係上、3件ほどの応答にとどまりました。
すみません、内容、覚えていません…
ふぅ…精一杯のレポートになりましたが、見返してみると、講演内容や論点、ディスカッションの内容が全然フォローできていない…
ですが、まあ、とりあえず、公式動画を見るときの「入り口」にしていただければ嬉しです(言い訳、多いな…)
内容を別とした全体の印象としては、國光さんの圧倒的なお話の上手さ・聴取を巻き込む話術と実際に事業展開を続けてきた現実的な視点、安さんのテンポの早いトークとコミュニティへの信頼感といったところが印象的でした。
ともあれ、日本では初めてのミートアップ参加でしたので、雰囲気になれるのに精一杯という感じでしたが、考えさせられるポイントも多くあり、いろいろと学びの多い機会となりました。
実際にブロックチェーンの最先端に関わってサービスを回している方々の生の話には、いろいろな論点が含まれていて、どのようにブロッックチェーンをめぐる現状を捉えるかというマクロな視点を得ることができたように思います。
僕自身は、台湾・香港・中国のブロックチェーン・仮想通貨をめぐる状況を捉えるようにしていますが、そうした動きを理解するときに、当事者の視点というのをもう少し意識しながら事象を捉えることができるように、より一層意識したいと思うようになりました。
これからもこういう機会があれば積極的に参加して、学び続けていきたいと思います!
(あと、もう少し「レポ力」をつけたいと思います…)