今回はバイナンスに上場してノリに乗っている 仮想通貨Cosmos(コスモス、トークン名はATOM)を取り上げてみたいと思います!!
2019年3月にメインネットローンチして以来、2019年4月末にはバイナンスチェーンを利用したバイナンスDEX、バイナンスチェーンがCosmosを利用してローンチされるなど勢いがありますねΣ(゚Д゚)☆
ホルダーによるステーキング方法(デレゲーターによるバリデーターへの投票制度)は?メインネットとしてローンチしたCosmos Hubとは?Terndermint(テンダーミント)とは?といった疑問に応えていきたいと思います♬
目次
★概要
★特徴
★プロダクト、ソリューション
★値動き
★主要開発者、パートナー、ロードマップ
★まとめ
★各種リンク
開発者が独自のブロックチェーンを立ち上げることを可能にするブロックチェーン開発フレームワークを提供。
特徴として柔軟性、使いやすさ、チェーン間の相互接続、DEX、分散型エコノミー、コンテンツ、プライベートネットワークなど。2019年3月にメインネット(Cosmos Hub)ローンチ済み。
パートナーにバイナンスチェーン、LoomNetwork、e-Money、IOV、IRISnet、Kava、Sentinel、Terra等。
▼公式によるプロジェクト紹介動画
◎通貨情報
通貨名:Cosmos
ティッカー:ATOM
総合供給量:237,928,231 ATOM
循環供給量:190,688,439 ATOM
プラットフォーム:Csomos Mainnet
マイニング:BFT PoS
ICO価格:1 ATOM = 0.10000 USD ※
ICO開始日:2017/4/6
ICO終了日:2017/4/6
取引所:Binance、Huobi、OKEx、Bibox、Hotbit、Gate.ioなど
公式ウェブサイト:https://cosmos.network/
公式ツイッター:https://twitter.com/cosmos
ホワイトペッパー:https://cosmos.network/resources/whitepaper
※2017年のICO情報はICO drops参照。
Cosmosは、相互に拡張し相互運用できるブロックチェーンのエコシステムです。
主な特徴は、スケーラビリティの改善、使いやすさ(ユーザビリティ)、相互運用性となります。
より詳しい説明は公式サイトのイントロページでご確認ください。
Cosmos Hubは、最終的にはInterchain(異なるチェーンの相互接続)を構成する、数千に及ぶ相互接続されるブロックチェーンの最初のものです。Cosmos Hubの主要なトークンはATOMです。
Cosmos Hub URL:https://hub.cosmos.network/#the-atom
主に3つの役割(1.スパム防止目的のガス代 2.トークンをステーキングすること 3.Cosmos Hubを投票権を持って統治すること)があります。
ATOMはCosmos Hubのセキュリティとガバナンスに貢献するための力(投票権)を持っています。ATOMをCosmos Hubブロックチェーン上の100のバリデーター(Validater)のうちの1つ以上に委任すること(Delegator:委任者になること)で、Proof-of-Stakeを通じてATOMを獲得することが可能です。また、ATOMの投票を通じて、オンチェーンのガバナンス提案によりCosmos Hubの将来に影響を与えることもできます。
ウェブ・スマホウォレットによりATOMトークンの送受信、バリデーターへの投票が可能となっております。
Lunie - Web
Cosmostation - Android, iOS
imToken - Android, iOS
Wetez - Android, iOS
バリデーター(Validator)=コンセンサスプロトコルによりブロックを検証する人にブロック承認を委任することで、デレゲーター(Delegator)として、ATOMトークンの獲得が可能となっております。
デレゲーターに関するよくある質問(FAQ)を下記しておきます。
デレゲーター(Delegator、委任者)とは何ですか?
