自分で自分を貶めていないだろうか?
日本は肩書を非常に重んじる社会だ。ローガン中学校では「先生」なんて呼ばなかった。「ミズ・ロビンソン」のように名前で呼んでいた。これは、とても大切なことだと思う。日本なら「佐藤さん」と呼びかけるわけだ。そうすると、相手がただのオバサン、オジサンだと思えてくる。だから、反論も気軽にできる。「先生」なんて呼びかけるから、上下関係が出て主従関係になる。
会社でも同じことで「部長」なんて呼ぶから上下関係が明確になって、パワハラが始まる。上下関係は軍隊だけでいい。人間は平等なので、どんな専門家相手にも卑屈になる必要はない。
「白い巨塔」の財前医師は“教授”という地位に昇りつめるために四苦八苦をしている。日本人は、それほどまでに肩書を欲しがる。中学生・高校生なら、学歴がそれに相当する。塾講師の私が言うのは変かもしれないけれど、学歴が高ければ人間が上等なんてことはない。
しかし、東大、京大、阪大、名大などの旧帝のブランドネームはすごいんだよ。
英語なら「英検」や、TOEIC。野球なら「甲子園」。メダリストなんかも崇める人が多い。
こんな学歴、資格をありがたがるとキミは卑屈になり合格者の上から目線を許してしまうことになる。