次の物語は、
ニニギとサクヤヒメの子どもたちの、兄の海幸彦(ホデリ)と弟の山幸彦(ホオリ)の争いのお話です。
上巻
海神宮(わたつみのかみのみや)訪問
火照命(ほでりのみこと)の服従
この部分が、「まほろばチャンネル 古事記 9 ~海幸彦と山幸彦~」youtubeで観られます。
サクヤヒメから生まれた三柱の御子はすくすくと成長し、立派な若者となった。
その中で
・兄=火照命(ホデリノミコト)=海佐知毘古(ウミサチヒコ)は海の獲物を獲る漁師となった。
・弟=火遠理命(ホオリノミコト)=山佐知毘古(ヤマサチヒコ)は山の獲物を獲る猟師となった。
ヤマサチヒコはウミサチヒコに道具を取り換えてみないか申しでる。ウミサチヒコはしぶしぶ承知する。道具を取り換えっこをした兄弟はそれぞれ狩りをするが、なかなかうまくいかない。弟のホオリは兄・ホデリの釣り針を失くしてしまう。兄は弟を責め立てる。弟は大事な刀をつぶして1000本の釣り針を造ったが、兄は何としても失くした針と同じものを返せという。
弟は海辺で困って泣いていると、虚空津日高(ソラツヒコ)ではないかと海の潮を司っている塩椎神(シオツチ))が声をかけてきた。
弟=火遠理命(ホオリノミコト)=山佐知毘古(ヤマサチヒコ)は虚空津日高(ソラツヒコ)とも呼ばれていた。
塩椎神(シオツチ)は、私の造ったこの无間勝間(まなしかつま)の小船に乗っていけば、良い潮の路が見つかり、綿津見神(ワタツミ)の宮殿に着くので、その宮殿の門のそばに座っていればワタツミの娘が相談にのってくれると告げる。
その通りに舟に乗っていくと、ワタツミの娘の豊玉毘売(トヨタマヒメ)の侍女が居た。侍女がトヨタマヒメに報告して、トヨタマヒメはホオリに逢いに行くと一瞬で二人は一目ぼれした。
トヨタマヒメは父のワタツミに報告すると、ホオリの身分を覚られ、宮殿の奥へ招き入れる。ホオリの前には沢山の結納の品々が山と積まれご馳走が並べられた。こうしてホオリとトヨタマヒメの結婚が盛大に行われ、その後三年間、幸せに楽しく暮らした。
三年の月日が流れ、ホオリは釣り針のことを思い出す。ホオリはトヨタマヒメの父、ワタツミに釣り針の一件を打ち明けた。
ワタツミの神は、海じゅうに住んでいる魚たちを呼び集め、釣り針を知らぬか尋ねてみると、赤ダイの喉に釣り針が引っかかっているのが解った。
ワタツミは、その釣り針を兄に返す時に、おばち(=ぼんやり針)、すすち(=心が荒む針)、まぢち(=貧しくなる針)、うるち(=愚かになる針)と呪文を唱えてから後ろ向きになって釣り針を渡すように告げる。
更に、ワタツミは、水を操り兄の田んぼには水を送らないようにする。そうすれば、三年の間に兄は必ず貧しくなる。また、恨んで攻めてきたら、潮を操る力のある潮満珠(しおみつたま)で潮を満ちさせ、兄が謝ってきたら潮涸珠(しおふるたま)で水を引かせ助けるが良いと告げる。
ホオリは釣り針と二つの珠を持ち、一尋和邇(佐比持の神)の背中に乗ってその日のうちに海辺に着く(この和邇(ワニ)は、海の怪物、山陰地方の方言ではサメをワニというなど諸説ある)。
ワタツミに云われた通りに呪文を唱え、兄のホデリに釣り針を返すと、ことごとく、ワタツミの云う通りになり、ホデリは溺れてホオリに助けられた。こうして、ホデリはホオリに仕えることとなり、ホオリがニニギの後継者と決まった。
ホデリの子孫は新天皇が即位される大嘗祭の時には溺れた時の仕草の舞を奉納して宮廷にお遣いしている。
ホオリを祀る主な神社
『古事記』には、火遠理命の宮として高千穂宮の記載がある。鹿児島神宮(鹿児島県霧島市)はこの高千穂宮の跡地と伝えられる[2]。ただ高千穂宮もまた『古事記』で邇邇芸命が建てた高千穂峯の宮と同一と思われ、先代から宮が変わっていないことに違いはない。また青島神社(宮崎県宮崎市)も火折尊の宮の跡と伝えられる[3]。
陵(みささぎ)の名は高屋山上陵(たかやのやまのえのみささぎ)。宮内庁により鹿児島県霧島市溝辺町麓字菅ノ口の円墳に治定されている(位置:北緯31度49分36.83秒 東経130度41分28.79秒)。宮内庁上の形式は円丘。
埋葬地の伝承地は南九州各地にあり、明治元年に三島通庸らが、明治3年に田中頼庸らが、明治6年に樺山資雄がそれぞれ調査し、翌年の明治7年(1874年)に明治政府が鹿児島県霧島市にある霧島山麓を高屋山上陵に治定した。これは古事記の「高千穂山の西」という記述に基づき、「高千穂山」を高千穂峰とみなして定めたものである。他に宮崎県高千穂町内の古墳、鹿児島県肝付町の国見山、鹿児島県南さつま市の野間岳、宮崎県宮崎市村角町の高屋神社なども彦火火出見尊の神陵という伝承がある。
ホオリ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年8月14日 (土) 06:50