バリデーター(コンセンサスプロトコルによりブロックを検証する人)ノードとしてを稼働できない、または稼働したくない人々は、デレゲーターとしてステークプロセスにまだ参加できます=信頼できる誰かにブロック検証を委任することにより合意プロセスに参加するできる、の意味。
バリデーターは、自身により委任されたステークに基づいて選択されるのではなく、自己委任されたステークとデレゲーターにより委任されたステークの合計量=総ステークに基づいて選択されます。これは悪い振る舞いを示すバリデーターに対する保護手段として、デリゲーターによる重要な特性・役割です。最終的に、バリデーターのステークが最も高いステーキング量を持つ上位100のアドレスから転落する場合、バリデーターとしての役割を終了します。
デレゲーターはバリデーターの収入を共有しますが、同様にリスクも共有します。収益の点では、バリデーターとデリゲーターは、バリデーターがデレゲーターに収益が配布される前に手数料(コミッション)を獲得できるという点で異なります。この手数料は事前にデレゲーターに知られており、事前に定義された制約に従ってのみ変更できます。リスクの観点から、デレゲーターのATOMは、バリデーターが誤動作した場合は切り捨てられる可能性があります。詳しくは、リスクのセクションを参照してください。
デレゲーターになるには、ATOM保有者は、「委任取引(Delegate Transaction)」を送信して、指定したいATOMの数量とどのバリデーターを指定するかを決定する必要があります。後にデレゲーターがステークの一部または全部を指定解除したい場合、彼らは「結合解除トランザクション(Unbound Transaction)」を送信する必要があります。デレゲーターはATOMを取得するために3週間待つ必要があります。3週間の待機期間を経ることなく、デリゲーターは1つのバリデーターから別のバリデーターに切り替えるために「結合解除トランザクション」を送信することもできます。
●バリデーターを選ぶ
バリデーターを選択するために、デレゲーターはLunieやCosmosブロックエクスプローラにおいてさまざまな情報にアクセスできます。・バリデーターのモニター:バリデーター候補の名前。
・バリデーターの説明:バリデーターオペレータによって提供される説明。
・バリデーターのWeb サイト:バリデーターのWebサイトへのリンク。
・初期手数料率:バリデーターによってデレゲーターに請求される収入に対する手数料率(詳細については下記を参照)。
・手数料(コミッション)の最大変更率:バリデーターの手数料の1日の最大増加額。このパラメータはバリデーター演算子では変更できません。
・最大手数料:このバリデーター候補が請求できる最大手数料率。このパラメータはバリデーター演算子では変更できません。
・最小自己結合額:バリデーター候補が常に結合している必要があるATOMの最小量。
●デレゲーターによる指令
デレゲーターになることは受動的な仕事ではありません。委任(Delegate)することが主な役割です。・委任する前にバリデーターに対して慎重な注意を払ってください…バリデーターが誤って振る舞った場合、その総ステークの一部(デリゲータのステークを含む)が切り捨てられる可能性があります。したがって、デレゲーターは、正しく振舞うと思うバリデーターを慎重に選択する必要があります。
・委任後、バリデーターを積極的に監視…デレゲーターは、委任したバリデーターが正しく動作するように保証する必要があります。デリゲーターがそのバリデーターに満足していない場合、それらは別のバリデーターをアンボンド(結合解除)または切り替えることができます(注:バリデーターを切り替えるためにアンボンド期間を待つ必要はありません。すぐに再結合が有効になります)。
・ガバナンスに参加…デレゲーターは、積極的にガバナンスに参加することができ、またそうであることを期待されています。デレゲーターの投票権は、彼らの持ち分に比例します。
●収入
バリデーターとデリゲーターは、サービスと引き換えに収益を獲得します。この収益は3つの形式で与えられます。・ブロック引当金(ATOMトークン):新しく作成されたATOMで支払われます。ATOM保有者にステークを奨励するためのブロック規定があります。年間インフレ率等の情報は原文をご参照ください。
・取引手数料(各種トークン): Cosmos Hubでの転送ごとに取引手数料がかかります。これらの料金は、ホワイトリストに登録されている任意の通貨で支払うことができます。料金は、その持分に比例してATOMホルダーに分配されます。ローンチ時の最初のホワイトリストトークンはATOMです。
●バリデーターのコミッション(手数料)
各バリデーターは、ステーキング量に基づいて収益を受け取ります。この収益がデレゲーターに分配される前に、バリデーターは手数料(コミッション)を設定することができます。言い換えれば、デレゲーターは稼いだ収入からバリデーターに手数料を支払わなければなりません。具体的な例を見てみましょう。例えば、すべてのバリデーターの総ステーキング量の10%をステーキングするバリデーター(自己委任されたステーキング+委任されたステーキング)を考えます。このバリデーターは「20%の自己委任ステーキング量と80%のデレゲーターによるステーキング量」を持ち、10%の手数料を設定したとします。では、次のような収入のブロックを考えてみましょう。
・ブロック供給により990 ATOM
・取引手数料により10 ATOMこれは、すべてのステーキングプールに合計1000 ATOMと10 Photonsとして分配されます。
