教育・子育て

眞子さんと小室氏

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  • kyoudai-seven
  • 2021/10/03 08:36

 2021年、日本では眞子さんと小室氏の結婚で話題がもちきりである。国民の反対を押し切って“逃亡婚”だとマスコミが書いている。どうやら、ニューヨークに住まわれるようだ。

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 眞子さんはイギリス王室からアメリカに脱出されたメーガン妃と対比されることが多い。でも、どうしてお二人ともアメリカなのでしょう?いろいろ事情があるので簡単ではないでしょうが、アメリカが世界一の自由を享受できる国であることが最大の理由ではないでしょうか。

 

 コロナのパンデミックで世界中が騒いでいる現在、一部の先進国で「マスク反対!」を叫ぶ人たちがいる。日本人の多くは、これを不思議な気持ちで眺めている。でも、私はアメリカに住んでいたので事情が少し分かるのです。

 

 たとえば、私はアメリカに渡った次の日の朝に驚きの経験をしました。朝起きたら家の中に誰もいないのです。私は何がどうなっているのか戸惑いました。日本の常識では交換教師が来たら、担当の人がついて翌日からのスケジュールが決められているでしょう。

 

 それで、ホストファミリーの人たちが帰ってきた夕方に尋ねてみました。すると、怪訝な顔をして

「おまえは何時でも何処でも好きな時に好きな場所に行けるんだよ。最大の歓迎じゃないか」

 と言うのです。

 

 また、グランドキャニオンを訪れた時もショックな光景を見ました。観光客についていったら歩行路から崖までの間に小さな石が並べられているだけです。実際、何人も石を跨いで崖に近寄っていました。しばらく行くと崖っぷちに座っている少年がいました。私はビックリ仰天して隣の人に

「あれ、強風がきたら落ちる!死ぬ!」

 と、言いました。すると、隣の観光客は

「たぶんね、でも彼がやりたいんだから」

 と、涼しい顔で答えるではありませんか!

 

 分かっていただけるでしょうか。それほど、

「自分のやりたいことをやりたい時にやる」

 という自由が尊重される国なんです。他人に自分の行動制限を加えられることなど許せる話ではないという文化なのです。

 

 私も1年もしたら、どっぷりとその文化に浸ってしまいました。それで、今振り返ると中学校で教えていた授業のことよりボーイスカウトで寒い小屋で一晩過ごしたことや、校長会でボートに乗せてもらったことなど楽しい思い出がいっぱい。なぜなら、学校が午後2時半に消灯になりあとは自由なんです。クラブ活動などありません。

 

 学校は彼らの生活の半分くらいで、もう半分はガールスカウト、教会のボランティア活動、スポーツや勉強など自分のやりたいことで忙しい。夏休みは6月から8月まで、3か月もありますしね。それだけではありません。指導方針がまったく日本と逆なのです。

 

 アメリカ人って、よく

「俺は世界一のピザを作った!」

 とかおかしなことを喜びますよね。そうなんです。アメリカの学校は

「とにかく、人と違ったことをやりなさい」

 と、教えます。日本の学校は人と同じことをやるような同調圧力が強いけれど、哲学が真逆なのです。

 

 日本からGAFAなどのような独創的な企業が生まれないのは当たり前です。同じ制服、同じ靴、同じカバン、同じ髪型。学校によっては下着の色まで決められているそうです。それに、早朝から日没まで学校にいる。それも、同じ教室。同じ空間に同じメンバーを閉じ込めるからイジメも起こる。アメリカは日本の大学のように授業毎に教室を移動するからクラスという単位はありません。

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 私はこの制度の中で息苦しさを感じて、大学受験の直前にノイローゼで入院させられました。同じ感覚を持つ人も多く、不登校が問題になっています。しかし、それは日本の学校制度がおかしいのであって拒否反応を示す子が問題なのではありません。

 

 私が日本の学校の日常生活の写真をアメリカ人の中学生に見せたら

「これは、囚人か軍隊の写真か?」

 と、尋ねられました。全員が同じ服を着ているのはアメリカでは囚人か軍人くらいだから無理もありません。

 

 こういうことを口にすると

「日本のクラブ活動には協調性を育む良い点が多い」

 とか

「クラスの団結、一致という経験は大切だ」

 と、必ず反論が出てくる。

 それは、江戸幕府が倒れる直前に

「武士の魂を捨てていいのか!」

 という議論に似ている。第二次世界大戦後の

「日本文化が崩壊してしまう」

 という文化人の嘆きに似ている。

 

 確かに、江戸幕府には有能な人材もたくさんいて明治維新後に旧幕臣が活躍しました。武士の清々しい人生観には魅かれる点も多い。私は「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵のファンです。ヘタな司法制度より長谷川平蔵のやり方の方が好ましいと思わないでもない。

 戦前の日本に存在していた共同体精神は捨てがたい気持ちも分かる。

 

 しかし、日本は「近代化=西洋化」した。せざるをえなかった。生き残るためです。

 

 日本は1980年代頃までアジアNo1の経済大国だった。それが、今では中国に抜かれ韓国に追い上げられている。中国も、北朝鮮も、ロシアも核兵器を持ち、韓国は世界一の反日国だ。この状況で生き残るためには、明治維新や敗戦の時のような大改革が必要な局面だと思う。

 

 それには、学校を変えなければ話にならない。改革のために提案したいことがある。

 

〇校則、制服、クラス、クラブ活動は、すべて廃止〇

 

 まだ、間に合うと思う。「絆」「協調」「和の精神」といった古い価値観は捨てて、温室からジャングルに出て行かなければ生き残れない。

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名大卒業後ユタ州の中学校で教師をし帰国。英検1級、通訳ガイドの国家試験、ビジネス英検A級などに合格。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露。「私の京大合格作戦」2022年度版に紹介されています。

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