2013.9.5~8 屋久島旅行記5 ウィルソン株(縄文杉ツアー)
2013.9.6 前日3時起きでしたので、夕食後9~10時ごろにはバタンキュー~~~ で、またまた3時起きで縄文杉ツアー!!!!!仕度をして、前日ホテルに頼んでおいた朝食&昼食のお弁当をフロントで受け取り、いざ出発!レンタカーに乗り込み、昨日kouchaをひろった屋久杉自然館前へ。04:20頃到着。バス停に順番に荷物を置いて(10番目くらいだったかな)荒川登山口行(04:40)のバスに乗り込みます。(車両乗り入れ規制・所要時間40分位)
05:23 まだ真っ暗な荒川登山口をヘッデン(ヘッドライト)を付けて出発~!
ここからトロッコ道をだらだらと約8.1km、高低差600m→900mを歩きます。
すぐに明るくなってきました。枕木の間隔・高低差が変化して歩き難いですねー。我々は、ちんたら組なので、後方からどんどん抜かれていきました(笑
05:58 幾つかの橋を渡ります。アドベンチャー気分です^^トロッコ軌道は、かつて屋久杉の運搬に使われていた線路なわけですが、現在でもトイレの管理などでトロッコが走っているそうですよ。一時間くらい歩くと、この軌道のように歩き易い板張りに変わりました。
06:12 そろそろ杉が目立ち始めます。
06:22 すでになかなかの迫力ですね。
ガイドさんを付けずに家族4人で歩いているわけですが、ほとんどの登山者はガイド付きの4~10人くらいのパーティです。ガイドさんの説明をところどころ耳をダンボにして聴きました(笑) この切り株は、切り株の上にまた屋久杉が育つという「切り株更新」という姿を見せてくれていました。
06:29小杉橋 この橋を渡った先にある小杉谷小中学校跡の辺りで朝食にしました。
小杉橋の上から。 川には大きな花崗岩?がゴロゴロしていました。屋久杉もでっかいけど、岩もでっかい^^このあたりで2.6km。予定より遅れているようなので、朝食もそこそこに歩き始めます。
07:16 歩きます。
07:39 ただひたすら歩きます。
07:40 三代杉 一代目の倒木の後、二代目が・・・更に二代目の切り株から、三代目が・・・まさに命の連携ですね。昆虫も鳥も動物も植物も自然のサイクルの一員で、命を脈々と繋いでいる。人間だけが、このサイクルから切り離れた行動をとる。驕りですね・・・・。
ここまで5.4km
08:07 こんなでっかい切り株が転がっていましたよ。中心部が空洞になっていますね。ですから、杉の巨樹は年輪数が正確に解らないのでしょう。炭素測定ってどうやるのかな?芯部分がないとなると正確な測定はできないのかな?途中、ホテルの売店の方に教えてもらったトロッコ軌道をショートカットする道(ちょこっと山道)を利用して10分ほど短縮できました。帰りも利用しましたよ。
09:07 このちょっと先で、大株歩道入り口。ここでトイレ休憩です。女子トイレ多少混んでいます。この日は300人くらいが来ていたようなので、それでも空いているのでしょう。大混雑時は、都会並みの雑踏が出現し、いたる所で渋滞が発生するそうです。休憩はほどほどに先を急ぎます。ここまで8.1km。標高900m。トロッコ軌道は終わり、登山道へ。(縄文杉まで2.5km。標高1300m)
09:18 翁杉 2010.9に倒れたそうです。倒れる前を観たかったなあ。。。
縄文杉に次ぐ幹回りを誇る「翁(おきな)杉」が地表から約3メートルのあたりで折れて倒れた。登山ガイドが10日朝、見つけた。環境省屋久島自然保護官事務所によると、翁杉は高さ23.7メートル、幹回り12.6メートル、推定樹齢は2千年。すでに幹は空洞で、表面に植物やこけが生えていたが、倒れた原因はわからないという。 by 朝日新聞デジタル
09:24 「ウィルソン株」到着!!(標高1000m強)
ウィルソン株とは、屋久島にある屋久杉の切り株です。
1586年(天正14年)、牧村の五郎七が足場を組み、豊臣秀吉の命令により大坂城築城(京都の方広寺建立とも)の為に切られたといわれる。胸高周囲13.8m。ハーバード大学樹木園のための収集に、日本を訪れたアメリカの植物学者アーネスト・ヘンリー・ウィルソン博士により調査され、ソメイヨシノなど多くの桜などの収集とともに1914年に西洋文化圏に紹介され、後年この株の名前の由来となった。
