ChatGPT に2023年度「阪大英語」の問題4(A)をやらせてみた
問題文は以下のようになっています。
共通性に気づくことは、違いを認める心の余裕を生むはずです。世界の人々が「どう違うか」ばかりに目を奪われるのではなく、私たちはみな、かつて同じ長い歴史を共有してきた兄弟姉妹である事実に目を向け、だから「私たちは潜在的にわかり合える」という信念を持つべきでしょう。
これを機械翻訳をしてみると以下のようになります。
① Noticing commonalities should generate the mental capacity to acknowledge differences. Instead of being captivated by how people in the world are different, we should all focus on the fact that we are brothers and sisters who have shared a long history together and therefore should embrace the belief that "we can potentially understand each other.(ChatGPT)
② Being aware of our commonalities should give us the presence of mind to appreciate our differences. Instead of focusing only on how people around the world "differ," we should look at the fact that we are all brothers and sisters who once shared the same long history, and therefore have faith that "we can potentially understand each other.(DeepL)
③. Noticing commonalities should give you room in your heart to accept differences. Instead of focusing on how the people of the world are different, we should focus on the fact that we are all brothers and sisters who have shared the same long history. We should have the belief that we can understand each other. (Google 翻訳)
予備校が公開している「模範解答」は以下のようになります。
④ . If people realize that they have similar values, they will certainly feel that it is all right if they are different. People in the world should not focus only on “how different their values are.” Rather, they should pay attention to the fact that they are all like brothers and sisters who have shared the same history for a long time and believe that this is why “they can potentially understand each other”(駿台)
⑤ Noticing the common points in human beings should give us tolerance for the differences between them. We should not pay exclusive attention to how different people around the world are, but concentrate on the fact that human beings have had a long history in common, as if we were all brothers and sisters, and, thus, need to believe we have the potential to understand each other.. (河合塾)
⑥ Realizing our similarities should lead to tolerance for our differences. We should not focus only on “how different” people in the world are. Instead, we should turn our eyes to the fact that we are all brothers and sisters who have shared a long history, and we should believe that this is why “we can potentially understand each other”. (東進)
上記の解答をAIに和訳させると以下のようになるので、自分で判断されると良いですね。
問題文
共通性に気づくことは、違いを認める心の余裕を生むはずです。世界の人々が「どう違うか」ばかりに目を奪われるのではなく、私たちはみな、かつて同じ長い歴史を共有してきた兄弟姉妹である事実に目を向け、だから「私たちは潜在的にわかり合える」という信念を持つべきでしょう。
① 共通点に気づくことで、違いを認める心の余裕が生まれます。世界の人々の違いに目を奪われるのではなく、長い歴史を共有してきた兄弟姉妹であることに着目し、「理解し合える可能性がある」と考えること(ChatGPT)
② 共通点を意識することで、違いを認める心の余裕を持つことができます。世界の人々の「違い」ばかりに目を向けるのではなく、同じ長い歴史を共有した兄弟姉妹なのだから、「分かり合える可能性がある」という信念を持ちたい(DeepL)。
③ 共通点に気づくことで、心の中に違いを受け入れる余裕が生まれるはずです。世界の人々がどう違うかを考えるのではなく、私たちは同じ長い歴史を共有してきた兄弟姉妹であることに注目すべきなのです。私たちは、お互いを理解し合えるという信念を持つべきです。(Google翻訳)
④ 価値観が似ていると思えば、違っていてもいいという気持ちになるものです。 世の中の人は、「価値観の違い」ばかりに目を向けてはいけない。 世界の人々は、「価値観の違い」ばかりに目を向けるのではなく、長い間同じ歴史を共有してきた兄弟姉妹のようなものであり、だからこそ「分かり合える可能性がある」のだと考えるべきです。(駿台)
⑤ 人間の共通点に気づくことで、人間同士の違いに対する寛容さが生まれる。 世界中の人々がどれだけ違うかということにばかり気を取られるのではなく、人類が長い歴史を共有してきたという事実に注目し、まるで兄弟姉妹のように、互いに理解し合える可能性があると信じることが必要だ。(河合塾)
⑥ 共通点を認識することは、相違点に対する寛容さにつながるはずです。 世界の人々が「どれだけ違うか」ばかりに目を向けてはいけない。 長い歴史を共有してきた兄弟姉妹であることに目を向け、だからこそ「分かり合える可能性がある」と考えるべきでしょう。(東進)。
当然ながら、上記の解答の優劣はあります。年度、科目によりますが、多くの場合「ボーダー65%」「最高点80%」の得点率です。稀に
「予備校の先生の言うとおりに書けば満点だよね」
と、勘違いしている生徒がみえます。上記の解答を本番で書いたら70%程度の得点獲得率になると思われます。合格者の平均点から上位クラスの範囲に入るということで、満点などありえません。
アメリカで教師をしていた英検1級の予備校講師の私でも、京大二次では得点獲得率が81%だったのですよ。受験参考書どおりの「受験英語」では6割台、英会話学校の「資格英語」スタイルで7割台、アメリカで使っていた「ネイティブ英語」では8割でした。
詳しくは、私の名前「高木繁美」で検索してもらったら調査報告レポートやエッセイなどいろいろ出てきます。