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日帰り登山で富士山に登った話

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  • nnppnpp(んぺー)
  • 2021/09/11 12:04

去る2021年8月上旬、初めて富士山に登りました。
そのときのお話。

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実は毎年8月上旬、山梨県は富士山のふもと、河口湖の近くへ遊びに行っています。
今年で10年連続11回目。そしてひょっとすると最後。

最後かも知れないだろ?だから 富士山登っておきたいんだ。

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ということで、いつもの2泊に加えて、さらに前日富士登山してキャンプの1泊を追加し合計3泊4日を画策。

登山には私含めて3名で挑戦。

:登山未経験。山をなめてるので極力お金をかけたくない。ケチ貧乏アラサー
A:登山経験者。よくモノをなくす四国民。注意力不足アラサー
B:登山未経験。数年前からお腹が出てきた。運動不足アラサー

事前準備編

山をなめているとはいえ、事前準備はちゃんとやったつもりです。死にたくはないので。

靴は買いました。 
大型総合スポーツ用品店いって店員に相談して1万円くらいの。

それから往復1.5時間くらいの道をテクテク歩くというのを2度やってみて、靴擦れがないことは確認しました。
あと雨具も買いました。ポンチョではなくちゃんとした?形状の雨合羽。防寒具も兼ねて用意。

それから職場の山マンにも相談してみました。
ストック(棒)は必須で靴のカバーもあったほうがいい、とアドバイスを受け、どちらもそのまま借りました。ありがてぇ。あと結局使わなかったけど、ヘッドライトと応急セット。

そして富士登山攻略サイトを読んで、食料やら飲み物やら着替えやらを準備。
服装はジャージに麦わら帽子に首にはタオルという農作業おじさんスタイル。

全部合わせても出費は2万円はかかってないはず。
それらを無印の普通のリュックサックに詰め込んで出発しました。
(あとは登山道具とは別で、3泊分の着替えやら充電器やら洗面用具やら。)

出発~5合目編

あえて具体的な時間は書いていません。
もし万が一、本投稿のタイムスケジュールを真似て、それで何か起きても責任を負いかねるからです。
あと有識者に叱られたくないからです。

私が1番遠方なので、前日夜に車で出発して翌早朝(深夜?)まで適当な場所で仮眠、AとBをピックアップして富士山パーキングからバスに乗り、5合目から吉田ルートで登山開始、終バスで富士山パーキングへ戻り、温泉に入ってからキャンプ場へ向かう予定。

スケジュール的には、不意のトラブルがあると結構怪しい感じ。
だったんですが、ここ数年で腹が出てきた運動不足アラサーBが寝坊して、早速1時間遅れました。もうデッドラインギリギリ。頼むぜおい。

直前になくした財布が3万円減った状態で手元に戻ってきた注意力不足アラサーAはAで、ピックアップ場所近くまでの移動で乗った高速バスに忘れたキャリーバッグをなんとか回収したあと、結局仮眠はほぼ取らずにネカフェで仕事してたらしい。いろいろ大丈夫かよ。

いつも河口湖へ向かうルートを通り、富士山パーキングへ到着したのは予定時刻。
例年よりずっと高速道路が空いていたのは、早朝(深夜?)だからかコロナの影響か。
何にせよ何とかなりそうで安堵する一行は、ちゃちゃっと着替えて荷物を持って、5合目へ向かうバスへ乗り込みます。

バスの中、日焼け止めを塗りたくる私の隣で、注意力不足アラサーAが言いました。
注意力不足アラサーA「スマホがない…。」
なんなんだお前はマジで!車ん中でスマホでナビしてくれてただろうがよ!
そういうわけで、少なくとも私の車の中かバス待ちの間のどこかにはあるはずなのでスルー。
3万円抜かれた財布ネタスマホなくしたネタは4日間擦り続けることになります。

5合目に到着して、元気な写真を撮ります。まだ元気です。当たり前です。
ここでAと私が酸素缶を購入。山をなめてたので用意してませんでした。
絶対買った方がいいとA,Bに言われて買いました。1,100円。ケチ貧乏アラサー「ぶひぃ」
モンスターエナジーと、仮眠明けからちまちま食べてたバナナを食べきってエネルギー補給。

5合目ですでに標高2,000mほどあるので、ここで30分ほど身体を慣らしてから、いよいよスタートです。

道中

非常に天候に恵まれ、ずっと晴れ。天候ガチャSSRです。
雲が出ることはありますが頭上にはなく、風もありますが帽子が飛ぶほど強くなく。
結局下山まで防寒着や着替えは使わず、着ている服の脱ぎ着だけで済みました。
寒い寒いと聞いてたけど、むしろ暑くて脱ぎました。なにせ着てたのは極暖ヒートテック2枚。
今回以上の天候ガチャ結果が出ることはないと思います。

肉体的には、6合目までは3名とも楽勝。
互いに写真を撮りあったり、

A「写真撮ってー」
私,B「自分のスマホで撮ればいいじゃん甘えんな」
A「スマホないねん…」

というのを5回くらいやったりする余裕もありました。

ストックを使いながら7合目に向かう途中から、運動不足アラサーBが弱音を吐き始めます。
曰く「股関節が痛い」。ガンバれ以外に掛ける言葉はありません。ガンバれ!

