湯原温泉、猫鼻の湯は国道を離れて砂利道をアップダウンした姫川のほとりにある。最後の登りの砂利坂は雪があったら絶対登れない傾斜。ホースの温泉で融雪されていた。
駐車場には10数台の車が止まっており、ゲゲッ、激混みか?
中に入ると休憩室で宴会をやっていた。そんなに広くもない休憩室に、座れないほどの人で、座卓の上にはたくさんの料理がならんでいた。「お客さんだよー」と言われて出てきたお姉さんに500円払うと、「テキトーに、水、ね。」と、手をぐるぐる回す。
源泉は熱いから常に水をいれて入るようである。しかし、少々熱めのお湯で水をいれなくても大丈夫だった。温度計があったので計ってみると45℃。寒いこの時期だけ、加水無しの源泉100%で入れるのかも知れない。
手作り感満載の建物で、屋根の波板なんて雪積もったら大丈夫なのかしら。温熱で積もることはないのかな。
壁一枚向こうが休憩所で、時折笑い声がこだまする。ぶら下げてある浮き輪は、夏の暑い時期に涼しさを演出するためだろうか。
口コミでは絶景とか書いてあったけど、窓の外はいたって平凡な景色。雪が積もっていて姫川の流れは見えない。山登りをしない人には満足のいく風景なのかもしれない。
なぜ、壁にカレンダーが2つも? 穴でもあいてるのかな。なんだかワイルド感いっぱいである。五右衛門風呂は夏用の水風呂と書いてあった。
洗い場は1つだけで、シャワー、リンスインシャンプー、石けんが置いてあった。源泉がどぼどぼとふんだんに出ているので、私はお風呂のお湯を汲みながら、今回から持参したマイお風呂セットで洗った。
脱衣所もかなりワイルドである。相当年代物のファンヒーターがちゃんと動いていた。そして、なぜか壁にはカレンダーが2つ。
風呂から上がると、お茶を呼ばれたのでいただく。座るところもないので立って。気の合う人たちで新年会をしているようであった。猫の写真が飾ってあって「うちのネコ」と書いてあったので、「やっぱり猫がいるから猫鼻なんですか?」と聞くと、「違うよ〜。昔の地名だったんだよ〜。」とお姉さん。このへんの地形が猫に似ていたそうである。
帰りにどこの地形のことかと周囲を眺め、自宅で地図も見てみたが、どこが猫かついにわからなかった。(2018.1入湯)
泉質:ナトリウム・マグネシウム・カルシウムー炭酸水素塩・塩化物温泉
泉温:源泉54.7℃
加水:あり
加温:なし
循環:なし