鬼を祀る神社は全国に4社。非常にレアな神社です。関東圏では唯一、埼玉県比企郡嵐山町にあります。4社は、青森県弘前市の「鬼神社」、埼玉県嵐山町の「鬼鎮神社」、大分市の天満社境内の「鬼神社」、福岡県添田町にある玉屋神社境内の「鬼神社」。
鬼は本来死者の魂をさす。加えて人智を越えたものへの畏れや憧れの気持ちと結びつき、鬼を祖霊(祖先の霊)と考えるようになり、人々の生活に禍いや福をもたらすものと考えるようになったのです。鬼はもともと姿なきものであり、神と表裏をなすものであったと考えられています。
「鬼鎮(きじん)神社」
鬼鎮神社の創建は1182(寿永元)年。平安時代末期から鎌倉時代初期の武将・畠山重忠公が造営した「菅谷城」の鬼門除けの守護神として建立されたと言われています。
カーブしている道路脇に、おもむろに真っ直ぐ参道が伸びています。
「畠山重忠公の菅谷城の、鬼門除けの守護神として鎌倉街道に沿って建立された神社」ということで、ここは旧鎌倉街道なのかな?
拝殿 上部を拡大すると・・・・
鬼、鬼、鬼 ですねー。
そもそも鬼瓦(おにがわら)は・・・・
・厄除けと装飾を目的とした役瓦の一つ。
・ルーツはパルミラにて入口の上にメドゥーサを厄除けとして設置していた文化(ゴルゴネイオン)がシルクロード経由で中国に伝来し、日本では奈良時代に唐文化を積極的に取り入れだした頃、急速に全国に普及した。by wikipedia
※メドゥーサは、ギリシア神話に登場する怪物。
拝殿前には「こん棒」が立て掛けてありましたよ。まさに「鬼に金棒」^^
・御祭神は衝立船戸神、八衢比古命、 八衢比売命
主神の、衝立船戸神は、伊邪那岐命が黄泉の国を訪れた後、筑紫日向の橋 小門の阿波岐原で、禊祓いをして持っていた杖を投げ出した時、杖より生まれた神である。
それが幅広く解釈されて、悪魔払いの神、家内安全商売繁昌の神、受験の神と、人生の指 針を示し、強い力を授ける神として崇められている。
旧村社で、地元では俗に「キジンサマ・キチンサマ」などと呼ばれているようです。
戦時中は軍人や家族が、現在では受験生や選挙の候補者などが「必勝祈願」に訪れる。
節分の日には境内で豆まきが行われるが、青鬼と赤鬼の面をつけた氏子が、「福は内、鬼は内、悪魔そと」と叫びながら、参拝者に福豆をぶつけるそうですよ^^