2022年8月23日に星海社より、私が初めて執筆を担当した本が発売されました。「ボカロソングガイド名曲100選」。
柴那典さんを筆頭に御丹宮くるみさん、ヒガキユウカさんの銘々によるボーカロイドの楽曲の紹介からボーカロイド界隈の変遷が見えてくる一冊になっています。
今回、私は柴さん―星海社の編集者の方にメールをいただいたことで、この本の執筆に携わることになりました。私は新卒で証券会社に入社して2018年10月末にその証券会社を辞めてフリーランスのライターになったのですが、人間関係含めてすべてが0からのスタートだったので、ライターとして活動するならまずは目標とするライターさんを探したいという気持ちが最初にありました。素敵なライターさんを探していく中でもとくに柴さんの存在は熱かったんです!
この記事では、今回奇跡的に柴さんとお仕事ができるまでの柴さんとの出会い(一方的な)についてお話していきますね。
池袋で友達と会う前に、行ってみたいと思ってた西武の三省堂書店に行ってきた!なんの本が入ってるかはわからないけど、高橋美穂さんの選んだ本を買ってみた。 pic.twitter.com/YBNUOFEE7I
— 小町 碧音(こまち みお) (@machi\_3o) August 4, 2018
本格的にライターになると決めてから、音楽の歴史的な文脈を知りたくて、J-POPや洋楽関連の本を買い漁っていた時期がありました。私は柴さんの「ヒットの崩壊」も「初音ミクはなぜ世界を変えたのか?」も買って読みました。どうして「初音ミクはなぜ世界を変えたのか?」を手に取ったのかと言うと、当時私が好きだったのは、ボーカロイド音楽を歌う歌い手シーンだったからです。当時一般の人が興味を示していなかったこの領域にはこれから需要があるように思いました。アーティストにしても何事に関してもそうなのですが、私は、これから上がると思われる株を買うように、これから価値が上がりしそうな対象を追うのが昔から好きです(笑)。
ボーカロイドの歴史が書かれている本が少ない中、柴さんの「初音ミクはなぜ世界を変えたのか?」はボリュームがあり、プレミアムな内容でした。ボーカロイド・歌い手界隈を中心に手がけるライターとしての私にとって欠かせない1冊として今もずっと大切にしています。
柴さんのヒットの崩壊に続いて。ボカロ界隈のことも勉強したくて、取り寄せした。 pic.twitter.com/AX8xk66CZI
— 小町 碧音(こまち みお) (@machi\_3o) August 18, 2018
柴さんの「初音ミクはなぜ世界を変えたのか?」を読み終わった後には、私もいつか柴さんのようにボーカロイド・歌い手についての本を出したいと心で感じていたことを覚えています。ライターのこと、音楽業界のことを親身になってたくさん教えてくれたある方とTwitterでつながった共通のお知り合いの方と初めてご飯に行ったときの別れ際に、「柴さんのようにボーカロイド界隈の本を出してみたいんですよね~」と話していたくらいでした。
初音ミクはなぜ世界を変えたのか?を読んだ。ミクの存在には歴とした背景があることが前提で、なかでも音楽はもう終わるだろうと嘆く人達がいた中で、ミクを中心とした無限の音楽シーンに期待を寄せ始めた人達がいたということには「終わり」が「始まり」を追ってることを象徴しているようで面白かった
— 小町 碧音(こまち みお) (@machi\_3o) August 19, 2018
Twitterでライター用のアカウントを作ってから、音楽ライターの大先輩として柴さんをフォローしたらフォローを返してくれた日の喜びやそこから見えた景色は今でも忘れられません。本当に嬉しくて嬉しくて、本を読んだ感想も伝えたくて柴さんにDMしました。一方的な話ではあるのですが、私がライターになってからそして今でも私が一番憧れている柴さんと同じ本に名前が載るとは本当に奇跡のようだと思っています。
今回このような形で自分の文章が載った本が世に出たことを心から嬉しく思うと同時に柴さん、星海社の編集者の方に心から感謝しています。本当にありがとうございます!!
ある意味でひとつ夢が叶ったような気がしているので「ボカロソングガイド名曲100選」の発売日を節目に記事を投稿してみました!私はこの本の中で、25曲分のボカロ曲の紹介を担当しています。楽曲紹介とともにその曲がボーカロイド文化にどのような影響を与えたのかということも独自の視点から書いているので、勉強になるかと思います。本のサイズもコンパクトなので、ぜひ、お手に取ってみてくださいね!
試し読みはこちらからどうぞ!
Twitter:小町碧音