ニキビ治療薬の名前ではありませんw
数年前に仕事の関係でベトナムのホーチミンに
行きました。
日本のとあるゲーム会社がベトナムスタジオを
持っているという事で、
ご紹介頂いて見学に行きました。
そこのリーダーさんは日本人なのですが
働いている日本人もベトナム人も、物凄く
元気なのです。
やっている仕事は日本のゲームクリエイターと
同じです。
ネット環境はちょっと遅い感じ。
蒸し暑い。
バイクがバンバン走っているw
正直環境は、住めば都かもしれませんが
日本より決して良いとは言えません。
さらにもう一つ同じホーチミンにある
フランス系の外資企業さんも紹介頂いて
見学に行きました。
ここでも社員が元気が良い!
そして働いている環境はとにかくオシャレ。
また休憩スペースにガラスのホワイトボード
(透明なホワイトボードみたいな壁)
休憩中でも、何人かのスタッフがご飯を食べながら
そのホワイトボードに色々書き込んで
プロジェクトの話や、技術の話をしているのです。
ベトナム最終日。
最初の日本のゲーム会社のリーダーさんと
フランス外資系企業のプロデューサーと
食事をしながら、質問しました。
「何故、みんなこんなに元気で仕事熱心なのか?」
2人とも同じ事を答えました。
「みんな仕事が無いから、手に職という気持ちが強い」
「そして汗水垂らして働いて、成り上がろという気持ちが強い」
実際、1番病むのが、ほとんど日本人ばかりだと。
これは国民性の問題?
いや、違うと思います。
ベトナムの若い人達は、
「良いものを作って、その結果を武器にして、更なる高みを目指す!」
そう思っているのです。
実際、ゲーム会社のベトナム人CGクリエイターは
ベトナムで結果を出して、カタコトの英語しか
話せないのに、ハリウッドに呼ばれて、そこで
「カーズ」の制作に関わったそうです。
また、その後帰国して、今度は若手から憧れられる
存在になって今に至っていると。
また彼らは良く飲みに行きます。
飲む量も半端無い!
*自分飲めないのですが、ノリだけで皆んなと騒ぎましたw
そして飲む時は、部下も上司もなかったです。
(みんなととヤギ肉専門店に連れて行かれましたが、ヤギ肉はもう勘弁してほしいですが)
凄くアクティブで、仕事にプライドを持ち
人生を楽しんでいる感じでした。
これ、ベトナム人だけじゃないんですよ。
韓国の釜山でゲーム会社や大学のCGチームと
会った時も
台湾のゲームデザイン会社の人達に会った時も
みんな醸し出す気が「陽」なんです。
そして、アクティブ。
何故、今の日本のクリエイターは「陰」なんでしょうか?
自分は日本のクリエイターは頭でっかち
変に理屈っぽくなってしまったのと
自分に対する言い訳、そして逃げ道を
作りすぎているからだと思います。
一言で言って…
「仕事(クリエイティブ)に真摯に向き合っていない」
もちろん逃げても良いと思います。
しかし逃げた事への言い訳を作りすぎて
また自分に無理をしてしまっているのではないでしょうか?
あと日本のクリエイターの最大の問題は
「世界を知らない事」
京都や東京などで、よくゲームクリエーターの
交流会が行われています。
その時、特に京都は外国人クリエイターが多いですが
日本人は日本人でグループ組んで、
ワイワイ話している光景を良く目撃します。
カタコトとジェスチャーでも良いから、何故話さないのか?
英語と日本語が話せる外国人や日本人を捕まえて
「今、世界はどうなっているのか?」
「海外では、どうやって効率的に物作りをしているのか?」
何十万出して、海外に行って視察しなくても
そこに一つの答えがあるのに、なかなか話さない。
彼らと話す事で、また新たな刺激や、前にお話した
人とのご縁や、チャンス(の神様)を得られる
可能性があるというのに。
教育含め、日本人は「陰」になりがちと言いますが。
もっと日本人クリエイターは、アクティブにならないと
日本の物作りは終わると、危機感を募らせています。
外にしか刺激はないのですから
アクティブになるべきだと思います。
そしてチャンスがあれば2年でもいいので
海外と(海外で)働くべきだと思いますよ。
(続く…)