こんにちは!ジョシちゃんですฅ(^ω^ฅ)!
以前の自分の記事で「ブロックチェーン教育を受けたい」とお話ししたのですが、今のALISには仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーン自体よくわからないという方がけっこういる気がするので、自分の復習も兼ねて基礎的なことを書き残しておきやす!
今回はそもそものはじまりであるビットコイン(BTC)について私の知る限りの情報を解説します。
総発行枚数 21,000,000 BTC(2100万枚)
現在供給枚数 17,738,962 BTC(約1770万枚)
時価総額 $142,631,990,112 [¥15,390,063,049,074 ](1位)
コンセンサス・アルゴリズム PoW(プルーフ・オブ・ワーク)
Bitcoin.orgサイト https://bitcoin.org/ja/
現在供給枚数・時価総額はCMCより参考。2019年6月4日現在
■ビットコイン(BTC)はネットで使える新しい通貨です。電子マネーは国が発行した通貨をデジタル化しただけですが、ビットコインはドルやユーロと同じ扱いです。
■ビットコイン(BTC)のメリットは個人間で対等なP2P(ピアツーピア)取引が可能なことです。送金をどこでも直接すばやく手数料も安く行えます。
■ビットコイン(BTC)最大の特徴は通貨でありながら政府や金融機関など中央集権的な管理がされていないところです。
■ビットコイン(BTC)が管理者不在でも運用されているのは「ブロックチェーン」という技術を用いているからです。
ビットコインは2008年10月31日 "Satoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)"という謎の人物(またはグループ)がネット上に論文を投稿したことからはじまりました。投稿から3ヵ月後の2009年1月ビットコインの仕組みそのものであるプロトコルと、取引やマイニングができるソフトウェアを完成させました。論文発表後も関連ソウトウェアの開発に携わりましたが、次第に管理権限を他の開発者たちに明け渡し、表舞台から姿を消しました。2019年6月現在いまだに正体不明です。
■BTCの小数点以下の単位のことを「Satoshi」といいます。1 BTC=100,000,000 Satoshi(1億サトシ)です。なお 546 以下は dust と呼ばれ承認されません。
■ちなみにサトシ・ナカモトを検索すると出てくるいかにもサトシ・ナカモトっぽいおじさんは日系人のドリアン・サトシ・ナカモト氏ですが本人は声明文を出して否定しています。
■オーストラリアの起業家でBitocoinSVをはじめたクレイグ・スティーブン・ライト氏は自らがサトシ・ナカモトと名乗っているがいまだ認定はされていません。
電子マネーとは法定通貨(日本円)をデータ化して入れておく財布のようなものです。主な使用法としては日本円を前もってチャージという電子データ化することで決済に使う前払い方式か、あらかじめ提携しているクレジットカード会社のシステムを使う後払い方式で決済が可能です。
暗号資産(仮想通貨)は日本円やドルなどと違い特定の国家・銀行などに管理されない、安全性を確保する暗号化技術によってその価値が保証されています。2010年5月22日、プログラマのLaszlo Hanyeczが、ビットコイン10,000枚でPapa Johnのピザを2つ買い、初めて決済手段として用いられました。このことから5月22日は「Bitcoin Pizza Day」と呼ばれています。日本では2017年4月に「資金決済に関する法律」が改正、施行され、仮想通貨は法定通貨ではなく、決済手段の一つと定義されました。
例えば海外に送金する際に銀行をつかう場合、少なくない手数料が多くかかるうえ、海外の銀行を中継するので何日も日数がかかり中継手数料までかかります。ビットコインの場合、個人のウォレット間で取引可能な上、基本的には10分ほどで送金可能です。また手数料も極めて安く、24時間取引可能です。もし店舗がビットコインの決済に対応している場合は世界中どこでも使用することが可能です(現時点ではまだ対応店舗は十分とは言えません)。
ビットコインでは中央集権型ネットワークと違い「分散型台帳システム」を採用しています。ノードと呼ばれるネットワーク参加者でデータを共有し管理しています。取引記録データ(トランザクション)がブロックのようにひとかたまりにまとめられ、鎖のように過去から現在までずっとつながっていることから「ブロックチェーン」と呼ばれています。そのため一部がハッキングにあってデータが失われたとしても、他のノードに記録が残っているためデータが改ざんされることは基本的にはありません。「ブロックチェーン」はビットコインをはじめとした暗号資産の根幹技術であり、様々なビジネスにも応用されようとしています。
ブロックチェーンの「ブロック」とは一定期間(約10分間)の取引記録データのことをいいます。各ブロックには取引記録データの他に「ハッシュ値」と「ナンス値」というものが含まれています。
■「ハッシュ値」とは直前のブロックをSHA256という方法を使って暗号化しまとめたものです。
■「ナンス値」とはハッシュ化された数字を調整するためだけのデータです。マイニングはナンス値をみつけるための作業です。
このハッシュとナンスがチェーンのようにデータをつなぎます。
ブロックチェーンでは中央集権的な管理者がいないかわりに、各ノード(マイナー)がブロック生成を行い、その報酬としてビットコイン(BTC)を手に入れます。この行為をマイニングといいます。
マイニングでは取引システムを保つためのルールがあり、この取引承認作業における合意方法を「コンセンサス・アルゴリズム」といいます。ビットコイン(BTC)のコンセンサス・アルゴリズムは「PoW(プルーフ・オブ・ワーク」というやり方です。
従来のシステムで管理者が取引を承認していましたが、プルーフ・オブ・ワークはマイニングにおいて一番仕事をした人が取引の承認をしていいというシステムです。ここでいう仕事とは新たな取引ブロックを追加するため、各ノードのコンピューターに「直前ブロックのハッシュ値に合う数字(ナンス値)」を見つける計算(Work)を行わせ、最も早くその数字を見つけ出すことです。見つけたノードが最も働いたとみなされ、取引の承認を行い報酬(ビットコイン)を得ることができます。
これまでのインターネットにもP2Pネットワークはありましたが、各ノードは他の全てのノードに関するデータを持っておらず、全体としての意思疎通ができないためハッキングの危険性がありました。これを「ビザンチン将軍問題」といいます。
「ビザンチン将軍問題」の語源は、東ローマ帝国(ビザンチン帝国)の将軍達が敵を包囲した際に、一斉攻撃の合意が取れていれば撃破できたにも関わらず、お互いに連絡が取るのが難しく、しかも反逆者が紛れ込み情報をかき回して(多数決4対4の状態で攻撃派には攻撃すると伝え、撤退派には撤退と伝える)いたため意思疎通が取れず、全体としての合意をとるのが難しくなる問題に由来しています。
ビットコインのプルーフ・オブ・ワークは競争と、一番長いブロックチェーンが正しいとする特徴により、このビザンチン将軍問題を解決したと言われており、ビットコインのようにP2Pにおいてビザンチン将軍問題が解決した正常に稼働している状態をBFT性(Byzantine Fault Tolerance)があるといいます。
とりあえず基本的な部分のみ紹介させていただきました。次回はスケーラビリティ問題や51パーセント攻撃などのビットコインの抱える問題点を紹介します!長いのにお読みいただきありがとうございました!