このとき、バリデーターのステークプールは総ステーク量の10%に相当しますので、プールが100 ATOMと10 Photonsを獲得することを意味します。収益の内部分布は以下の通りとなります。
・手数料(コミッション)= 10% × 80% × 100 ATOM= 8 ATOM
・バリデーターの収入= 20% × 100 ATOM + コミッション = 28 ATOM
・デレゲーターの総収入= 80% × 100 ATOM ー コミッション = 72 ATOMステークプール内の各デレゲーターは、「デレゲーターの総収入」のうち、自分の分を請求することができます。
●リスク
ATOMを固定することは危険がないわけではありません。まず、ステーキングされたATOMはロックされており、それらを回収するには3週間の結合解除(Unbounding、アンボンディング)期間と呼ばれる待機期間が必要です。さらに、バリデーターが誤った振る舞いをした場合、それらの総ステーク量の一部が切り捨てられる(つまり破壊される)可能性があります。主な破棄条のは1つは以下の通りです。
・二重署名:バリデーターが同じチェーンIDで同じ高さ(Heights)の2つの異なるブロックに署名したと誰かが報告した場合、このバリデーターは切り捨てられます。
これが、ATOM保有者が委任する前にバリデーターに対して慎重な注意を払うべきである理由です。また、デレゲーターが自分のバリデーターの活動を積極的に監視することも重要です。バリデーターが疑わしい振る舞いをしたり、頻繁にオフラインになったりする場合、デリゲータはそれらから結合解除(Unbound、アンバウンド)するか、別のバリデーターに切り替えることを選択できます。デレゲーターはまた、複数のバリデーターにステークを分配することでリスクを軽減できます。
各バリデーターはこちらから確認できるようです。
Tendermint(テンダーミント)は一般的にはReplicated State Machine(RSM)であり、分散元帳テクノロジ(DLT)またはブロックチェーンアプリケーションとの間で合意を得てビザンチン将軍問題な特性を保証します。実際には、開発者はすべてをゼロから構築することなくブロックチェーンを構築できます。
➡CosmosネットワークとCosmos Hub、Tendermintの違いを明確にすると、Cosmosネットワークがルーター(Cosmos Hub)とTCP/IP(インターブロックチェーン通信プロトコル)の役割を果たし、Cosmos HubはCosmosネットワークで最初にローンチされたブロックチェーンとなります。
公式によるTendermintの解説▼
(参考)DEGさんのブログの記載も参考になります▼
開発者が簡単に固有のアプリケーション用ブロックチェーン、すなわちサイドチェーンを構築することを可能にするモジュール式の開発フレームワーク。なお、サイドチェーンはCosmosでは「Zone(ゾーン)」と呼ばれています。これらのサイドチェーンは、Interblockchain Communication(ブロックチェーン間コミュニケーション、IBC)を介してCosmos Hubと接続することができます。サイドチェーンがCosmos Hubに接続されると、Cosmos Hubに接続されている他のすべてのサイドチェーンと相互運用可能になります。
➡詳細はこちら:https://cosmos.network/sdk
2019年3月のメインネットローンチに合わせて一斉に各取引所の上場がはじまったイメージでしょうか。バイナンスに関しても、バイナンスチェーンおよびBinance DEXにおいてCosmosを使っているという事から比較的スムーズに上場に至ったように感じました▼
時価総額としては2019年5月5日現在の1029億円(確認時点)となっており、BSVより下、IOTAより上というポジションになるようです▼
CosmosはInterchain Foundation(インターチェーン財団)によりサポートされています。また、初期のソフトウェア開発のほとんどが米国デラウェア州のAll In Bits Inc(オール・イン・ビッツ株式会社)によりTendermint(テンダーミント)という商号により運営されています。
Binance Chain、e-Money、IOV、IRISnet、Kava、Lino Network、Loom、Playlist、Regen Network、Sentinel、Terra、TruStoryなど。
完全なリストはこちらをご参照下さい。
こちらをご参照ください。
2019年5月現在、IBC(ブロック間通信プロトコル)のサポートを追加するためCosmos Hubでのアップグレード提案、Atom所有者のコミュニティによるネットワークのさらなるガバナンスおよびソフトウェアまたはブロックチェーン状態へのアップグレードなどが予定されているようです。
以上、Cosmosを取り上げてみました!
時価総額上位15位入り、バイナンス上場など今後とも注目されていきそうなプロジェクトという印象でしょうか。
ブロックチェーンが乱立している状態なので相互接続、相互運用という意味では時代の後押しもあるような気もしますね!
今後もエコシステムが拡大していくと思われ、注目のプロジェクトの一つと言えそうです♬
最後までご覧いただきありがとうございますヾ(*´∀`*)ノ
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