新型コロナウィルスが広まる前に、実家の田舎に避難して2週間になる。
私の住んでいた県での発症者は10人の時だった。
幼稚園も休園にならず、他のママ友もみんな幼稚園に行っている最中に、私は田舎へと逃げた。
ここは人が通らず、ほぼ誰もいない。
30分散歩しても誰にも合わないほどの田舎。
ママ友の一人は、夫に「まだ10人しか発症してないんだろう。この県で何万人いると思ってるんだよ」と言われたらしい。
保険って、万が一のために支出するもの。
万が一が起こらなければ、完全にムダ金になる性質。それが保険。
今回田舎に避難したのは、完全に保険だ。
1ヶ月後に、県内で全く広がらず「あんなにビビってアホみたいだったね」と笑われる程度のリスク。
リターンは、数百万分の1の確率で、家族を失うこと。
そう思ったら、家族一致で疎開を決めた。
すでに感染していて、両親に移すリスクもゼロではなかったけれど、数百万分の1はまだ起こってないと信じて来た。
GWまでは平日を田舎で過ごし、休日は夫のいる家に戻る。
夫の職場も田舎なので、リスクは少ないと思うが、広がれば帰らないつもり。
両親の食事と夫の食事を作る毎日。
野菜中心の惣菜を5〜6種類作り、3日おきに夫に届ける。
子どもは、幼稚園よりもおじいちゃんと遊べて嬉しくて仕方がないらしい。
毎日外でバッタを捕まえたり、ワラビを取ったりして過ごしている。
Wi-Fi環境がないので、レンタルWi-Fiを2台借りた。
1台5G使えるので何とかなるかと思ったが、1週間で5Gがなくなった。
1ヶ月レンタル500円のところを見つけたが、1週間後には700円に上がっていた。
来週借りるときにはいくらになってるんだろう。
使い放題は1ヶ月5,000円かかるのでまだ未検討。
今後の使い方を考えないといけない。
TVをつけなければ、なんて事のない日常。
心がざわざわしないようにと思うが、どうしてもTVやスマホをつけてしまう。
特に夜中一人になると、コロナ関係の速報を探す。
中世に城に閉じ込められた民衆が、不安で火を焚き続けた結果、酸素不足で全滅してしまった話を聞いたことがある。
不安で情報を求めるのも火を炊き続けるのも、同じことなのかと思う。
私の作った料理を食べず、コンビニうどんを美味しいと子どもに30回言われてキレてしまった。
もう少し心を落ち着ける練習が必要。
今日はタンドリーチキンと胸肉マリネとコールスロー。