
皆様、こんにちは。
今日も非常に暑いですね。
私のクリニックにも熱中症患者さんがすでに複数来ています。
TVのニュースや気象情報では、気温ばかりが強調されていますが、もっと大事なものがあります。
今回、私が強く訴えたいのは、
「WBGT(Wet Bulb Globe Temperature:熱中症指数)の認識と活用を」ということです!
ちなみに、WBGTは気温ではありません。
※暑さ指数(WBGT)っていったい何?
暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)とは、人間の熱バランスに影響の大きい
①気温 ②湿度 ③輻射熱(ふくしゃねつ)の3つを取り入れた温度の指標です。
気温:湿度:輻射熱を1:7:2で計算します。
※輻射熱・・地面や建物・体から出る熱で、温度が高い物からはたくさん出ます。
正確には、これら3つに加え、風(気流)も指標に影響します。
湿度の7って比率デカいなぁと感じられる方も多いと思います。
それだけ熱中症と湿度は大きく絡んでいます。
なぜなら、汗をかいて、熱を放散させることが体温低下に非常にに大事だからです!!
WBGTは熱中症の危険度を判断する数値として環境省では平成18年から情報提供しています。
①WBGTが31℃以上(危険)の場合:運動は原則中止
原則的にはすべての授業での運動や課外活動を中止するのが望ましい。また、屋内であっても空調の無い部屋での活動は避ける。
②WBGTが28~31℃(厳重警戒)の場合:激しい運動は中止
原則すべての授業での運動や課外活動を中止するのが望ましい。また、屋内であっても空調の無い部屋での活動は避ける。運動競技会などでやむを得ない場合は、適切な医療機関の指導を受け、十分な準備のもと競技実施を検討する。その際も頻繁な水分・塩分補給と休憩を義務化する。
③WBGTが21~25℃(注意)、25~28℃(警戒)の場合
頻繁な水分・塩分補給と休憩を行った上で、屋外活動を実施するべきである。
この3段階で分けて対応すれば、熱中症患者さんがぐっと少なくなるのではと思っています。










