10/5土
7:20 室堂
8:10 雷鳥沢キャンプ場
9:30 剱御前小屋 9:45
10:20 剱沢小屋
12:35 真砂沢ロッジ 12:45
13:40 二股
15:25 仙人峠
15:40 仙人池 16:00
16:40 池の平キャンプ場
総上昇量 1346m
総下降量 1692m
距離 14.7km
メンバー kuraさん、stmiちゃん、ssmuくん、kheiさん、odktm
kuraさんから仙人池に行かないかとお誘いがあった。仙人池は以前から行きたかった憧れの場所、でも二泊しないと行けないところだと思ってなかなか行けずにいた。しかしkuraさんはstmiちゃんが一昨年一泊で行ったから大丈夫と言う。なんと、そんなら是非連れて行って下さい。
当日朝4:30に集合して立山駅に向かうとだんだん雨が降ってきた。天気は曇り雨の予報。車の中で「ほんとに行く?場所変える?」なんて弱音もでたが、「上に行ったら晴れてるかもよ、こんな天気だから逆に空いてていいんじゃね。」と前向きに受け止める。
雨の立山駅は駐車場に空きがあり、行列無しで切符が買えた。始発に乗ってバスで弥陀ヶ原を過ぎると雲の上に出て快晴だった。山は来てみないとわからないし、何事も気の持ちようである。
快晴でみんなテンション上げ上げ。まずは雷鳥沢に下りて立山川を渡り雷鳥坂を剱御前小屋へと向かう。室堂は紅葉のピークではあるが、10月に入っても暖かい日が続き今ひとつか。
剱御前小屋まで登ると剱岳とご対面。奥には白馬岳の峰々。ここでしばし休憩。
剱沢キャンプ場を過ぎてさらにどんどん下っていく。ここからは自分は初めての道。剱沢を剱御前小屋から真砂沢ヒュッテまで標高で1000mも下る。
今年は雪渓の雪が少ないらしい。stmiちゃん曰く、一昨年の同時期はずっと雪渓の上を歩いたので速かったと。
雪渓の上は歩けないのでずっと夏道をアップダウンしていく。途中にはこんなアドベンチャーも。これはこれでなかなか楽しい。
真砂沢ヒュッテを過ぎれば、仙人池への登り口となる二俣までさらに沢沿いを歩く。またまたこんなアドベンチャー、楽しい!
二俣からは仙人峠へと500mの登りとなる。この辺りに来ると、いつも見ている剱岳がまったく違って見える。いったいどこの山かと見紛うほどだった。
急登が応えた。kuraさんがずいぶん遅れ出す。stmiちゃんとkheiさんがいっしょだから大丈夫だろう。ssmuくんと二人先に登る。仙人峠までが実に遠かった。
仙人峠に着いたらザックを置いてとにかく仙人池を見に行こう。ちょうど峠に着いた頃に雲が出てきて、残念ながら池に着いたら剱岳が隠れてしまった。しばらく雲が流れるのを眺めていたら少し顔を出してくれた。
そうやって眺めていたらstmiちゃんが到着。kuraさんとkheiさんはもう疲れたと言って本日のねぐらである池の平キャンプ場へまっすぐ向かってしまったとのことだった。せっかく来たのに。
10/6日
5:30 池の平キャンプ場
6:20 仙人池
9:15 真砂沢ヒュッテ
12:00 剱沢小屋
16:00 室堂
翌日、室堂の最終バスに乗り遅れないように逆算して5:30に出発した。あいにくのガスで剱岳は見えず。晴れていれば平の池に逆さ剱が映るという。ここもいいところだ。次回は晴れた日に訪れたい。池の平山にも登りたいし、そうすると二泊のプランを考えなければならない。
仙人池にも寄ったが、真っ白けだった。残念。紅葉も今ひとつで、今年はちょっと遅いみたいだ。
仙人峠に戻ると雨が降ってきて、カッパを着込んで下った。雨降りの山歩きはつまらない。ただ黙々と下を見て歩く。会話も少なくなる。
真砂沢ヒュッテで休憩して、剱沢の登りに入ると雨も上がり青空も見えだした。午後の日差しを浴びて紅葉が燃え上がるように輝きだした。昨日も同じ景色を見ているのだがやはり紅葉は午後が美しく映える。
昨日がんばりすぎて今日は体力がなく遅れがちになった。stmiちゃんが最後尾でサポートしてくれる。剱沢の岩と紅葉の素晴らしい景観にたびたび立ち止まって写真を撮る。
剱沢キャンプ場までもう少しというところで、山岳警備隊の方がヘリを誘導していた。傍らで老夫婦の男性がうずくまっていた。顔にケガを負っている。たぶん転んで体を負傷したのだろう。二人ともピックアップされた。
なんでもない登山道なのだが、室堂からキャンプ場までの道と比べると石もゴロゴロしていてそんなに整備された道とは言えない。ケガをされて災難だったが、まだ転落が伴うような場所でなくて良かっただろう。最近、高齢者の滑落事故がよくニュースになっている。
剱御前小屋から帰りは新室堂乗越経由で。雷鳥坂より少し遠回りになるが、美しい紅葉が楽しめる。剱岳は雲に隠れていたが、立山は昨日に続き雄々しい姿を見せてくれた。
昨日はいまいちと感じた紅葉、「一日で紅葉が一気に進んだのかね〜?」なんて話していたが、午後に見るから美しく見えるだけなのである。
雷鳥沢まで下りるとあとは室堂まで石畳の道を上る。いつものことながら、この上り返しは結構しんどい。体はヘロヘロ、お腹はペコペコでようやく室堂に到着。立山そばを食べたかったが、残念、店は閉まった直後だった。
今回はロングコースでしかも帰りが上りとなるハード山行。テントを担げばさらにきつい。しかし、それでもまた必ず訪れたいと思わせる、剱岳の素晴らしさを垣間見れた二日間だった。