イナベより愛をこめて(19)「ニッチの人だけに語り掛けても生きていける」
京都大学の合格者は毎年3000人ほどだ。倍率3倍とすると9000人ほどが受験する。受験直前まで京大を受けるつもりだったのに、共通テストの失敗で断念する子も含めるとおよそ10000人ほどの高校3年制が京都大学をめざす。
だから、私の英作文の添削のお客様はその0.5%の50人ほどを目標としている。もちろん、50人も殺到してくれたら添削の質が維持できない。それで、コースを週1回から無制限までいろいろ設定している。一応、定員は10名に限定して添削の維持を確保している。
無制限なら10人が限界だけれど、週1回だけの人もいるので50人くらいを想定している。この人数に通塾生や年金や講習会費などを合わせると生活は維持できる。だから、私は YouTube 動画も、アメブロも、各種エッセイサイトでも「ニッチの人だけに語り掛ける」ようにしている。
3割の人に嫌われて誹謗中傷がきても、6割の人に共感してもらえたら生きていける。1割くらいの人は興味も関心も持ってもらえないと思っている。
大規模予備校や塾は、いわばファミレスで和食も洋食も中華も何でも用意する。しかし、個人塾は指導対象を限定した「鰻丼」専門店でなければ生き残れない。そう思って生きてきた。これからも、そうするつもり。