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PythonistでUIを作ろう

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  • nonstop-iida
  • 2020/03/02 04:03
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こんばんわ、ちょっと息抜きでPythonistaでのUI(ユーザーインターフェースといって所謂画面のこと)を作る方法について書きます。

PythonistaはiPhoneやiPadでPythonの記述・実行ができる素晴らしいアプリです。

(詳細は過去記事『Pythonistaの魅力を伝えたい』を参照)

1.まずはやってみよう

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まずは、Pythonistaを起動し、コード作成やファイル作成を行うための’+’ボタンをタップ。そしたら、UIというカテゴリにある「Script with UI」を選択してください。

 

 

 

 

 

 

 

まずはボタンを押したら、数字を1ずつ加算し計算結果を表示するとともに、処理結果をログとして表示する簡単なアプリを作ります。

・・・と思いましたが、せっかくn進数について記事を書いてきたので、10進数を入力してボタンを押したらn進数を表示するアプリを作ってみましょう。

では、convert_nという名前でファイルを作成してみましょう。

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そうすると、いつも通りconvert_n.pyというファイルが表示されるとともに、convert_n.pyuiというファイルが表示されます。

※ファイル名が違いますが、ご容赦ください。

(記事書いている途中で作成するプログラムの内容を変更しましたw)

この画面では、直感的に上の真ん中にある、+ボタンから様々なUIの部品(ボタンやラベル、テキストフィールド等)を選択して、視覚的に配置していくことが可能なのです。

 

 

 

もちろん、tkinterのようにコードで書くことも可能ですが、表示位置や部品の大きさ等、視覚的に操作できる方が楽ですよね。

まずは、UI画面を先に作ってしまいましょう。

2.UI画面を作る

今回のプログラムの要件を整理すると、以下➀~➂となりますね。

(もちろん、違う作り方もあるのであくまで例です)

➀ アプリ内の入力用エリアに10進数を入力する

➁ 「2進数」か「8進数」か「16進数」への「変換」ボタンを押下する

➂ 変換した結果を表示用エリアに出力する

 

UI要素として必要になるのは、以下➊~➌ですね。

➊ 10進数の入力用エリア

➋ n進数への変換ボタン

➌ 表示用エリア

図にしてみると・・・

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こんな感じですね。

では、Pythonistaの部品を組み合わせて、上の画面を作ってみましょう。

(1) ビューのサイズ変更

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そこそこ部品を並べるので、まずはビュー全体のサイズを変更します。

Width:420、Height:580とします。

※convert_n.pyuiのiボタンの押下でプロパティ設定のon・offが可能です。(他のパーツも同様)

 

 

 

 

 

 

 

 

(2) ラベルを作ってみる

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+ボタンを押し、Add Viewの画面でText Fieldを選択します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先ほどと同様にiボタンからプロパティ編集画面を開きます。

まずは、ボタンが画面サイズにかかわらずイイ感じに表示されるよう、Auto-Resizing/Flexで横にオレンジの矢印を設定します。

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↓こうします。

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こうすると、水平方向で自動的にリサイズしてくれるので、表示が変になりません。

 

 

 

次に入力エリアへの入力を流す文言を記載したいので、更にプロパティを設定します。

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背景(Background Color)を設定する。

⇒ #FFFFFF (白)にしました。

 

枠線(Border Color)を設定する。

⇒ #000000 (黒)にしました。

 

 

フォントの色(Text Color)を設定する。

⇒黒にしました。

※この後、FontもSourceCodePro-BoldのFontsize25に変更しました。

 

そうすると・・・

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こんな感じで、パーツが一つできました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このノリで全てのパーツを作っていきます。

入力エリアは同様にText Filed、変換ボタンはButton、結果表示の文言と結果表示エリアはTextFieldを並べます。

全部並べると・・・こんな感じ。ちなみに、パーツはコピーできますので、コピーして必要な部分だけプロパティを変更するのが楽です。

※ labelとButtonは後でプログラムと紐づけるので、プロパティのNameの部分だけはコピーした後に修正しておいてください。

(label1, label2, button1, button2, button3みたいに)

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プロパティのNameを書いておくと、

上から・・・

textfiled1

label1 → ここはtextfield2に修正※

button1

button2

button3

textfield1

label2

としました

※よく考えるとlabelには入力ができないため、label1はtextfield2に置き換えました(笑)

 

3.プログラムを書いて、UIとプログラムを紐づける

では、後はプログラムを書いてUI部品と紐づけをしていきましょう。

まずは2進数変換ボタンだけ作ります。コードは以下の通りです。

パーツ毎に解説していくと(僕も覚えたばかりですが笑)・・・

1行目: import ui 

⇒Pythonistaに用意されているuiモジュールを呼び出します。

3~7行目:def convert_binary(sender):

      n10 = sender.superview['textfield2'].text

                    result = sender.superview['label2']

 

                    result.text = str(bin(int(n10)))

⇒2進数変換ボタンの処理(convert_binary)を記述しています。senderが引数となっていますが、senderには処理が発生したUIパーツのオブジェクト(2進数変換ボタン)が格納されています。

n10 = sender.superview['textfield2'].textの部分は、n10という変数にUIパーツ('textfield2')のテキスト値(.text)を格納しているわけです。

更にresult変数には、UIパーツlabel2を格納しています。

一番最後のresult.text = str(bin(int(n10)))についてですが、n10に格納したtextfield2のテキスト値を数値変換し、bin()により2進数変換した結果を再度文字列にしたものをresult変数(UIパーツlabel2が格納されている)に渡しています。

.textとしているのは、テキスト要素で出力をするためUIパーツのテキスト値を指定しているわけです。

9・10行目は定型文くらいに思っといてください。(まだ説明できず笑)

恐らく、作成したviewをload_view()読み込んで、.present('sheet')で画面表示させてるんだろうなくらいに思ってます。

プログラムが書けたら、最後にボタンと処理を紐づけましょう。

convert_n.pyui画面の方で、「2進数への変換」ボタンのプロパティ一覧を開いてください。

最下部にActionという欄があるので、そこに作成した処理名(今回はconvert_binary)を記載します。

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これでOKです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.プログラムを動かしてみよう

では、プログラムを起動してみます。convert_n.pyの実行ボタン(▷)を押してみてください。

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見た目は大丈夫ですね。

各パーツのAuto-Resizing/Flexの水平設定がされていると、キレイに表示されますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、テキストフィールドに10進数を入力してみます。

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入力ができない場合は、Text Fieldになっているかチェックしてください。

(Labelだと入力できません)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「2進数に変換」ボタンを押すと・・・

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表示できましたね!

では、ついでに「8進数に変換」ボタンと「16進数に変換」ボタンの処理も作ってしまいましょう。

 

ボタンにActionとして、処理を紐づけるのをお忘れなく!

 

 

 

 

 

 

 

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?UIの基本は何となく分かったのではないでしょうか。

僕がつまいづいたのは・・・全部ですが(笑)

特に、どう表示エリアと処理を紐づけるのか??(sender.superview)

これがなかなか分からず、ドキュメントを読んでも分からず・・・。いろんな方が書かれている記事を読み漁って、自分で試していたら、ようやく理解できました。

自分で手を動かすのが一番、理解に繋がるので是非色々と作ってみてください。

電卓(何かを計算する)的なプログラムなんかも、コードを応用すれば作れます!

最後に全てのボタンの処理を記載したコードを記載して終了とします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

別のサイトでPython入門講座を書いてますので、良かったらそちらもお願いします。

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