去る3/18(月)深夜に銀座で行われた、特定のラジオ番組を聴いているリスナーにDappsゲームのキャラクターをリアルタイムに配布する世界初のDappsゲームプロモーション「TokenCastRadio(トークン・キャスト・ラジオ)」の試験放送のパブリック・リスニング・イベントに参加してきました。
ここまでほぼ参加ページのコピペ。
技術的なところや難しいお話はプロの方々におまかせして、私は素人なりに感じたことなどを書いていきます。
業界2番手の広告代理店博報堂が発足したHAKUHODO Blockchain Initiativeが開発した、テレビやラジオ番組などの放送中にトークンで実装されたアイテムを視聴者だけに一斉配布できるメディアサービス。メディアサービスとして広い意味で「Token Cast Media」、今回はラジオ放送を使用するため「Token Cast Radio」とする、とのこと。
要するに上図の通り、ラジオの音声に透かし音を仕込み、その音声をスマホにインストールした専用ブラウザで検出することで、デジタル・アセットを入手できるということ。
これを応用すれば、テレビやラジオにログインボーナス的な要素を加えたり、CMを見ることに価値が出たり、いろんなことが出来るようになる。
博報堂がサービスを開発し周囲に協力を呼びかけた結果、エヴィクサーが持つ透かし音の技術を提供、毎日放送が適したラジオ番組を選定し、Sun*(旧名フランジア)が対象のゲームCipher Cascadeと配布するアセットを用意し、Token Pocketがウォレットブラウザをアップデートして透かし音の検出からアセット入手そしてゲームへの反映に対応することで、今回の試験放送が実現したとのこと。
3/18(月)深夜の本放送に備え、前2回の放送にHAKUHODO Blockcahin Initiativeの伊藤氏がゲストとして登場し、ブロックチェーンゲームと今回の技術についてお話されたそう。
伊藤氏のお話によれば、いずれの会社も2つ返事でOKをいただけたそう。やはり先頭を走る方々は行動力が半端ではない様子。それはラジオ放送前のお話でも非常に強く感じました。
一緒に行こうと話していたポムポムにんじんさんとビル前で合流していざ会場へ。
関係ないけどポムポムにんじんさん名前変えない?
会場は銀座のド真ん中にあるめちゃめちゃ綺麗なコワーキングスペース。
引くほど綺麗でした。入り口の近未来感が半端じゃなかったです。
入り口でチケットを提示し、名刺の提出を求められたので、先日作ったブロックチェーンゲーマーを自称する名刺をドヤ顔で提出。「えーすごーい、ブロックチェーンゲーマーだって!」って受付のお姉さんに言われました。ドヤァ。
中もシャレオツ。なにあれ。コワーキングスペースってことはあそこで作業したりするわけでしょう?落ち着かないよあんなのもう。こわい。
しばらく所在なげにしていると定刻。
素人があまり勝手な解釈で発言を捻じ曲げてしまうのもアレなので、内容については触れる程度で、気になった点だけピックアップ。一応ちゃんとメモ取ったんですよ?
クーガー株式会社 CEO 石井敦氏
ブロックチェーンとゲームについて、を主題にお話されました。
ゲームはデジタル・アセットの集合体。アイテム、シナリオ、装備、キャラ、モビリティ、建造物、土地など、さまざまなデジタル・アセットでできている。そのためブロックチェーン技術を応用しやすい。
アイテムやポイントなどをブロックチェーンに保存することで、ゲーム間で共有できる。ユーザー間での交換や売買、ゲームを横断してのアセットの流用、運営の非中央集権化などが期待できる。
ブロックチェーン技術が向いているのは、スピードよりもデータの信頼性や履歴を重視するもの。向いていないのは、リアルタイム性が高いものや更新頻度が高いもの。
Sun*(サンアスタリスク、旧名フランジア) 呂相吾氏
ラジオを使って配布したアセットを使うゲーム、サイファーカスケードの開発元。
ということでサイファーカスケードについてお話されました。
サイファーカスケードでは、ブロックチェーンゲームでいま出来ることの限界を知りたい。
正直言って現時点でゲームとしては別におもしろくない。PvPバトルは実装済みで、いまは放置系バトルのPvEを検討中。
現在全てをサイドチェーン(Loom)上で処理している。DAUどれくらいまで耐えられるかをテスト中。
トークンは現時点ではすべてレンタル扱い。βテスト終了後に回収してバーン予定。まだバランス調整も済んでいないし、リリース後にステータス調整すると炎上しちゃうし、そもそもブロックチェーンゲームの特性上、配布後の修正は難しすぎる。
トークンポケット 中村昂平氏
Twitterで何度かやり取りしたことがあったトークンポケットの中村さん。
いまのトランザクションはEmailに近い。1対1のやり取りをしているだけ。今後はSNS化(1対多でのやり取り)が必要。現状ではOpenSeaがそれに近い。
Wallet As A Serviceというサービスを展開。Dapps開発者はDapps開発に専念するため、知見のある者(トークンポケット)がサービス提供を代行する。そのほうが効率がいい。
トークンポケットが創りたい世界は、好きなことをやって生活できる世界。そのためにWaaSを確立し、WaaSを進化させる。
博報堂 Blockchain Initiative 伊藤佑介氏
今回の取り組みの立役者。Dappsゲームに関する取り組みについて。
①マイクリCM放送
②CollectableAD
バナー広告からトークンを入手、1セット集めると企業からアセットがもらえる
③トークンキャストメディア
マスメディアの優位性を活かしてブロックチェーン技術を応用すれば、非常に多くの人に1度にアセットを配布できる。
会場内にラジオを放送し、各々最新バージョンへアップデートしたToken Pocketで透かし音を検出、成功すれば受け取り完了!
私も無事に受け取れました、クロちゃんモチーフの新アセット!
こちらも気になった点だけピックアップ。
石井氏「壁への落書きが価値を持ったように、デジタル・アセットでも同じようなことが起きる、起こせる」
呂氏「最初、トークンポケットとサイファーカスケードの仕様が合わなくてめちゃめちゃ焦った」
中村氏「トークンポケットはマイクリの推奨アプリになっているので、マイクリのイベント中はアップデートができなくて、今日18時にようやく申請が通って…非常に焦った」
石井氏「ブロックチェーン技術は下支えの技術なので、説明も理解も非常に難しい」
伊藤氏「そんななか、ラジオ出演者も、ラジオを聞いていただいた出演者のファンの方々も、非常に興味を持っていただけた」
イベント終了後にたくさんの方とご挨拶させていただきました。
名乗ると意外と名前を知られていてビックリするやら嬉しいやら。ブロックチェーンゲーム界の有名人と絡んでいるからでしょうかw
そして終電がないので場所を変えて打ち上げつつ始発を待つ成人男性たち。
こちらでも、一方的に存じ上げている方とご挨拶させていただきました。不思議な感覚でした。
ラジオを使ったデジタル・アセット配布という新たな試みを目の当たりにした、というかモロに体験できた、非常に熱いイベントでした。
といいつつ、エヴィクサーの持つ透かし音の技術は数年前からあるそうで。すごい。
今後、TV番組やラジオ番組、Youtubeなどでもログインボーナス的な使い方ができるようになるかも知れません。
「録音&無断での再配信」への対策は必須でしょうが。
何よりも、最前線で走るみなさんの熱意を感じたイベントでした。
本当に行ってよかったです。