2020.3.3 加計呂麻島・汽水域のマングローブの「ヒルギ」を見せてもらった後、三浦集落の「艦船用給水ダム跡」へ。
奄美大島と加計呂麻島を隔てる大島海峡は、リアス式海岸で水深も深いため、戦時中は艦艇の停泊地として利用されました。
白い線は飛行機雲。満々と水を溜めていました。
戦跡「三浦ダム(艦船用給水ダム跡)」三浦集落の奥には、戦時中に艦船などに水を補給するためのダムが残り現在でも満々と水を讃えています。海へ向けて打つゴルフ練習場もあったみたいですよ。
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三浦集落から北の武名集落へ
武名集落の木製の桟橋
桟橋先端より 絵になりますねー。
ググっていたら、ガイドさんが載っていました^^
さて、武名集落を巡ります。その前に「奄美群島の歴史」と「ノロ信仰」について
上記の研究発表論文から抜粋すると・・・
奄美群島の歴史
・奄美群島は、沖縄と鹿児島のほぼ中間に立地していて、長い歴史の過程の中で「大和文化」と「琉球文化」の双方かの影響を受けて成立してきた。
・島民による統治は平安時代の末期(1200年頃)まで。
・それ以降は、壇ノ浦の戦い(1185年)に敗れた平家武将による統治
・15世紀には琉球王国の支配下
・17世紀には薩摩藩の支配下
・近代は廃藩置県により鹿児島県に編入
・1879(明治12)年、正式に日本領域認定
・1945(昭和20)年、第二次世界大戦敗戦により米国の統治下
・1953(昭和28)年、本土復帰
ノロ信仰
このような様々な文化が混在している島だったが、特に島の文化に影響を与えたのが那覇世(ナハユ)の琉球王朝統治期における、「ノロ制度」の導入である。女性神役「ノロ」は、琉球最後の王朝に確立した、地方の村落を国王の支配下に組み入れる宗教権威者である。薩摩藩支配下で禁じられ、以降徐々に衰退していったが、一部の集落では精神的支柱としてのノロは継承され、その後集落ごとに独自の変容を遂げることとなった。
ノロ(祝女)は、地域の祭祀を取りしきり、御嶽を管理する。民間の巫女である「ユタ」とは異なる。御嶽(うたき)は、琉球の信仰における祭祀などを行う施設。
1970年代以降、ノロの高齢化や後継者不足によってノロ不在となる集落が相次ぎ、奄美大島におけるノロ祭祀は消滅寸前となっている。
ノロ祭祀における祭祀空間(聖地)には、集落毎の差異は認められるものの、
「カミヤマ(オボツヤマ)」「カミミチ」「ミャー」「トネヤ」「イジュン」「アシャゲ」の6つが挙げられる。1.カミヤマ(神山)・・・神が去来する最も主要な聖地。集落の背後にある。
2.カミミチ・・・カミヤマに来臨した神が山から集落に降臨する際に通る道。
3.ミャー・・・集落の中央にある広場。8月十五夜と旧暦9月9日豊年祭に土俵を設け、神に捧げる相撲をとる。
4.トネヤ・・・祭場。トネヤの神という集落の神が祀られる。祭祀における男性神役「グジヌシ」が管理に携わることが多い。
5.イジュン・・・集落において清めの水とされる泉または井戸。
6.アシャゲ・・・ミャーに建てられる祭場。簡素な構造の建屋。
加計呂麻島には、これらのノロ祭祀の場所がたくさん残っていました。
武名集落の右の広場が「ミャー」・・・今でも奉納相撲が行われているか・・?
左の簡素な建屋が「アシャゲ」
ん・・・・敷地の奥に何か・・・・
こちらは、おそらく武名集落の神さまがお祀りされている石碑かと思われます。
追記
この石は、「イビガナシ」
石灰岩の自然石・・・「イビ」と呼び、島立神として集落を守っている神さま。
ルリハコベ
日本では紀伊半島、四国、九州、伊豆七島、琉球諸島などに分布。暖地の海岸沿いを好みます。キレイな花です^^
さて、いよいよお目当ての巨樹「武名のガジュマル」へ。
お~!!デカいです。枝の広げ方が半端ないですね~。これが武名のガジュマルかあと思ったら・・・・・
斜め前に、更にデカいガジュマルが・・・!!
こちらが武名のガジュマルのようです。
いや~、ド迫力ですわ。
二本のガジュマルの巨樹を一枚に収めるとこんな感じです。
武名のガジュマル
樹齢不明。ググると樹齢400年とも。加計呂麻島で一番大きなガジュマルと云われています。奄美大島では古くから、ガジュマルには「ケンムン」というイタズラ好きな妖怪が住むと言われているそうですが、いかにも住んでいそうです。月夜にここに居たら、ホントに逢えそうな気がしますね。「締め殺しの木」ですから・・ちょっと怖いかなあ。。。それにしてもスゴイ生命力を感じさせる巨樹でした。
ガジュマル(学名:Ficus microcarpa、漢名:細葉榕、正榕、榕樹[1])
は亜熱帯~熱帯地方に分布するクワ科イチジク属の常緑高木。樹高は20m。実は鳥やコウモリなどの餌となり、糞に混ざった未消化の種子は土台となる低木や岩塊などの上で発芽する。幹は多数分岐して繁茂し、囲から褐色の気根を地面に向けて垂らす。垂れ下がった気根は、徐々に土台や自分の幹に複雑にからみつき派手な姿になっていく。ガジュマルの名の由来は、こうした幹や気根の様子である「絡まる」姿が訛ったという説がある。気根は当初はごく細いが、太くなれば幹のように樹皮が発達する。地面に達すれば幹と区別が付かない。また、成長した気根は地面の舗装に使われているアスファルトやコンクリートなどを突き破る威力がある。こうした過程で、土台となる木は枯れていく(ガジュマルはいわゆる「絞め殺しの木」の一種である)。
ガジュマルの名は、沖縄の地方名だが、由来は不明。前述の「絡まる」の他、一部には『風を守る』⇒『かぜまもる』⇒『ガジュマル』となったという説がある[要出典]。
日本では九州の屋久島と種子島以南、主に南西諸島などに分布する。
ガジュマル 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2020年3月9日 (月) 17:03
続きます~~~
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