台湾・香港・中国のブロックチェーン・仮想通貨関連の情報について日々まとめているのですが、今日は少しだけ情報のソースとしても、情報の内容としても毛色の違うことをごく簡単にまとめてみます。
とはいえ、中華圏の人々が関わっているという点では僕が扱える内容かなと感じましたし、関わっている人たちが始めているサービスは、ブロックチェーンのいろんな可能性を体現しているように感じたので、少し書き留めておきたいと思います。
初めに情報を目にしたのは、デジタルガジェット系記事をまとめている台湾のiThomeに掲載されたこちらの記事なのですが、日本のTECHABLEというサイトにも日本語で読める記事として掲載されています。
内容は、iThomeの記事によれば、グーグル(谷歌)で働いていたブロックチェーン関連企業の創業者たちが「xGoogler Blockchain Alliance(GBA)」というコミュニティを結成し、グーグルの現職および前職の人々に呼びかけて、ブロックチェーン技術を使った新たなアイデアの創出につなげていこうとしているといったものです。
GBAのウェブサイトには4人の中心メンバーが挙げられていますが、この方々がそれぞれに、ブロックチェーンの展開において重要な役割を果たしている、そして、これから果たしていくのではないかと感じています。
GBAの中心メンバーは4人。ウェブサイトに挙げられている順番に見ていくと、まずはじめに挙がっているのが、Daniel Wang(王东、王東)さんです。
王東さんはグーグルでは技術リーダー(Tech Lead、技術主管)を務め、現在は「Loopring」というサービスの創業者とのことです。
Loopringは、「去中心化技術區塊鏈資產交易協議和交易所」、つまり、分散型取引所サービスを目指しているもののようです。2017年のうちにトークンセールも済ませ、コツコツとサービス開始に向けて動いている印象です。
続いて、ふたりめの中心メンバーとして挙がっているのは、Hitters Xu(徐义吉、徐義吉)さんです。
この方が凄くて、グーグルでは検索および不正防止チームのリーダーであり、退職後は「NEBULAS(星雲鏈)」という分散型のブロックチェーン検索エンジンサービスを生み出すとともに、「AntShares(小蟻)」、つまり現在の「NEO」の創業者なんです!
「NEO」と言えば、イーサリアムと比較されることも多い、スマートコントラクトプラットフォームとして、仮想通貨界隈でも注目されていますね。徐義吉さんの中華圏におけるブロックチェーン界での位置というのは非常に重要だと思います。
そして3人目に挙げられているのが、Andy Tian(田行智)さんです。
この方はグーグル中国のアンドロイド導入の開発マネージャーで、現在は専門の動画サイト「Uplive」でのバーチャルギフト送付や、SNSへの「投げ銭」機能を実施できるよう、「GIFTO」というサービスを創り出した方として知られています。動画サービスの「Uplive」は日本語対応もしているようですね。
そして、最後の4人目として挙げられているのが、Ella Zhang(中国語名がわからなかったです…)さんです。
この方はグーグル時代はキーアカウントマネージャーを務めており、現在はバイナンス(幣安)の「Binance Labs」の主任を務めているそうです。
GBAについて、日本語で読める記事が一応上がってはいますけれど、それほど報じられてはいないのかなと感じました。先に挙げたTECHABLEの記事だと、活動の場になっているのはサンフランシスコ、北京、上海ということなので、日本では注目されづらいということなのかもしれません。
でも、以上のように参加してる人々を見ただけでも、グーグルで重要なポジションにいた方々が、現在はブロックチェーンを使った多様なサービスの推進を先頭切って担っているということがわかりますね。
そして、そうした人々が、グーグルの人々に声をかけてブロックチェーン技術とサービスの更なる発展を目指しているということに、なんだかワクワクします!
こうしたコミュニティを通じて、ブロックチェーンにかかわる人材が発掘されたり、様々なアイデアが生み出されていくのかと思うと、今後の動きに注目したいなと思います。
また、グーグルと中国、グーグルとブロックチェーンというのは、表面的にはなかなかつながりづらいところもありますが、こうした動きが見えてくると、ブロックチェーンのこれからの発展が展望できて、とても楽しみです!
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