縄文杉発見(1966年)の52年前の調査である。株の中には清水が湧き出ており、内部に祠がある。内部には入ることができ、空を見上げると「ハート」型に見えるポイントがある。by wikipedia
樹齢3000年、根廻り32m、胸高直径4.39m古株の中は空洞になっていて、小川が流れて広さは10畳ほどの大きさ。
順番に中に入ってみました。
見上げると・・・角度によって、このようなハート型に^^
フラッシュ撮影です。いや~、迫力ありますなあ。。。
切り株の中の祠 お祈りしてきましたよ。
切り株の中は予想以上に広かったですね~。小人になったみたいです。ここで一泊したいなあ。。。さ~て、ここからが急階段などを登って、縄文杉を目指します。
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屋久島旅行記6 縄文杉(縄文杉ツアー)
10:16 ウィルソン株から急勾配の階段を登り、さらに山道へ。茶色い「ヒメシャラ」があちこちに見られます。
10:18 逆さ杉 逆さに立っているような杉です。メドゥーサの頭のようです(笑) いや~スゴイ枝ぶりですね。ガイドさんの声が聞こえなければ、下ばかり見て歩いているので気が付かなかったでしょう。
10:28 ヒメシャラ(姫沙羅、学名:Stewartia monadelpha)はツバキ科ナツツバキ属の落葉高木。いや~でっかいです。なんか、セクシーに見えるのは私だけ???(笑
10:49 更に登ります。この辺りで数匹のヤクザル、その下をゆくヤクシカの親子に出逢いました。サルの落とした木の実とかを拾ってシカが食べるため、サルとシカが同時に見られることが多いそうです。写真はブレブレで割愛^^;
10:58 小人の国にいるようですよねー。
11:19 歩き・登り始めて6時間弱。ついに縄文杉に到着!
縄文杉
展望台から、ちょっと遠いんですよねー。展望台も一箇所しか開放していないため、誰がとってもこのショットです。それでも、ちょびっとウルウルしました(笑
縄文杉
縄文杉は、太さで予測すると7,200年、科学的検査では推定樹齢2170年とされているようです。他の屋久杉(屋久島の標高500mを超える山地に自生するスギで樹齢1000年以上のものは「屋久杉」、それ以下だと「小杉」と呼ばれます)に比べて表面が白っぽいです。「老木」!!って感じですねー。
長男が高塚小屋方面のトイレに行っている待ち時間に、じっくりと縄文杉を味わいました。縄文杉を囲む歩道はループ・一方通行になっています。非常に混んでいるときには、この展望場所に長い渋滞ができるそうです。縄文杉から少し戻った辺りで昼食~。
もっと縄文杉でユックリしたかったですが、そろそろ戻らないと18:00最終のバスに間に合いません。この最終バスに間に合わないと、さらに3キロ下って、そこにある公衆電話でタクシーを呼ぶしか手がないのですわん。。。
12:35 さらに下ります。4人、バラバラのペースで歩いている(その方が疲れないし、自分のペースで歩けるので)ので、行きよりも写真を撮る時間がとれます。が、後方からガイド付きのパーティにどんどん抜かれます。彼らは、すごいスピードで手を振り上げながら飛ぶように歩いていきます。たぶん、早めのバスで帰ろうという事なのでしょうね。やっつけ仕事みたいで、パーティの人たちもこの森を堪能できないだろうなあ。団体行動、トイレ休憩などもあるから仕方ないのかもしれないけど。
12:42 私たちも、帰りのバスの時間に束縛されて、急かされているのですけどね。途中で、縄文杉に向かう4人ほどのパーティとすれ違いました。ん?こんな時間に?帰ってから調べたら、縄文杉の近くの高塚小屋で一泊して、朝陽の縄文杉を観るツアーがありました。これなら、ゆっくりと堪能できますね^^
12:43 なんて名前の杉か忘れちゃいました。杉に抱きついているようですよねー。
12:45 どんどん降りていきます。
12:46 こうやってスキンシップできる杉があるのもいいですよね。
下から見上げて・・・
13:00 夫婦杉
3m程離れた2本の巨木の枝が10m程の高さでつながっている。癒合しやすいスギは根元から合体している例が見られるが、これほど高い位置でつながっているのは珍しい。夫婦が手をたずさえた姿がたくましい巨木ながらほほえましい。
