この前、夜の営みをしているとき。
お互いに高まり合う中、
僕はイッてしまった。
しかし彼女はまだである。
持てる限り続けたが、
もうふり絞ったこいつは、弱りきっている。
こいつはゆっくりと外へ出る。
あれ?取れてしまったか?
いや、違う。
ついているのに、ついていない。
あらゆることがよぎる。
もちろん夜の行為は、学校の保健で習う。
避妊のことについてもだ。
そして、
コンドームの避妊率についてもだ。
これは、
やぶれたのか。
そうか。
そんなことを聞いて、一番焦るのは彼女に違いない。
「やぶれたかもしれへん。」
正直に言った。が、明らかにやぶれている。
かもしれない、ではない。
とりあえず、シャワーに行ってもらい、その間に気持ちを落ち着かせ、
自分が今、何をすべきか考えた。
まずは、この「コンドームがやぶれた。」時の
対処法から考えた。
ググる。
ググると、
というものがあった。
説明としては、
性交渉の後72時間以内に薬を飲むことで排卵と着床を抑える
薬だ。
そのアフターピルには大きく2種類あり、
ヤッペ法とノルレボ錠がある。
それぞれの効果には特徴があり、
簡単に言うと、
と言う感じだった。
↓詳細はここでも見ることができる。
また、このアフターピルだが、
婦人科に行くことで処方してもらうことができる。
そこで、婦人科を調べたが、
今は夜の0時。
グーグルマップでは開いている時間だった婦人科も、
行ってみれば開いておらず。
電話しても開いておらず。
仕方なく帰る。
他にも調べていたら、
ネットでも売っていた。
しかも数千円。
安すぎへんか?
流石に怖すぎるので買わないことにした。
こういう時の信用はとても重要になってくる。
特に、このような事態では。
なので、
次の日の朝、9:00に開く、レビューもよく、
緊急避妊薬も扱っている、近くの婦人科に行くことにした。
それまでは二人で添い寝をしていた。
ちなみに英語では
という。
この英語はネイティブがよく使うものなので、
是非、覚えておこう。
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次の日。
彼女の体調自体には異変はなかった。
婦人科へ向かう。
かなりの人がいた。
男である俺には、辛いものを感じた。
女性というだけでこれだけの苦悩を抱えるのか、
と、突きつけられた。
生まれながらにして、不平等は始まっている。
しかし、命を生み出せるのもまた、女性であり、母である。
まずは問診票を書いていく。
のだが、彼女は根っからの日本人ではない。
私は、
尋ねたが、
へ?という顔をしていた。
私はまだ、日本は鎖国でもしているのかと思った。
私が翻訳を手伝いながら進める。
しかし、男の私には、月経などそれらは身近ではないため、
グーグルで調べながら進める。
ここに私以外の男はいない。
女性差別のは、これ以上に苦しい環境だったのか、と想像すると、
胸が痛かった。
どうか、さらなる差別は起こらないでほしい。そう思った。
なぜなら、歴史は繰り返す。
もしかすると、女性差別ではない、何かが生まれてしまうのではないか、
そう思ったからだ。
問診票を提出し、約2時間近く待っていた。
心配だ。
緊急であるのに、こんなにも時間がかかるのか。
そしてやっと診断が始まる。
とても親切で優しい対応。
このような時、恥ずかしさを感じてしまうのではないか
と思ったが、全くそんなことはなかった。
なので、こちらもちゃんと話すことができた。
「ごめんね長いこと待たせて。お薬もらったらできるだけ早く飲んでね。」
診断後にかけてもらえた言葉。
こういう一言があるだけで、全く違う。
今回の失敗としては、
・イってしまったのに、そのあとも続けたこと。
・数ヶ月前の少し古くなったコンドームを使ったこと
などがあげられる。
これは繰り返してはいけない。
もちろん、みなさんもだ。
避妊には細心の注意をはらってほしい。
薬、
副作用あるから、吐き気とか。
私は心配だった。
しかし、
彼女は、これが初めてではなかった。
昔にもアフターピルの経験があった。
そのときのことを話してくれた。
そのときは、一人で薬を貰いに行ったし、
それだけだったらしい。
ありがとう、と感謝していた。
人にはどんな過去があったのか、
どんな物語があったのか、
本人にしかわからないこともある。
ボルタンスキーというアーティストの展示に行ったことがある。
彼は死をテーマにした作品を多く扱っている。
壁一面に、無数に飾られた写真。
それは各新聞の、とある事件のものからとってきたらしい。
なぜ新聞にのったのか
被害者なのか、加害者なのか。
ただひとつ違いがある。
死人の物語はもうわからないが、
私たちは生きている。
ここまで読んでくれたあなただけに、
TODAY IS A GOOD DAY FOR YOU...