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ここ4,5年デジタルカードゲームで遊びながら学んだいろんなことの集大成

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  • クロサワ
  • 2025/12/11 06:56

 

デジタルによる国家の最小化:トランザクション課税と自律的UBIによる新ガバナンスシステム(AMGS)

消費税、所得税、確定申告、何がし控除やらそのための申請のあれこれ... でも取られすぎたものをこちらから申告しないと返してもらえないなんて変じゃないですか? なぜ、お金を受け取る側の国が、私たちに「自分で適正価格を計算しろ」とまで要求してくるのでしょうか?

 

 

AMGSが提案するのは

本来生産性と関係のない税にまつわる業務の全てを、税を集める側の責任で、自動的かつ正確に行わせる新しい社会です。正しくロスなく集められた税を、正しい対象に間違いなく行き渡らせる仕組みもAMGSがもたらす社会の一部です。

 

 

AMGSが実現する二大原則:自動化と最小化

AMGSは、現行制度の「複雑さ」と「国民への負担転嫁」を解決するために、徴税と給付の責任をアルゴリズムに移行させます。その具体的な解決策が、以下の二大原則です。

 

原則1: 納税を「使う瞬間」に自動化する(T-Tax)

複雑な確定申告や控除計算をすべて不要にします。

得られるメリット

圧倒的なシンプルさ: 今までの所得税、法人税、複雑な消費税(軽減税率など)をすべて廃止し、代わりに「トランザクション課税(T-Tax)」という一つの低い税率(約1.4%程度)に一本化されます。

投資と貯蓄の奨励: あなたの収入が国民共通口座に入った後、それを民間銀行に貯金したり、株式や投資信託に投資したりする行為は、一切非課税です。お金を「使う」まで課税されないため、資産形成が促進されます。

行政コストの最小化: 税の計算・徴収がシステムに完全移行するため、国家の非生産的な行政ランニングコストが劇的に削減されます。

 

原則2: 支援を「困った瞬間」に自律化する(自律的UBI)

こちらから面倒な申請や審査をせずとも、本当に支援が必要な人へ自動で支援が届く仕組みを作ります。

得られるメリット

迅速なセーフティネット: 従来の複雑な「資力調査」や「申請書類」をすべて排除します。システムが消費行動の変化を即座に察知し、困窮していると判断した人から順に、給付金を迅速かつ優先的に強化します。

購買力の自動保護: UBIの目標給付額は、経済全体の金銭流動性(マクロ指標)に連動します。インフレで物価が上がると、それに合わせて給付額も自動的に増額されるため、あなたの生活水準が守られます。

審査の心理的負担ゼロ: 支援を受けるために誰かに頭を下げたり、プライドを傷つけられたりする心理的負担や差別が一切なくなります。

 

 

AMGSの仕組み:監視を防ぐ「レイヤー0」とアルゴリズム

AMGSが複雑な税制・福祉を自動化できるのは、「お金の流れを管理する基盤(レイヤー0)」と「データを権力から遮断する技術」を組み合わせているからです。

 

課税と給付の基盤:「国民共通口座(レイヤー0)」

AMGSの仕組みは、すべての金銭フローの入口と出口を一元管理する単一の基盤(公共決済アカウント)の義務化の上に成り立っています。

入口の透明化: 企業からの給与やフリーランスの報酬など、すべての新規収入は、まず国民共通口座を経由することが義務付けられます。これにより、税の逃げ道がなくなり、公平性が確保されます。

T-Taxの自動徴収の計算: 国民共通口座から、「最終的な消費」を目的として資金が引き出される瞬間に、以下のシンプルな計算でT-Taxが自動で徴収されます。

[T-Tax計算イメージ]

総税収 = すべての課税対象取引額の合計 × 税率(1.4%を想定)

(例: 1万円の消費には、約140円が自動で徴収されます。)

民間サービスとの共存: あなたが普段使う電子決済手段や銀行口座がT-Tax徴収後の資金を受け取ることになるので、そのまま使い続けることができます。

[T-Tax徴収のタイミング]

会社員の場合:【企業】給与 → 【自身の国民共通口座】 → 【T-Tax徴収】 → 【民間銀行/電子決済】

フリーランスの場合:【得意先企業】報酬 → 【自身の国民共通口座】 → 【T-Tax徴収】 → 【民間銀行/電子決済】

 

