女子生徒の母親は「教師が髪を切ることについて、本人が希望したことではないので、判決では、『合意があった』と認定されたことは残念でした。しかし、少なくとも、学校で髪を切る行為は正しいことではないとはっきりと判断されたことはすごくすごく大きい。娘は一時期、普通の生活ができないほど憔悴しきって、1日6時間も起きていられない生活でした。裁判が始まってからは、一緒に怒ってくれる大人たちに出会えました。やっと(裁判が)終わったと思えるのではないか」と話し、支援者に感謝の意を伝えた。
どうして、こんな当たり前のことを認めてもらうのに5年もかかるのだろう?他人の髪を切ることは犯罪です。他人に対し危害を加える行為なので刑法204条の傷害罪もしくは208条の暴行罪に該当します。 民事でも損害賠償請求を行えます。しかるべき金額を相手に支払わせることができます。
社会では「犯罪」でも、学校の中なら「指導」になってしまうのはおかしい。学校は治外法権だと勘違いしている教師が多い。社会の中なら暴行や殺人と認定される事案を“イジメ”と呼ぶのは間違いだと思う。教師には生徒を更生させる力が無いのだから警察に任せるべき。
本気で生徒の才能を伸ばす気があるのなら「強制」は排除しなければならない。優秀な学校ほど校則がゆるいのは有名な事実だ。才能のある子は一般に早くから自立しているので、それほど才能がない教師が上から目線で「あれをやれ!」「これをやれ!」と命令されるのを嫌う。
校則で着る服も、履く靴も、持つ鞄も、髪型も、髪の色も、下着の色さえ強制されたら、逃げ出して当たり前。非行少年、非行少女がいる教室に閉じ込められたら、逃げ出すのが当たり前。やりたくもないクラブ活動を強制されたら、逃げ出すのが当たり前。
日本の“管理教育”は、指導というより調教のように思える。猿回しのサルを調教して自分の言いなりになったらエサを与えるアレだ。私の生徒の多くは
「まったく、そのとおり!」
と言うが、学校の先生の前では本音を言える雰囲気ではないそうだ。
面倒くさいが、一つずつ裁判を起こして「違法」としてもらうしかなさそう。そんなバカバカしい手続きを踏んでいるうちに外国ではどんどん先に行ってしまうのだけどね。もう、日本は後進国の仲間入りの道をまっしぐらだよ。
なんで、自分の好きな服を着て、好きな靴を履いて、好きな髪型をして、やりたい問題集を使っては駄目なんだろう?たまたま同じ時期に同じ場所に生まれただけなのに「絆」なんてあるわけないと思うのはおかしいのだろうか?
アメリカなら、午後2時半になったら帰宅して自分の好きなことが出来るのに・・・
「今思えば、心を壊す寸前だった」。福井市内の中学校に勤める教諭の恭子さん(仮名)は今から数年前、赴任1年目の苦悩を忘れられない。
自身が高校まで続けたスポーツとは違う競技の部活動の顧問となった。うまく教えられない上、女子部員の生活指導にも悩んだ。専門教科の教材研究もしたいし、担任の業務もある。毎夜9時すぎまで残業し、仕事を持ち帰った。
手当は月給4%相当の「教職調整額」のみ。4%は時間外労働の8時間程度にすぎない。
「私生活を犠牲にしてでも指導に熱いのが良い顧問。そんな空気があった」。部活動の予定を書き込む職員室のホワイトボードは、競い合うように埋まっていく。「つらい」。同じ境遇の教諭と悩みを共有して耐えた。