やっぱりこれが書きたいです!令和元年元日で今日は戌の日、さらに大安。こんな日に新しい時代が始まるということは、kontonGの幕開けとういうべきものです!
安産祈願といえば妊娠5ヶ月最初の戌の日、犬は多産で安産だからといわれます。でもこれは間違いで、まずは戌の日に「帯祝い」をする、それまでに祈願をした腹帯を用意するのが正解です。つまりその日までにご祈願を済ましていればいいのですすが、最近は帯祝いをせず安産祈願をする日という感じになってるかと思います。
そうなんです。上に書きましたが、多産で安産なら子(ネズミ)の方がそのイメージに近い。であれば「犬が多産で安産」なんて理由になりません。
実は生まれてきた赤ちゃんの額に「犬」と書く風習があるのをご存じですか?この風習は「あやつこ」と呼ばれています。もともと「犬」ではなく「×」と書いていました。「×」はダメってイメージですが、本来は神を表す神聖な印(卍胸毛的な)です。生まれてすぐの赤ちゃんの額に×を書いて神さまに守って貰うというのが本来の意味です。これは漢字の「産」という字に表されていて、産は「文」、「厂」、「生」の3つに分解できます。この「産」について、成り立ちで知る漢字のおもしろ世界 人編』の「産」の項には、次のような説明があります。
子どもが生まれると、すぐさま邪霊にその命が穢されないように、早速そのひたい(厂)に魔除けの印(文)をつける。
そのことをあらわすのが「産」である。
それが徐々に変化して犬になっていきました。×→大→犬です。なぜ犬になったのか、これは人と親しい関係であった「あやつこ」だからです。「あやつこ」はもちろんなまった言葉であり、もともとは「あの奴(やっこ)」からきています。「奴」とは「人ならざるもの」、つまり生まれたばかりの子どもは人ならざるものであるというのです。あまり気持ちのいい話ではありませんが、これには理由があります。「生まれたばかりの子どもに犬と書くことで人ではないとし、悪霊などが取り憑くつかないようにした」のです。
犬は狩猟時代より人間と共にしてきた身近な動物でした。つまり、生まれたばかり我が子を人間でないものにしてしまうにしても、できれば身近なもの、ということで犬が選ばれたのでしょう。そうして、生まれたばかりの子どもの額に犬と書き、無事の誕生を願う安産祈願では戌の日を選ぶようになったのだと思います。