 

プライバシーの絶対的保護:「技術的遮断(Air Gap運用)」

AMGSの最大の批判は「監視国家」の懸念ですが、AMGSは「国家による監視を技術的に不可能にする」ことでこれに対抗します。

匿名化データの利用: 徴税データは、「誰が、いつ、何を買ったか」という生情報として国家に送られるのではなく、暗号化された「消費額合計」という匿名化トークンとして記録されます。

権力からのデータ遮断(Air Gap): UBIの給付額や優先順位を計算する「自律的UBI計算機」は、この匿名化トークンのみをインプットとして受け取ります。この計算機は、国会や警察、その他の行政機関がアクセスできないように、物理的・論理的に隔離されたシステム(Air Gap)で運用されます。

結果: 国家(行政機関)の権力を持つ側が、個人の生取引データにアクセスすることは、技術的に遮断されます。データはあくまでシステム内部で、税と給付の自動計算という目的のみに使用されます。

 

UBI給付の公平性と安定性(アルゴリズムの固定化)

UBIの給付は、政治家の人気取りや恣意的な判断で変更されてはなりません。

給付額の計算(マクロ連動): UBIの目標給付額は、景気変動に左右されないよう、経済全体の流動性を反映するマクロ指標に連動して計算されます。

[UBI目標額計算イメージ]

UBI目標額 = (マクロ指標※ ÷ 総人口) × 給付率 ÷ 12

(注: これにより、物価変動に合わせて自動的に購買力が守られます。)

※現行の複雑な統計調査に頼るGDP算出とは異なり、AMGSがすべての金銭フローを自動的に捕捉するため、このマクロ指標はリアルタイムかつ正確なデータに基づいて、よりシンプルなロジックで算出されます。この指標の決定ロジック自体も、アルゴリズムとして固定されます。

 

優先順位の計算(困窮度): 支援を「困った瞬間」に集中させるため、給付の優先順位は、個人の過去3ヶ月の消費実績に基づいて計算されます。

[優先順位計算イメージ]

優先順位は、「1」を「過去Nヶ月の累積消費額」で割った値に比例します。

(注: 累積消費額が少ない人ほど、優先順位が高くなります。)

ロジックの非裁量性: これらの計算ロジック自体は、国会の厳格な手続きまたはブロックチェーン等の技術を用いて、アルゴリズム上の不可逆的なルールとして固定化されます。これにより、給付への政治介入が技術的に不可能となります。

 

 

AMGSの未来:実現に向けたロードマップ

AMGSは、既存の社会システムを大きく変えるため、導入には多くの課題と摩擦が伴います。しかし、その課題を乗り越えるための具体的なロードマップが存在します。

課題への対処:安心のためのルール作り

AMGSの導入に際しては、国民の不安や抵抗を解消するため、以下の「安心のためのルール」を設けます。

既得権益の保護: 移行前に年金や生活保護などを受けていた方々が、制度変更によって不利益を被ることがないよう、給付水準を最低限保証する厳格な経過措置を設けます。

民間経済との共存: 既存の銀行などの金融機関は、T-Taxの対象外である貯蓄や投資のサポートに特化することで、AMGSと役割を分担し、共存していきます。

 

 

実現に向けた段階的な導入

社会的な混乱を避け、制度の信頼性を段階的に高めるため、AMGSは一気に導入せず、ステップを踏みます。

フェーズ1(試験運用): まず、国民共通口座の開設を義務化しますが、T-Taxは非常に低率に抑え、UBIも既存制度を補完する補助的な役割から開始します。これにより、データと信頼性を社会全体で構築します。

フェーズ2(本格移行): 試験運用でAMGSの効率性が証明された後、複雑な税制を段階的に統合し、UBIを生活保障型へと本格的に移行させます。

 

もっと詳しく知りたい方へ(論文紹介)

 

 

AMGSは、国民の不安を取り除き、最小限のリスクで最大の利益をもたらすよう、段階的かつ慎重に社会に導入されます。 誰もが安心して生活でき、公平性と効率性を極限まで高めた未来の社会の実現が、AMGSの目標です。

 

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