昔、山に泊まりがけで行った時に感じたのですが・・・
夜中に外に出て満天の星空を眺めていると、ふっと宇宙に吸い込まれそうな感覚になりました。
もちろん重力がある以上、有り得ない話ではあるのですが、だだっ広い宇宙に放り出されるというのかな。
そんな少し恐ろしい感覚に襲われました。
昼間の青空や都会の夜空。
それは結局屋根のようなもので、青に染まろうと闇に染まろうと吸い込まれるような感覚はありません。
箱庭のような世界。
ところが、覆い隠されていた星々が現れると、広がりを持った宇宙が立ち現れてきます。
それまでヴェールで隠されていた宇宙と自分の間に隔てが無くなり、宇宙に吸い込まれる感覚。
そして宇宙の大きさと比べ、いと小さき自分に気付かざるを得ない。
私にとっては、宇宙というのは畏怖の対象なのかもしれません。
同時に気づくこともあって、現代の弊害もここにあるのではないかと。
現代は産業化、都市化の影響で夜の星々は見えなくなりました。
箱庭のような狭い世界でストレスを抱え、己が小ささを知ることの無い世界で自然や宇宙に対する畏怖を忘れ、環境を変えていく・・・。
考えすぎかもしれませんが、あながち無関係では無いように思えます。
いずれにしろ、たまには満天の星空を見て宇宙を感じてみると、いろいろ考え方も変わるんじゃないかと思います。