シオツチを祀る主な神社
シオツチノオジ(シホツチノヲヂ)は、日本神話に登場する神であり塩竈明神とも言う。
鹽竈神社 - 総本宮
塩竈神社_(曖昧さ回避)(全国各地)
新橋鹽竈神社 (東京都港区)
高室神社(静岡県掛川市)
六所神社_(岡崎市)(愛知県岡崎市)
六所神社_(豊田市)(愛知県豊田市)
塩竈六社大明神(和歌山県田辺市)
籠祖神社(東京都千代田区:神田神社境内社)
白髯神社(福井県あわら市)
塩屋神社(広島県広島市)シオツチノオジ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年8月13日 (金) 12:39
ワタツミを祀る主な神社
志賀海神社(福岡県福岡市東区志賀島)(総本社)
綿津見神社・海神社 - 全国各地
志賀神社(福岡県糟屋郡粕屋町)
風浪宮(福岡県大川市酒見)
渡海神社(千葉県銚子市高神西町)
穂高神社(長野県安曇野市穂高)
二見興玉神社(三重県伊勢市二見町)
林神社(兵庫県明石市宮の上)
小江神社(兵庫県豊岡市江野)
田土浦坐神社(岡山県倉敷市下津井田之浦)
由加神社本宮(岡山県倉敷市児島由加)
沼名前神社(広島県福山市鞆町)
水上神社(島根県大田市温泉津町)
浜殿神社(長崎県対馬市豊玉町)
鹿児島神社(鹿児島県鹿児島市草牟田)
飯倉神社(鹿児島県南九州市川辺町)
永尾神社(熊本県宇城市不知火町)ワタツミ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年8月19日 (木) 15:21
トヨタマヒメを祀る主な神社
豊玉姫を祀った最初の神社は、飛鳥時代の651年(孝徳2年)創建の健男霜凝日子神社(大分県竹田市神原)であると見られている。
豊玉姫神社(鹿児島県南九州市知覧町郡)
海神神社(長崎県対馬市峰町木坂)
和多都美神社(長崎県対馬市豊玉町仁位)
若宮神社(福岡県福岡市中央区今泉)
天手長男神社(長崎県壱岐市郷ノ浦町田中触)
津神社(長崎県壱岐市郷ノ浦町牛方触)
鹿児島神宮(鹿児島県霧島市隼人町内)
霧島神宮(鹿児島県霧島市霧島田口)
益救神社(鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦)
天岩戸神社 西本宮(宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸)
高千穂神社(宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井)
青島神社(宮崎県宮崎市青島)
霧島岑神社(宮崎県小林市細野)
與止日女神社(佐賀県佐賀市大和町大字川上)
健男霜凝日子神社(大分県竹田市神原)
和爾賀波神社(香川県木田郡三木町大字井戸)
玉井宮東照宮(岡山県岡山市中区東山)
鰐河神社(香川県木田郡三木町大字下高岡)
雨降神社(徳島県徳島市不動西町)
速雨神社(徳島県徳島市八多町)
王子和多津美神社(徳島県徳島市国府町和田)
大江神社(鳥取県八頭郡八頭町橋本)
若狭姫神社(福井県小浜市遠敷)
多久比禮志神社(富山県富山市塩)
鵜坂神社(富山県富山市婦中町鵜坂)
櫛田神社(富山県射水市串田)
出水神社(石川県加賀市橋立町)
南宮御旅神社(岐阜県不破郡垂井町府中)
蛭児神社(京都府京丹後市久美浜町湊宮)
鹽津神社(滋賀県長浜市西浅井町塩津浜)
沙田神社(長野県松本市島立)
木曽三社神社(群馬県渋川市北橘町下箱田)
西野神社(北海道札幌市西区平和)トヨタマヒメ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年8月14日 (土) 09:34
潮干珠と潮満珠の関連
満珠島・干珠島(まんじゅしま・かんじゅしま)は、山口県下関市長府沖、瀬戸内海(周防灘)中の2つの無人島であり、原生林が満珠樹林・干珠樹林として国指定の天然記念物となっている。
忌宮神社の飛び地境内であり、祭神の神功皇后が住吉大神の化身である龍神から授けられた二つの玉、潮干珠(しおひるたま)・潮満珠(しおみつるたま)から生まれたという伝説がある島。また、彦火火出見尊が海神より授かった潮満瓊(しおみつたま)と潮涸瓊(しおひのたま)を両島に納めたという伝説もある。満珠島・干珠島 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年8月29日 (日) 00:22
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★登場する場所や神社は、下記の地図に加算していきます。
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