8合目ですでにマジのデッドラインが近付いていたこともあり、8合目を過ぎてしばらくしたところでBに決断を迫りました。
「行けるなら行くけど、無理なら引き返す。ノリや勢いではなく、理性的に判断してくれ。」
「…行く…!」
というわけで山頂アタック決行。山頂に着いたとしても、10分ほどしか休憩できない時間帯でした。

8合目までは先行するAに私とBが続く形でしたが、8合目からは私が先行していきました。
高山病リスクを減らすため、登りはとにかくゆっくり進んできましたが、それでも注意力不足アラサーかつ寝不足アラサーでもあるBは、私の後ろでそれらしい症状に見舞われていたようです。
私自身体力的にかなりしんどく、後ろを振り返る余裕はあまりありませんでした。位置の確認はするけど、様子までは把握できていなかったです。
寝不足ダメ、絶対。

もうすでに9合目でのデッドラインを過ぎているのに、なかなか9合目にたどり着きません。焦りが募ります。

ケチ貧乏アラサー「(マジか、このままだと帰りの終バスに間に合わない。そうなるとタクシー召喚か急遽山小屋宿泊?どっちもできるのかしらんけど、できたとしても絶対めっちゃ高くつくじゃん…いやだいやだタクシーはいやだ野宿もいやだし山小屋泊もいやだ…)」

内心とても焦りながらむしろスピードを上げていくと、なんと見えてきたのは9合目ではなく山頂の案内。え??なんで???

まぁいいや!!山頂だ!!ゴールだ!!!うおおおおおおおおおお

山頂

アドレナリンどばどばで体力回復、一気に登り切り、珍しく自撮りをしまくります。
しばらくするとA、続いてBもやってきました。つまり無事に3名とも登頂成功!!
3人で写真を撮って、ちゃちゃっと昼食。私は下界から持ってきたコンビニおにぎり2つ。

Bはセブンイレブンのとみたのつけ麵。富士山頂で食べるとみたは別格だったそうです。

ここで、実はBに決断を迫った場所が9合目だったことを知ります。
なんか廃墟みたいになってたし全然気付いてなかった。私は私でけっこうヤバかったらしい。

山頂からの景色も最高でした。マジで天候ガチャSSR
15分ほどしか時間が取れず、登山道と反対側の景色は見られませんでしたが…。

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下山

下山です。地獄でした。終バスに間に合わせるためにめちゃめちゃ急いでいたのもあるかも。
個人的には「体力がキツいのは登り、肉体が悲鳴をあげるのは下り」だと思いました。

どういうことかというと。
登りは体力使う&どんどん酸素薄くなるのがキツいけど、足に痛みなどは特にありませんでした。
下りは逆に体力的なしんどさはあまり感じないけど、めちゃめちゃ膝にダメージがきて痛みました。

他2名はというと。
Aは私と似た感じ。
Bは真逆で下りはめちゃめちゃ元気でした。荷物持ってもらったりしちゃいました。どゆこと??

3名の差、特にBが下り元気そうにしてる理由として挙がったのは、靴の良し悪し説
Aのは5,000円程度、私のが10,000円程度、Bのは20,000円程度。
この金額の差が、下りの足へのダメージの差に直結しているのではないか?という説。実際どうだかは知らない。

そんなこんなで、下りはずっと「んひぃ~~~助けて~~~~あぁ~~~~」と言う弱音botと化していました。

5合目到着はなんと終バスの2本前に乗れる時刻。
めちゃめちゃスピード下山しちゃった。

富士山パーキングまでバスで下って、ある程度着替えて温泉でゆっくりしたあと、別行動組が待つキャンプ場へ向かいました。
注意力不足アラサーAのスマホは無事に私の車の中で見つかりました。おめでとう。写真は1枚も入ってないけど。

そしてそこからは最後になるかもしれない3泊河口湖サマーキャンプが始まるわけですが、それはまた機会があれば。たぶんない。

食糧

仮眠明けから摂取したものを記憶にある限りまとめます。

ちなみに前日夜は富士山攻略サイトを参考にパスタにしました。

仮眠明け~5合目

バナナ6本
カフェオレ300mLくらい
モンスターエナジー

登山中

inゼリー1個
えいようかん3個
ドライフルーツ小袋2つ
塩分タブレット適宜
ポカリスエット1L
水300mLくらい
コンビニおにぎり2個

バナナは効いてた気がする。気のせいかも知れない。ちなみに自宅を出発したあとでバナナを家に忘れてきたことに気が付き、別にバナナくらい買えばいいのだけど、夏場に4日間バナナを部屋に放置するのが嫌で取りに帰りました。

