今の日本がどうしてこのような現状に置かれているのか？の学習

今日はビジネスモデルの本を読んでいる途中、
自分自身の意識が勝手に「経済」の方向に進んでいったので
今日はその内容を自分なりにまとめていきたいと思う。

かなり基礎的な内容だとは思うのだが、
これまでほとんど勉強してこなかった経済に関する知識が
ちょっとばかり増えたのではないかと思う。

きっかけは
「どうして今日本の所得は増えていかないのか？」という疑問からだった。

いろんな見方がされている中で一つ強力だと言われているのは
日本がこれまで行ってきた「円安政策」によるもの。

だがいきなり「円安政策」と言われても何のこっちゃわからなかったので
まずはそこから調べてみることにした。

そもそも「円安」とは
海外通貨との相対的な価値が下がった状態のことを言う。
あくまでも海外通貨との相対的な価値であり、世界規模で経済を捉えて
はじめて機能する「概念」である。

相対的に日本通貨の価値が下がったということは
日本国経済に対する信頼度や注目度が低い状態であることを指す。
外国人から見て円の需要が低いと言うことだ。

そしてこの「円安」により
海外のものを輸入するコストが高くなってしまったことがまず言える。

「海外のものを日本円で買うと…」と考えるのではなく
海外の通貨と日本の通貨をただ「交換する」と考えたら良い。
シンプルに、
価値の高い海外通貨に対し価値の低い日本円何枚分で
天秤の傾きを解消できるか、という話だ。

輸入コストが高いということは
そうではない状態の時と比べて輸入がしにくいということ。
その分の埋め合わせが国内の消費者に来る。

日本国内で外国産の買い物をする消費者にとっては
デメリットとなる。

その分、日本人側のメリットとしては
外国人から日本の商品が購入されやすくなること、
持っている外貨の価値が向上することなどが挙げられる。

が、しかし昨今における日本は国力が弱まっているといった
デメリットの部分にどうしたって目がいってしまうのだ。

ではなぜそのようなことになってしまったのか？
それもいろいろ諸説あるらしいのだが典型的なものとしては
「これまでに日本政府とアメリカ政府がやってきた経済政策が真逆の方針だった」ことが一つ挙げられるらしい。

これに関しては僕自身今日初めて知ったことだ。

長年日本は、円を多く発行して「政策金利」も低くする政策をとった。
「政策金利」とはどういうことかというと
全国のあらゆる金融機関が日本円を発行しているトップの日本銀行から
低い金利で資金を調達できるようにし、それによって
企業や個人が金融機関から低い金利で資金をゲット（個人投資や設備投資用）できるようになったという流れを生んだ。

その結果、経済活動が活発になり日本の景気が上昇。
それによって物価も上昇（インフレ）。
（景気が良くなることでお金がよく出回り、やがてお金の価値は下がるという背景）

そうして日本のかつての「デフレ」への対策としては
一時期機能したものの、逆に「インフレ」の傾向が強まっていく。
元々、多く出回ってもらうために円を多く発行したものの
今回のコロナによって経済低下。
今となっては逆効果となり、結果として「円安」へとつながっていくこととなったのだ。

では最後に本題として
「なぜ日本では所得が増えていかないのか？」について。

それは「デフレ政策」により、日本企業は企業体質を改革せずとも
国内で利益を上げ続けることができたからであるようなのだ。

なぜなら「インフレ」の傾向が強まったことによって
一枚のお札の価値が下がり、
企業からすると「価値が低い分よりたくさん稼げるようになる」という状態。
そのため社員の「給与」は上がらない。

「給与」というのは「企業が利益を上げるために行う労働力への投資」であるが、
企業からすると特別なにもしなくても利益を上げられるので
わざわざその”投資額”を上げる必要がない。

今回は、このような結論に辿り着いた。
ひょっとすると解釈が間違えていたりする可能性もあるので
今後さらに学習を通じて知識をブラッシュアップしていきたいと思う。