14歳の中3男子生徒が刺され死亡。 刺したとみられる同級生の生徒を現行犯逮捕 愛知・弥富市
愛知県弥富市立中で3年の男子生徒(14)が同学年の男子生徒(14)に刺され死亡した事件で、2人が2年生の時に同じクラスだったことが24日、県警などへの取材で分かった。市教育委員会によると出身小学校も一緒で、県警は何らかのトラブルが事件につながったとみて経緯を調べる。
ここ三重県北部から見ると「弥富」というのは「すぐそこ」という感覚だ。車で40分くらいだろうか。私は日常的に中学生を指導させてもらっているので余り驚きはない。十四山中学校というと田舎の中学校だから、今頃町全体が大騒ぎだろう。
つい先週も(10年ぶりに)ある生徒を
「そんな人を怒らせることを言っていると刺されるリスクが高まる」
と、説教したところだが、その子は
「そんなことが起こるはずがない」
と、聞く耳を持たない状態だった。15年しか生きていないのだから仕方ない。しかし、私は30年も受験指導をしてきて似たような事件を身近で耳にしてきた。アメリカの銃乱射だけではない。同じ人間のやることだから日本人だけが穏やかだと誤解するのは危険だ。
ここで繰り返し書かせてもらっているが、今回も「同じクラス」という報道。朝から晩まで長時間同じ空間に閉じ込める日本の「クラス」という制度はそろそろ止めるべき。
無用な同調圧力が生まれるし摩擦も生まれる。大学のように(アメリカの中学校のように)授業毎に生徒がクラスを移動する方式が望ましい。無理やり「クラスの団結」などと架空の奇麗ごとを続けるのは危険だ。昭和や平成時代に学生生活を送った人は、楽しいクラス活動や部活を思い出すようだが時代錯誤であることを認識した方がいい。私は毎日中学生や高校生と接している。
いつものとおり、今回も学校も教育委員会も知らぬ存ぜぬ。そういう無責任な態度をとるのなら強制的にクラスに押し込んだり、強制クラブなどという危険な制度は廃止するべき。クラスメイトなんて同じ年に生まれたというだけの関係。
私は四日市高校に通うために北勢線でいつも同級生と同じ車両にいた。しかし、彼らを友達と思ったことはない。「仲良くしろ」なんて、できるわけがない。余計なお世話。一人でいたいのに、なんで同級生というだけで仲良くできると考えるのか。偽善者の言葉に従う必要はない。
クラスを解体すれば、嫌なヤツには近づかなくても済む。上級生や下級生とのつながりも持てる。一般社会は、いろいろな年齢帯の人と交流するから成長できる。常に同期の者だけで集団を作るなんて異常です。
逮捕された中3男子生徒「いじめられていた」という趣旨の供述 中学生刺殺事件
24日愛知県弥富市の中学校で、男子生徒が包丁で刺され死亡した事件で、逮捕された男子生徒が「いじめられていた」という趣旨の供述をしていることが新たにわかりました。