僕はまだ単なる学生だが
この世の中が「資本主義」という仕組みの下で成り立っていて、個人も企業も「成果」の大小に基づいて「価値」が分配されていることだけは分かる。
そしてこの資本主義の世界は、その価値を「お金」で測っている世界であるということも。
そんな中この社会には、
これまでのその常識を捉え直して現代の人々の生き方や価値観の多様性に沿った形で、「価値の測り方」に関して新たな「見方」を取り入れているサービスが存在する。
今日読んでいた「ビジネスモデル2.0 図鑑」という本の中でとある『Unipos』という企業が紹介されていた。
この企業は、あの馴染み深い「メルカリ」も導入しているらしく、
会社内で働くもの同士がお互いを評価し合って会社の利益や売上に対する「直接的な」成果とは別に、普段の善い行いや日常的に働いている中で見落とされがちな「間接的な」成果や貢献などを社内で可視化させ、それらの評価に基づいて会社のトップが社員に対して「成果給」を付与するその仕組みを提供しているらしい。
ただこの仕組みを会社で大体的に機能させてしまえば、会社の利益や売上に対して悪影響が出てしまいかねないということで、現段階では「成果給」の有効期限を付与したその日限定とし、付与する額もせいぜい600円程度で「安いランチ代」が浮く程度の規模で展開されているそうだ。
まさに、冒頭に申し上げた資本主義の仕組みは
あらゆるものの「前提」である。
ただ、普段から周りのことを気遣ったり、仲間とのコミュニケーションを大切にしてさえいれば、時々”ワンコイン分”の幸せをゲットできると考えれば利点に恵まれた、そして社内での「好循環」にも繋がる非常に優れたアイデア、新たな価値観なのではないかと思った。
先ほど企業について説明した際、
人々がもたらす「価値」を直接的なものと間接的なものの2種類に分けてみたはいいものの、
この資本主義社会においては会社が求める確固たる価値はあくまで「売上や利益」が前提であり、「間接的な価値もあるんだよ!」と言われても正直空想や夢物語を聞いているとしか思えない。
しかし、ここではあえてこの「間接的な価値」に目を向けてみようと思う。
直接的な価値である「お金」を「定量的価値」とするならば、
周りに対する気遣いやゴミ拾い、仲間との信頼関係やコミュニケーションなどは「定性的価値」にあたる。
そしてそれらはより「日常的に」測られるものであると考える。
普段の日常生活や会話などリアルタイムの中で
一切途切れることない状態で評価されるという少々”監視チック”な性質を持っていると言えるのではないか。
この考え方が世の中に取り入れられればそれは、
一人一人の日々の活動の動機づけになる一方で、
常に「誰かに見られている」という感覚も伴うはずである。
『Unipos』のような新たなトレンドを取り入れていくサービスが今後どんどん増えていくであろうこの"ダイバーシティ"の時代、
各価値観に対してしっかりと吟味をしながら、僕自身も今後は常日頃から様々なコトに着目をし、自分なりに思考を重ねていきたいと思っている。
まだまだ知るべきコトはたくさんある。