「手軽なカロリー補給なら井村屋のえいようかんが最強だ!」と思って普通のとチョコ風味のを5個入1箱ずつ合計10個持って行ったんですが、小腹が空いてもなんだか羊羹って気分じゃなくて全然食べませんでした。あと包装剥いて食べるのがめんどかった。ちいさいゴミもたくさん出るし。

inゼリーなら食べれた気分だったので、こっちをもっと持って行けばよかった。フタ開けて吸えばおしまいだし。

ドライフルーツはどうだったんだろう、効いたのかしら。りんごはおいしかったからけっこう食べたけど、レモンはあんまりおいしくなかった。

飲み物は、何かのために水も1L持って行ったけど、飲んだのはポカリメイン。水は昼食時に飲んだだけ。

モンスターエナジー、初めて飲んだけどあんなに甘いとは知らなかった。リポD的なのかオロC的なのにしておけばよかった。

もともと午前中はあんまりモノを食べない人間。
実家にいた学生時代は、「味噌汁だけでも食べなさい」と言われて食べてたけど、実家出てからはほとんど朝食抜き。この半年くらいでようやく朝プロテインの習慣がついた程度。
だったのだけど、今回はさすがに仮眠明けからいろいろ食べましたよ。おかげさまでエネルギー不足にはならずに済んだようです。

チョコは溶けそうなのでやめておいた。あとノド乾くし。
やっぱゼリーが最強だった気がします。

個人的な感想としては、「この摂取量で登って下りてこれるんだな…」です。
下山後にキャンプ場でバーベキューしたりはしたけど、下りきるまでに摂取したのはマジで上記の通り。

人間ってすげーんだなと思いました。ヒマな人いたら摂取エネルギーどれくらいか調べてみてください。私はめんどいのでやりません。

反省

反省点は、日焼け止めを塗り忘れた部位があったこと。
顔、首、手は塗ってたんですけど、耳から顎にかけて塗ってなかったんですよね。
帽子被るから平気だと思ってたけど、ツバが短くてダメでしたw
下山したらマスクで保護できてない耳から首にかけてすごい勢いで日焼けしていました。耳が痛いのはマスクのゴムのせいだと思ってたw

もう1つは、タイムスケジュールが割と無茶だったことw
なんか終バスにも間に合ったし結果オーライではあるんですが、山頂でゆっくりできなかったのはもったいなかったなと思います。
もし日帰り登山するつもりの方がいたら、始発と終バスに乗るくらいのつもりでどうぞ。
今回だって天候不良で足元悪かったら終バス間に合ってない可能性は十分あるし。(そもそもおそらく雨の時点で中止してたろうけど)

感想

なんやかんやで登ってよかったです。
10年間、ずっと「あー富士山登ってみたいなー、毎年ふもとから見るだけだもんなー」とは思っていました。
が、いざ8月が近付いても「めんどいし来年でええか」ってなってました。

ところが今年、ついに諸事情により「来年はない(かもしれない)」となってしまいました。

そんな中で登ると言い出した注意力不足アラサーAに乗っかったのはいい判断だったと思います。彼が組んだ今回の行程がいいかはともかく。
登ってよかった。来年以降も「登ればよかったなー、あーーでもめんどいなぁ」って思い続けるよりはずっといい。

が、おそらく二度とやりませんw
私が参加しないと大きな不都合があるような場合なら一考しますが、そうでなければやりません。

やるとして、今度は山小屋一泊して山頂でもしっかり時間取るプラン。日帰り登山は二度とやらんww

その理由の1つが、今回の天候ガチャがよすぎたため。
また登ることになったとして、今回以上に天候に恵まれることはほぼないと言っていいと思います。
ふもとでさえ天気が変わりやすいのは十分わかっているので、登山道の天気の変わり具合なんぞ推して知るべし。
今回だって、つい3日前までは決行か中止かの話もしてたレベルでしたし。(結局「山の天気はわからんので現地行って考えよう」となった)

つまり、今回よりも悪天候でのチャレンジしか、今後の人生でできないと思っているわけです。

空模様、気温、風、すべてがちょうどいいSSRだったもの。
雨具は使ってないし、暑くもないから汗も思ったよりかかなくて着替えも使ってないし、風もそんなに強くないから帽子が飛んでく心配なんて必要なかったし。

ところが1日違えば、土砂降りで視界最悪景色も見えない、寒いわ濡れるわ座れないわ、3人で喋りながらとか無理無理の無理、山頂アタックは途中で断念。みたいなことになってたはずです。

金払ってまでまたそんなガチャ引きたくないんですw

ご来光は見なかったけど、目的は「10年登ってこなかった富士山に登ること」だったので別に後悔もしていないし。

他の山に登ってみるか、という気持ちも特には芽生えてないですw
近くにちょうどいい山があるのはあるけど、まぁ、別にって感じ。
靴どうしようかなというのはある。身近な人に誘われるようなら一考。

繰り返しますが、今回はやってよかった。なんやかんや楽しかったし。ケガも事故もなかったし。

でも二度とやらん!!!

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