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BlockchainEXE主催イーサリアムハッカソンレポート(前半戦)

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  • Motoki
  • 2018/07/22 07:55

2018年7月20日〜22日の日程で、BlockchainEXE さん主催で、uportを用いたイーサリアムハッカソンが開催された。

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「Ethereumハッカソン for インバウンド」ということで、テーマはインバウンド。具体的には、下記の3点から選択して、発表するというものだった。

1. 受け入れ体制の充実
訪日外国人への受け入れ体制を充実させ、訪日外国人の安全・安心の確保につながるサービス
2. 観光プログラムの充実
スポーツ・食・エンターテイメントといった観光プログラムの質を向上させ、訪日外国人の旅行体験向上につながるサービス
3. データマーケティング
訪日外国人の旅行データを活用して、新たな価値創出につながるサービス

以下では、全16チームの発表について、簡単に紹介していこうと思う。チーム名はよく聞こえなかった部分もあり間違っていたらすみません><

uport は、「分散型のデジタルIDサービス」です。詳細はこちらの記事が参考になるので気になる方は確認してみてください。


1チーム目:クリプトペイギン

Airbnb 2.0というプロダクト。テーマは、訪日外国人の受け入れ体制の充実。現状の課題は、宿泊施設不足。解決策としては、不動産契約の最適化により、空き家を利用できるようにする。


2チーム目:Ansr

Perfect Guide というプロダクト。旅行者とガイドをマッチングする。ガイドの信頼性を視覚化することでマッチングを簡単にする。

ガイド免許が必要なくなる中で、信頼性の担保は課題。そこを解決する。

uportログイン後、ソーシャルメディアとインテグレートすることで信頼性スコアを算出。1つの投稿に対していいねがついた数から主に算出している。近くにいる人や、言語からガイドを選択可能。


3チーム目:AHACRAFT

ReviewChainMapというプロダクト。レビューの課題として、操作されたレビュー、レビューが複数サービスに散財、などがある。観光地オーナーとしても、レビュー用意するのは大変。

そこで、分散型のレビュープラットフォームを提案。ReviewChainMap Coin をレビューした人に還元する仕組み。観光地に用意されている uport のQRコードを読み込み、実際に来た場所でレビューを投稿することができる。

レビューをポジティブ、ネガティブ両面で評価できるようにすることで、悪意のあるユーザーを追放可能に。さらに、データを活用することで、観光地を地図上で分析できる。

QRコードの画像が流用され別の場所から投稿されるリスクに対しては、GPS情報による認証、ARで読み取る仕組みなどの対策を考えているとのこと。

これは課題としてかなり大きく、現状、TripAdvisorに掲載されるかいなかで大きく集客に影響があると思われるが、このような解決策でぜひ解決してほしい。


4チーム目:Mambo!

uPortを用いたガイドと旅行者のマッチングアプリ。uPortを用いることで、身元保証をすることができるほか、嗜好のマッチングを行うことができる。

お店とマッチングすることでお店からお金をもらう、データを提供することで収益を得るなどのマネタイズ方法が考えられる。


5チーム目:フロッグカンパニー

アドレス位置情報広告「ADRETH - Ad ETH Platform」というサービス。旅行者はお金があればもっと楽しめる。日本としてはもっとお金を落としてほしい。

ETHで広告出稿、ARでアドレスを指定して広告表示することができる。

JTBさんと提携したい。

uPortとのつながりがわからなかったが、プロダクトとして面白いと思った。ARアプリを通して世界を見ることに対するインセンティブとして、観光ガイドをARで表示できたりすると良いんじゃないかと思った。


6チーム目:美食倶楽部

Wi-Fiシェアリングサービス「uWi-Fi」。Wi-Fi環境への不満を解決したい。アクセスポイントの不足、認証がバラバラで面倒という2点の問題点。これを解決。

Wi-Fiを使いたい人に帯域を貸し出すことでトークンをもらえる仕組み。

ポイント1つ目、貸出帯域に応じた報酬を与えること。帯域不足場所にアクセスポイントを設けるインセンティブができる。ポイント2つ目、uPortの活用により、認証が1つ、不正利用の追跡、attestationによる割引ができる。

storj や Filecoin のストレージシェアのアイデアに発想としては近いなと思った。


7チーム目:hi-con

Gakuseiというサービス。学生証明サービス。学生は学生ディスカウントを受けられることがあるが、学生証持ち歩くのは面倒なので、学生証明をしてあげたい。

Gakuseiでは、①uPortの student 証明を使う、②有効期限付きのERC721トークンによって証明する。①には学校名などの詳細な個人情報ものせ、②は学生であるかどうかの01のみの情報を入れる。

Eventbrite用のクーポン発行などを想定している。

学生データは広告などの出口も考えられそうで、データが集積されれば価値のあるサービスとなりそうだと思った。


8チーム目:FREEDOMHILL

テーマは、観光プログラムの充実。課題、Wi-Fiと決済の2つ。そのうち、決済をEthereumとuPortを使って解決する。

サービスは、高速決済プラットフォーム。

手順としては、①Deposit、②シークレットキーを保存、QRコードでお店へ渡す、③決済。

キャッシュレスに売買契約を瞬時に完了できる。シークレットキーを渡すだけなので、実現できる。


はい、一旦前半戦終了。これから後半戦に続きます。若干疲れてきましたががんばります汗


後半戦更新しました。


筆者のツイッターはこちら。


公開日:2018/07/22
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