2018/4/28土
8:25 駐車場
10:50 茅ヶ岳1704m
11:30 金ヶ岳1764m 12:00
12:40 茅ヶ岳
13:40 駐車場
距離 9.3km
高度上昇 1177m
深田久弥最後の登山、200名山の茅ヶ岳は登りやすい山で人気のようだ。自宅を4時に出て、8時過ぎに到着すると、もう駐車場はいっぱいであった。県外ナンバーばっかり。
それでも登山道は人はまばらで、ずっと先に一組の夫婦。木漏れ日の中、静かに緩やかな道を歩く。鳥があちこちでさえずっていて、BGMの様だ。春だな〜。
花もところどころに咲いていて、特にニリンソウが多かった。多いと言っても群落をなしているわけではなく、点在していた。まだ咲き始めなのか、花も小さく一輪はつぼみのものばかりだった。ニリンソウを見ると、ブナグラ谷の大群落を見に行きたくなる。
緩やかな道だったが、女岩というところを過ぎるとしだいに急になってきた。と同時になんだか靴擦れが生じてきた。今日は、昨年アウトレットで買ったダナーのミリタリーブーツを履いてきた。サイズが大きかったので、中敷きと厚手の靴下で調整していたのだが、登りでかかとが擦れて痛い。
谷を上りあげて尾根に合流、山頂は左に行くが右にも道が延びていた。展望台でもあるのかと行ってみた。岩が露出しているところで、瑞牆山と金峰山を眺めることができた。南アと富士は目の前の木が遮って、どうしても見えなかった。
もどって尾根を登るとすぐに深田久弥の小さな記念碑が建っていた。ここで脳卒中で倒れたらしい。今ならヘリで救急搬送ということもできたのだろうが。
記念碑からほんの10分ほどで山頂だった。360度の展望である。北は八ヶ岳、東に金峰山、西には南アルプスが壁のようにそそり立つ。
しかし、なんと言っても富士の圧倒的な存在感である。駒ヶ岳や鳳凰三山がゴツゴツといかめしく屹立するのに対し、山頂部に純白の雪をまといたなびく雲を従え、大きく裾野を伸ばす富士は南アより長大に感じられた。
足も痛いし、ここでお昼にしようかと思ったが、金ヶ岳まで行けば八ヶ岳の全容が見えるのではないかと前進した。100m下って160mの登りである。左手にまだ葉の茂らない木々の間から南アを眺めつつ進む。途中展望のよいところもあって、やっぱり稜線歩きは楽しかった。進んでよかった。
金ヶ岳の山頂は狭く、藪に覆われて視界はあまりよくない。八ヶ岳もまったく見えなかった。それでも幾人か湯を沸かして食事をしていたし、後から何人も登ってきた。ここからさらに進んで周回もできるようだ。
展望があまりないので、さっさとお昼を食べて来た道を戻った。
茅ヶ岳に戻ると先ほどまで大勢いた人は、もうまばらになっていた。帰りは尾根コースを選択。しかし、この尾根コースは展望もなく花も少なく、それでいて日が当たって暑いだけ。登ってきた道を帰るんだったと後悔した。