13:04 大王杉 縄文杉と雰囲気が似ています。老木!って感じですね。写真構図的にも美しいです。
急斜面にあり、根元の上と下で5.3mの落差がある。下部に大きな割れ目があり、中は空洞になっている。縄文杉が知られるまでは、最大の屋久杉といわれて「大王」の名がつけられた。
13:12 どんどん下ります。帰りもウィルソン株の中に入って、ゆっくり堪能してきました。
14:48 大株歩道入り口まで戻ってきました。下りで膝裏が痛み出しました(歩き方の工夫、サポータ着用でもいつもと同じ結果でした。どうしたもんかなあ。。。)が、なんとか無事に。。。トイレに寄って、ここからはひたすらトロッコ軌道を歩いて戻ります。
15:45 だんだん薄暗くなってきました。途中で4匹くらい野犬を見かけました。
16:11 行きに綺麗な色合いが見えて、時間があれば降りてみたいなあと思っていた川です。多少、寄っても追いつけそうだったので、わたしだけ降りて写真を撮りました。いや~、綺麗です。ここでもゆっくりしたかったなあ。。。
17:27 トロッコ軌道から人工的な灯りが見えてきました。トンネルの灯りです。ここを通過すれば、まもなく出発点の登山口です。クルマの音や、話し声がわずかに聞こえてきました。
17:29 荒川登山口に戻ってきました。最終一つ前のバスが、ちょうど行った後でした。最後のトロッコ軌道8km(15時~17時半)がとにかく長かったです。着地足に意識を向けるヴィパサナー瞑想でもしながらと思ったのですが、足が痛くてそれどころではありません。考え事をしようと思っても足が痛くてNGです。そこで飛び出したのが「アンパンマンのマーチ」歌うしかない!って感じでしたねー(笑)
「線路は続くよどこまでも」(大笑) その後、私の応援しているロックバンド、瀬川洋&トラベリン・オーシャン・ブルーバーズの「Who is Gombe」そして「なぜに生まれて」♪特に「なぜに生まれて」は、トロッコ道に合ってましたねー♪
荒川登山口に戻ると、登山口で働いている方から「ごくろうさま~」「お帰りなさい~」疲れ顔から思わず笑みがもれます。500円の寄付で、屋久杉の箸置きを頂きました。
一息つくと18時最終のバスがやってきました。おそらくガイド付きだと10時間くらいだと思いますが、われわれは約12時間。まっ、それだけ森を堪能できたという事で^^ この日は300人ほどが入ったようですが、GWなどでは1000人近く入る日もあるようです。トイレも縄文杉も大渋滞でしょうね^^;
20~30代の女性が多かったですね。50過ぎ以上の方は、ガイドさんを除いて、ほとんどいませんでした。夏休み過ぎの日程だったからかもしれませんね。なかなかハードなコースでした。
18:00ジャストに有無を言わさずバスは動き出しました。途中、ガイドさんが無線で連絡を取り合ってるようでしたので、おそらく下山組は全て把握しているのでしょうね。屋久杉自然館前まで、私の席の前、その前、さらにその前の乗客がカーブを曲がるたびに頭がぶっ飛びそうなほど左右に揺さぶられていました。よくこんなカーブの中で寝られるなあ。よほど疲れちゃったのでしょうね。
18:40位にバス停に到着。レンタカーに乗り換えて19:30位にホテルへ。長~~~~~~~~~~~~~~~い一日でございました^^
PS:長女と長男が、縄文杉、行きたい~~!と言い出さなければ、私の気質からして、この日帰りツアーには行かなかったでしょう。
調べれば調べるほど、行きたくなくなります。あまりの人と、単調なトロッコ道で(笑) この時間をかけるのであれば、他にもっと屋久島を楽しむところはいくらでもあります。
何を目的にするのは人によって違います。自己顕示欲は満足されます(笑)このツアーの時間競争を目的とする人もいます。私的には、縁があったから行けたのだと思っています。行かなければ、きっと行きたかったなあと思うのでしょう。これから縄文杉に行こうかなあと、思っている人たち(限られた時間内で)は、「どうこの島で過ごすのが自分にとって有益か?」を第一命題にして、じっくり自分と向き合って考える事もいい時間なのかもしれません。