私は名古屋の7つの大規模予備校、塾、専門学校で14年間講師をさせてもらったが、採用条件は履歴書の提出と面接だった。テストを受けたことは一度もなかったし、研修もなかった。最初は不思議に思ったが、すぐに理由が分かった。
それは、「講師の質を評価できる人事の人がいない」ということ。ある専門学校でネイティブの英語講師に会ったとき
「おまえのように英語のうまい日本人に会ったことはない」
と言われた。威張っているのではなく、それだけ“教育業界”には人材がいないということだ。私が英検1級の会場で出会ったのは教育業界の人ではなくビジネスマンが多かった。
英語を知らない、指導方法も分からない人が英語講師のレベルなど評価できない。それで、英検や経歴をチェックして
「まぁ、大丈夫だろう」
と採用するしかないわけだ。
学校の教師も同じことで「教員免許」があれば誰でも採用するだろう。今は教員のなり手が少ない。しかし、学歴、資格、免許がその講師の質を保証するものでないことはバレつつある。
初めの口実は忘れ物の指導だった。小学5年だったAさんは、忘れ物が続き、担任だった男から放課後、教室に居残るよう言われた。教室で2人きりになると、突然、男に「服をまくって」と言われ、胸の下まで体操服をまくらされた。その日はそれで済んだが、その後、男の行動はエスカレートする。Aさんを1人呼び出しては、「体だけは大人になりやがって」と服の上から胸を触ったり、下着も含めて服をまくらせて、体をまじまじと見たりした。5回目の被害が最もおぞましい。校内の校舎に呼び出され、恐怖を感じるAさんは服を全て脱がされ、男はAさんの陰部を触り、口淫した。男は犯行の一部をカメラで撮影していた。
エロ教師が学校から追放されず再び教壇に立っている事実が知られるようになったために、教育委員会も無視ができなくなったというわけだ。学校だけではない。塾・予備校業界も同じような不祥事が起きている。
西氏は京都大学卒の剛腕英語講師として、予備校業界では知らぬ人はいない存在だ。一方で、私生活ではまたもや「不倫関係」に陥っていた。本誌は西氏と’19年から交際していたというA子さんにコンタクトが取れ、話を聞くことができた。彼女は深田恭子似の30代既婚者である。A子さんは憔悴(しょうすい)した表情で本誌記者にこう語った。「不倫関係を続ける中、私の妊娠が発覚しました。逆算すると、その期間は西先生としか私は関係を持っておらず、父親は西先生しか考えられません。でも、彼からは50万円を渡され、中絶してほしいと言われたんです。今もそのショックから立ち直れていません」
実は、私の知り合いが大手の予備校で講師をしているのだが教え子と関係を続けている。“教育業界”に身を置いているのでニュースだけではなく身近に似たような話はゴロゴロしていて表沙汰になるのは氷山の一角だと認識している。
そして、学歴、資格、免許、知名度など人格の高潔さを示すのに何の意味もないことを実感している。私も不完全な人間だけれど、飲酒、喫煙、ギャンブル、姦淫を禁じるクリスチャンとして生きたいと思っているので女子生徒は敏感に安全パイだと感じているらしい。
ある女子生徒からハッキリ言われたことだ。