女王蜂に心を鷲掴みにされるその訳

最近はもっぱらニューラルネットワーク自作に励んでいました。数学まで勉強したので、いずれ記事にしたいと思います・・・が。

今日はプログラミングとは全く関係ない、最近ドハマりしているバンド女王蜂とそのボーカル薔薇園アヴちゃんについて書きたいと思います。

1．全てを凌駕する歌唱力

僕も含め多くの人は、YOUTUBEのTHE FIRST TAKEというチャンネルが初見だったのではないでしょうか。(まだ見てない人は、見た方がいいです）

初めこのサムネを見て、「外国籍のキレイな女性できっと歌が日本人離れして上手いのかな？」でも、正直あまり興味は湧かないな～くらいに思って、何回かスルーしていました。

ところが、ある日作業しながらYOUTUBEをBGM代わりに流していたら、知らない間に始まっていて・・・。歌い始めた瞬間に「ゾクッ」と来ました。

上手いなんていうレベルを通り越して、心を鷲掴みにするような表現力。

改めて画面を見て、「え？男性？女性！？、！？！？！？！？！？！？」と頭は混乱しつつも、途中からそれすらどうでも良くなってしまうという(笑)

何回かリピートした後、すぐにApple Musicで火炎が入っているアルバム「＋」をダウンロードし、1曲目の「聖戦」を何度もリピート。(笑)

なかなか、2曲目の「火炎」にたどり着かない・・・。1か月たった今では、全てのアルバムを聴き倒し、ライブDVDも2018年のものはゲットし・・・。こんなに、一つのバンドにハマったのは、椿屋四重奏以来です。

2．素晴らしい歌詞

上にあげた火炎の中にも、老いることに対して

”緩やかに若さを溶かして　泣かないでWhy so serious?"

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　written by 薔薇園アヴ

と恐らく、誰も今まで書いてこなかったであろう歌詞が。

この曲を通して歌われている、「今からでも遅くない、あっという間に消えていくんだから、心燃やして生きよう。きっとその分、辛いこともあるだろうけど」というメッセージを強烈に裏付けているように僕は感じました。

とにかく、歌詞の中に「捨て要素」というか、とりあえずこの言葉を置いておくか、みたいなものが全く無いんですよね。勝手にではありますが、そこにアヴさんの真摯さというか、迫力を感じて、またそれに共感する自分がいる訳です。

他にも、「BL」という最新アルバムに「虻と蜂」という曲が入っているのですが、個の曲はもう珠玉の言葉でつづられています。

中でも、

”みんなが知ってる正解はきっと　誰かがついたはじめての嘘”

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　written by 薔薇園アヴ

や、

”本物があるから 偽物なんて言うのかな きれいな海はしょっぱいでしょう　きれいなものは涙でできているの”

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　written by 薔薇園アヴ

等、兎に角素晴らしい歌詞です。

極めつけは、「HALF」というEPにはいっている、「FLAT」という曲の歌詞。

”第二次成長 大惨事 ご清聴ありがとう　笑えないジョーク”

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　written by 薔薇園アヴ

”BL GL NL 勝手なCMばっか流れてるTL 

単館系ジェンダームービー 主人公は病むか死ぬか恋に破れるか

ちょっと分んないね　分かんないぜ”

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　written by 薔薇園アヴ

”自分らしさってやつ パンツの中身だけじゃないはず”

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　written by 薔薇園アヴ

”FLATでいたいよ 心をどうか失くさないよう 羨ましさと比べ合いのいたちごっこはもう止めたいよ 疑うから信じられる 平坦な戦場”

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　written by 薔薇薗アヴ

特に最後の部分に、色んな思いが集約されているように思います。「どんなに平坦な道ではなくても、人から理解され難くても、何だったら人から心ない思いやりのない態度を取らようと、それでも自分は卑屈にだけはならずに物事を純粋に捉えられるFLATな心を忘れないようにしよう」と。

人と比べ、人を貶めることで自分の存在を何とか感じられる。そんなあまりに悲しい人が溢れている中で、輝かない訳がないです。

性別とか年齢とか肌の色とか、ましてやコンプレックスとか・・・誰にだって何かしらあるものだけど、それをちゃんと自分自身で引き受けて生きていかざるを得ないんだし、同じ生きてるならその方が自分も楽しいよねって、僕は女王蜂の曲を聴きながら、パワーをもらっています。

3．まとめ

女王蜂って一体いくつくらいで、どれくらいにデビューして・・・とかそういった背景ももちろん気になると思うけど、インターネットで調べれば出てくるところはもうすっ飛ばして、僕が思う女王蜂の素晴らしさを書きました。

本当に何故、今まで女王蜂を聴いたことが無かったのか？？不思議でしょうがない限りです。

※ 歌詞の解釈などはあくまでも、僕個人の勝手な主観、思い込みです。