イナベより愛をこめて(16)「みんなそうしている」は最低
私は「制服の自由化」「部活の自由化」「校則の廃止」についてよく書く。「組」は抜けさせてもらったし、自治会活動はしていない。集団でしか動かない社会の在り方が性に合わない。そういう時は決まって
「みんなそうしているのに・・・」
と、文句を言われる。亡くなった母親にも説教をされた。父は何も言わなかった。
私が自分の好きなように生きているのは、アメリカの生活が自信を与えてくれたからだ。最終的にものごとを判断するよりどころは「聖書」だ。若い頃から不思議に思うのは、聖書が2000年にもわたって世界中で読まれ続けていること。シェイクスピアのような天才的な作家でさえ聖書ほど長く、かつ世界中で支持されているわけではない。
聖書に書かれていることは、時間を超えて、文化・伝統を超えて波及できる真理を含んでいるに違いないと思う。日本では葬式しかやらない仏教、怪しげな寄付を募る金権新興宗教が跋扈しているので「宗教」というと変な恰好をして変な儀式をして金を巻き上げるイカれた人たちというイメージが定着している。
しかし、世界最高水準と思われている物理学者のアインシュタインもクリスチャンだった。私は足元にも及ばないが、バカげた神話を信じるほど愚かではない。
とにかく、香典を強要したり、神社の協力費を
「みんなそうしている」
で片づけるような人とは仲良くはできない。宗教の自由は基本的人権ではないでしょうか。