2021年シーズンは3月開催のATP500大会「ABNアムロ世界テニス・トーナメント」(通称ロッテルダム・オープン、サーフェスはインドアハードコート)の出場選手について。
実は、エントリー段階では世界ランキング2位のラファエル・ナダルがトップシードとして出場予定、その他TOP10から6名、TOP30から20名がエントリーするなど、ATP500ながらATPマスターズ1000並みのメンツが揃う超ハイレベルな大会と騒がれていました。
が、蓋を開けてみると欠場、欠場、またまた欠場...。
やはりコロナ禍で満足にトレーニングを積めない練習環境、隔離を余儀なくされぶっつけ本番のような選手も多い状況などが原因なのか、どの選手も手負い状態で、怪我や体調と相談しながらの参戦スケジュールになってしまっています。
エントリーリスト発表時には、錦織圭よりもランキング下位の選手はワイルドカード出場のアンディ・マレーのみ。(元1位ですが、現在は121位まで順位を落としています)
錦織にとっては1試合でも実戦をこなして試合勘を取り戻したい時期。難敵ばかり揃う大会ではまた厳しい相手と対戦なのかと思いきや...。
欠場者続出で、ついにワイルドカード(主催者推薦枠)で出場予定だった錦織まで、ワイルドカード無しでもランキング上位選手として出場できるようになりました。
そんなロッテルダムでエントリー後、欠場を発表した選手がこちら。
欠場選手一覧
・ラファエル・ナダル(1位)
・マッテオ・ベレッティーニ(10位)
・デニス・シャポバロフ(11位)
・ガエル・モンフィス(12位)
・ミロシュ・ラオニッチ(14位)
・キャスパー・ルード(24位)
・ダニエル・エバンズ(28位)
・テイラー・フリッツ(33位)
なんと8名が大会欠場を表明。シナー、錦織が獲得していたワイルドカードは、ファン・デ・ザンスフルプとハーセ(どちらも地元オランダ選手)に移動しました。
TOP30から20名がエントリーしていた2021年のロッテルダムですが、ドロー発表前の段階では13名にまで減っています。
錦織よりもランキングが低い選手も、上記のワイルドカード3選手+チリッチとなっています(チリッチもグランドスラム優勝者の元3位ですが、怪我や不調などで44位まで後退)。
出場選手一覧
・ダニール・メドベージェフ(1シード・ロシア)
・ステファノス・チチパス(2シード・ギリシャ)
・アレクサンダー・ズベレフ(3シード・WC・ドイツ)
・アンドレイ・ルブレフ(4シード・ロシア)
・ロベルト・バウティスタアグー(5シード・スペイン)
・ダビド・ゴファン(6シード・ベルギー)
・フェリックス・オジェ=アリアシム(7シード・カナダ)
・スタン・バブリンカ(8シード・スイス)
・カレン・ハチャノフ(ロシア)
・アレックス・デミノー(オーストラリア)
・ボルナ・チョリッチ(クロアチア)
・ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)
・フベルト・ホルカシュ(ポーランド)
・フィリップ・クライノビッチ(セルビア)
・ユーゴ・アンベール(フランス)
・ヤニック・シナー(イタリア)
・アドリアン・マナリノ(フランス)
・ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)
・ヤン=レナード・シュトルフ(ドイツ)
・ライリー・オペルカ(アメリカ)
・ジョン・ミルマン(オーストラリア)
・ニコロズ・バシラシビリ(ジョージア)
・錦織圭(日本)
・マリン・チリッチ(クロアチア)
・アンディ・マレー(WC・イギリス)
・ボティク・ファン・デ・ザンスフルプ (WC・オランダ)
・ロビン・ハーセ(WC・オランダ)
ATP250やATP500では、豪華絢爛なエントリーリストから一気に欠場者が出て穴場大会になるケースが少なくありませんが、過去最高級にハイレベルだったロッテルダムでも同様のことが起こりました。
と言っても、穴場大会とは決して言い切れない、依然としてレベルの高いATP500です。(参考までに...2019年の楽天オープンではTOP30の選手は、No.1で初来日だったジョコビッチを含め計7名でした)。
錦織にとって久々の幸運ドローとなりますように。
ドローの発表は現地時間2/26(金)に予定されています!
また、西岡良仁は予選トーナメントからの挑戦です。ダブルNishiの本戦出場となりますように!