2019/6/1土
7:30 713m東又谷登山口
8:55 1350m伊折山
9:50 1600m成谷山
10:55 1856m僧ヶ岳 11:30
13:35 登山口
総上昇量 1270m
距離 9.5km
先週は堂津岳で結構歩いたので今日は軽めの山。久しぶりの僧ヶ岳だが、東又谷コースは初めてである。登山口に着くと単独スキーヤーが出発準備していた。彼は今シーズン最後に毛勝谷を滑るとのこと。車は相模ナンバーだった。夜中に出てきたんだろう、気合いが入っている。
今年は3〜4月に雪が降って気温も上がらなかったので、まだ雪がたくさん残っていてもう6月というのにスキーが楽しめる。しかし、僕はとっくに板納めしてしまった。山の楽しみはスキーばかりではない。
出だしは伊折山までかなりの急登が続く。あちこちにロープが下がっている。急登は600mあまりずっと続く。明るい尾根で樹間から毛勝山が時々垣間見えるのが励みになる。
登れども登れども急登だとちょっとうんざりする。例えば剱岳早月尾根とか行ったことないけど甲斐駒の黒戸尾根などは標高差2000m超ずっと登りで修行系。やはり途中緩やかなところや、広い大地があったり水場があったりが楽しい。
序盤のきつい登りをこなし伊折山を過ぎると傾斜がなだらかになり残雪が多くなった。ここからは歩きやすいが、道は雪の下なのかしらさっぱりわからない。当てずっぽうで行って途中で藪漕ぎして登山道に復帰。これも残雪期の楽しさ。
雪の上を歩いたり夏道を歩いたりしながら成谷山に到着。樹高も下がり展望もよい。伊折山も成谷山も小さなピークなので、帰りの登り返しはまったく気にならない。上りのよいアクセントになっている。
毛勝山山頂部は雲に隠れたり現れたりしていた。毛勝谷には雪がべったりついていた。登山口に車が数台止まっていたがこっちはノートレース。みんなスキーかもしれない。
成谷山からは雪の上を歩くことが多くなるが、雪が溶けた夏道にはカタクリがたくさん咲いていた。足下のカタクリと駒ヶ岳、毛勝山、日本海を眺める気持ちの良い稜線歩き。
山頂からは越中駒ヶ岳への稜線、朝日岳から白馬岳の眺めが素晴らしいが、だんだん雲が湧いてきて見えなくなった。まぁしかし、近隣の手頃な山としては白木峰に次いでお気に入りのコースになった。今度は成谷を遡行してみたい。
今日も山頂ラーメンでまったり。袋麺ならイトメンのチャンポンめん。
ちなみに、カップ麵なら金ちゃんヌードル一択!
成谷山を過ぎた夏道に群生。カタクリは早春の花だが、ようやく雪が溶けたこの辺りに遅い春が来た。
下山後の帰り道、洞杉と書いた標識があったのでちょっと寄ってみた。
駐車場に止めて、「さてさてどこに何があるのかな」と案内図を見ると、なんと歩いて往復2時間かかるという。
え〜、どうしよう。
山から下りてさらに2時間歩くなんて、、、。
行こうか行くまいか車の中でそうとう悩んでしまった。
1時間近く林道をてくてく歩いて洞杉の群生地に到着。木道が敷かれていて林道からぐるっと回ってくる。洞杉(どうすぎ)は中が空洞になっていることから地元でそう呼ばれている。
最大洞杉は弥陀ヶ原の立山杉、屋久島の縄文杉の次に大きい、3番目の大きさらしい。上を仰ぎ見ると、おぉ〜!って感じ。どれも根っこが岩を抱いているのが特徴。
千年二千年前に乾いた岩にコケが付き、それを土代わりに杉が根を張った。根は岩をも穿つ。巨大な岩に付いた杉だから、巨大な岩にふさわしい巨大な杉に育った。
大きいのは大きいんですけど、中山とかで立山杉はたくさん見ているので、山登りする人はあえて見に来るほどのものではないかも。散歩がてらに来てる人が数人いた。
おかげで、今日もがっつり歩いた。
■僧ヶ岳登山口