サイトを見ていると、仮想通貨周りの情報は圧倒的に英語情報をソースとするものが多数ですが、ちらちらと中国語情報をソースとするものもあり、「中国語用語集」というのも見かけました。
用語のようなものは一覧的にリストアップしておいて効率的に利用するのがベストなのかもしれませんが、現状、なかなか難しいのではないのかなという実感を持っています。
というのも、仮想通貨そのものがまだまだ成熟の途上であり、市場としてもまだまだこれから拡大していく段階であることから、そこにかかわる言葉も一定のコンセンサスを得て確定した表現というのは、実はそれほど多くありません。
日本語でさえ、今は当たり前のように「仮想通貨」と呼んでいますが、「暗号通貨」という表現もありましたよね。
中国語でもそのあたりは同様で、「虚擬貨幣」という表現と並んで、「加密貨幣」という表現も使われています。
「加密」というのは、「エンクリプション」の意味合いで使用されることが多い表現です。
日本語で言えばまさに「暗号/暗号化」ですね。英語の「crypto」のニュアンスをそのまま反映すれば、こちらのほうが正確な感じはします。
日本語ではもうほとんど「暗号通貨」という表現は見ないように思いますが、中国語のサイトではまだまだ「加密貨幣」という表現も見かけます。
「ハードフォーク」「ソフトフォーク」というときの「フォーク」も、「分支」という表現をところどころで見かけますが…
これだと単に「分岐」「分裂」のニュアンスしか汲み取れないので、最近では「フォーク」の意味合いは踏まえた「分叉」という表現が定着しつつあるように感じます。
別の記事にも書きましたが、コインの名称も毀誉褒貶を踏まえて、中国後表現が生み出されるか・定着するかが決まっているように感じます。
また、知識の定着とともに表現が整理されていく部分もあるのかなと思います。
たとえば、「イーサリアム」は「以太坊」と表現されることが多いですが、「以太坊」というのはプロジェクトもしくはプラットフォームの名称で、コインの「ETH」を表現する場合は「以太幣」となりますね。
(よく見れば、Binanceの情報ページもちゃんと書き分けられています。さすが!)
こうした仮想通貨周りの表現というのは、もちろん英語の表現をベースとして、発信者もしくは通訳者が作っていく部分もあり、また受け手側が取捨選択する場合もあり、その相互作用によって普及していくなかで定着していくのだなあと感じます。
まだまだいろんな表現が生まれては消え、消えては生まれ…というような状況を思うと、仮想通貨はまさに発展途上、これからまだまだ拡大・普及していく場所なのだろうなと感じます(願望ももちろん含めてですが(^^;)
そうした気持ちで、まだまだコツコツ勉強していきたいと思います。
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Twitter、やってます!(2018年7月15日追記)